小天(こあま)温泉「那古井(なこい)館」に着いた。
駐車場にはパラパラとクルマがあったがこのくらいなら大丈夫だろう。
玄関の横には夏目漱石が詠んだ詩の石碑があった。
小天に春を迎え・・・。
「温泉や 水滑らかに 去年の垢」とある。
この那古井の湯は、夏目漱石が名付けたようだ。
玄関の戸をあけて、『「おい」と声を掛けたが返事がない。』のだった。
しばらくして女将らしき人が出てきたので「温泉ははいれますか?」と聞いたらはいれますとの事。
「あがって左奥です」と言われるままに靴を脱いだ。
玄関の正面には若かりし頃の夏目漱石、『草枕』志保田の隠居のモデル、前田案山子と那美のモデル前田卓子の写真がかかっていた。
左に行き右に折れたら風呂があった。
妻と40分と約束して男湯と女湯に分かれて入ったのだ。
しかし温泉客は私たち二人だけのようだ。
そしてこれぞ本物の夏目漱石がこよなく愛した、小天温泉なのだ。
湯船につかり、妻に声をかけたら女湯も貸切のようだ。
天然かけ流しの安全な湯なのだ。
ゆっくりと足を伸ばし、漱石も熊本在住時代はこうやって山を二つも三つも超えて温泉に来たのか、と考えたのだった。
・・・こうして私たちの『草枕』の小さな旅は終わったのだ。
駐車場にはパラパラとクルマがあったがこのくらいなら大丈夫だろう。
玄関の横には夏目漱石が詠んだ詩の石碑があった。
小天に春を迎え・・・。
「温泉や 水滑らかに 去年の垢」とある。
この那古井の湯は、夏目漱石が名付けたようだ。
玄関の戸をあけて、『「おい」と声を掛けたが返事がない。』のだった。
しばらくして女将らしき人が出てきたので「温泉ははいれますか?」と聞いたらはいれますとの事。
「あがって左奥です」と言われるままに靴を脱いだ。
玄関の正面には若かりし頃の夏目漱石、『草枕』志保田の隠居のモデル、前田案山子と那美のモデル前田卓子の写真がかかっていた。
左に行き右に折れたら風呂があった。
妻と40分と約束して男湯と女湯に分かれて入ったのだ。
しかし温泉客は私たち二人だけのようだ。
そしてこれぞ本物の夏目漱石がこよなく愛した、小天温泉なのだ。
湯船につかり、妻に声をかけたら女湯も貸切のようだ。
天然かけ流しの安全な湯なのだ。
ゆっくりと足を伸ばし、漱石も熊本在住時代はこうやって山を二つも三つも超えて温泉に来たのか、と考えたのだった。
・・・こうして私たちの『草枕』の小さな旅は終わったのだ。