あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

本を読む

2013-06-09 21:10:51 | Weblog
雑用があった。
いかに、普段やってないか。
ゆっくりできたのは、よしとしたい。

それをやりながら、本を読んだ。
1冊、読了。

うん、そうだそうだと読みながら、
ほんの少し思い出すことを書く。ささいなことだ。
読後の感動は大きいのだけど。


読んだ本のP410に「何の本を読んでたのですか?」
…中略…
「どんな本を読んでいるのか知りたがるのは、心の中を覗きたがるのと同じですよ」
と主人公は言う。

で、主人公が出したのは井上靖の詩集……

以前、自分が読んでいる本の名前を言うのが躊躇われたときがあった。
なんか、自分の心を覗かれているようで、裸の自分を見られるようで…。

だから、今日読んだ本のその1行に納得した。

また、文中に

人は「いくつに見える?」と聞きたがる。…中略…どうしてこんな下らない質問をするのか(P28)

これまた納得。
人って若く言ってもらいたいのよねえ。
この前、黒にんにくを買ったところで「ぼくも食べているんですよ。今、65歳なんです」と言った男性がいた。
なんと答えようか迷った。
たぶん彼は「若いですねえ」という言葉を待っていたのだろう。
私は、少し笑ってその場を離れた。

困るよねえ。

だから、この本の主人公の気持ちがよくわかった。


彼らにとって私は、気持ち悪いという理由だけで遊び半分で殺される、毛虫やトカゲのようなものだった(P39)

そうです。
蛇は嫌われる。何も悪いことをしていないのに…どうして?
昔読んだ「橋のない川」の主人公(孝二だったか)がそういうことを言った。
ほんとにそう思う。
でも、蛇を嫌いだという感情はどうすればいいのか。
ただ、蛇の気持ちにもならなきゃと思う。


一気に読んだ小説だけど、美を求める主人公の心情がひじょうによく書かれていたし、取材も用意周到にされ、広い意味でおもしろかった。

ひとつ、気になるのは姉の智子になにかしらできなかったのかと言うことである。

ここまで書いて、この本を読んだ人はわかるかもしれない。

昨日、紀伊国屋で求めた百田尚樹の本である。


夕方KIDと散歩。
6月の空気を感じながら、思い出す人がいる。

6月、好きだな。
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我が町の風景とあじさい

2013-06-09 08:08:55 | Weblog
おはよう



昨日、ららぽーと横浜からの帰りに橋の上から思わずとった写真。
川は鶴見川。
川の深緑と、桜の木々の緑の葉っぱが心を癒してくれました。
 

わが家のあじさいの花もだいぶ色づきました。
あじさいの上には梅の実。

そして、キウイの実も青く、かわいい実をたくさんつけています。
コメント (2)
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