~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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芥川賞受賞の田中さん

2012年01月19日 | 日々徒然
芥川賞受賞会見では、ずいぶん不機嫌なご様子でした。
いろいろ想うところもあるのでしょう。
ごそごそ、カメラを構えたマスコミの皆さんが大勢いるんですものね。
大変です。
書くのとはまた違って、なにか話すというのは、汗もかきますもの。。


ただ、この田中氏、違う場で、なかなかいい言葉を投げかけてくれました。
インタビュアーがきっと良い方なのでしょうね。
顔は、相変わらず、声も相変わらずの調子でしたが、

ただ、とにかくやっていることは、

「毎日書く、毎日読む」

そして、好きな言葉は、

「足が絡まっても踊り続けろ」

だそうです。

「映画の中の言葉です・・・セント・オブ・ウーマン・・・」と、付け加えていました。


これは、なんと、田中氏観たんですか!?
あの素敵な映画を!!
この台詞は、アル・パチーノ主演の『セント・オブ・ウーマン』の名台詞の中のひとつ。
私も若かりしき頃観ました
いい映画でしたよね~~。

そうですよね。いいシーンですもの。
ちょこっと書きますと、アル・パチーノ演ずるフランクは、視力を失った退役軍人で、
若く美しい女性に、タンゴを踊ろうと誘います。
女性は答えます。
「タンゴを習うのを辞めたの。ステップを間違うのが怖いから・・・。」
そして、フランクが返します。
「足がからまっても踊り続ければいい。」

うわぁ、久しぶりに甦ってきました。
タンゴのシーンと、あの音楽。
そして、あの香水の香りが。


携帯持たず、友達0、いまでいうニート?とかいう情報もありましたが、
映画好きの大ロマンチストでもあったんですね。
なぜか、親近感。


私も便乗。
「毎日語る、毎日歌う(わらべうたね)」

そして、「噛んでもいい、止まってもいい、語り続けろ」

ほんとは、噛むのも、止まるのも良くないですけれどね。
気持ちです、ここが肝心。

何はともあれ、どんな形でも、心に触れた言葉に出会ったら、留めておきます。


田中さん、さすが芥川賞受賞者です。
胸を開けば、素敵な言葉があふれてくるのでしょうね。


お偏屈さん?あまのじゃくさん?と思ってしまいましたが
田中さん失礼いたしました。

『共喰い』読ませていただきます。

これからも、どんどん書き続けてください


目新しいことに惹かれなくはないが、地味に続ける。
私にできるのは、語ることだけだから。