あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

母の命日に映画「ムヒカ」を観て

2020-10-17 22:34:38 | Weblog

今日は母の命日。

2001年、平成13年10月17日に母は天に召された。

医師によれば午前3時半ころだったのではという。

隣に妹が寝ていたから、安らかに逝ったのだと思う。

それがせめてもの救いだ。

告別式の日に薩摩川内の空に2本の虹が出ていたと娘たちが言った。

母は虹に乗って天国へ行ったのだろうと思う。

父や祖父母に呼ばれたのだろうかと思う。

私とはちょうど2か月前の8月16日が最後だった。薩摩川内の花火の夜。

「見ていきなさいね」と母はベッドの上で言った。

悲しいよね。

母にはずっといてほしいもの。

いろんなことを聞きたかった。

いろんな思いを聞いていればよかっと今になって思う。

戦争のこと、子どものこと、勉強のこと、スポーツのこと、おばあちゃんやおじいちゃんのこと、いろんな思い・・・。

母に言う。

「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。今は、守ってくださってありがとう」と。

母はいつもタンスの上で静かに微笑んでいる。

娘たちも息子も手を合わせた。

かわいがってくれたものねえ。

母にお供えした菊の花。

そして、大好きだったお寿司。

柿。

母ちゃん、いつもありがとう。

天国で父ちゃんやみんなと仲良く楽しく過ごしてね。

これからも私たちをお守りください。

母に手を合わせてたくさん話をしました。

 

そして、今日「ムヒカ」を横浜のジャック&ベティに観にいきました。

絵本になっているのは知っていたし、かつて手にもしていたけど、その出版社の招待で日本に来られたことを知る。

行ってよかった。

観てよかった。

彼の眼の美しさに見とれながら、「幸せとは何か」を考え、広島の原爆を見てベンチに座りうつむいている姿に涙が出てきました。

日本に来て広島に行かないのは侮辱しているということも心に残る。

東京外語大の講演、学生との語らい・・・

皆さまにも勧めます。ぜひ、ご覧ください。

日本人はどう生きるのだろう。

銀座を見ながら日本人は美しいのにどうして外国の人がモデルなの?というのには賛同。

この頃のCMは特に外国の人が多く違和感を持つ。

 

それから、この監督の田部井一真さんは、くしくも私と誕生日が同じ9月9日。

重陽の節句でいわゆる菊の節句の日という偶然。

そして、ムヒカさんと菊のこと・・・とても嬉しかった。

で、帰りに植えるために買ってきた菊の花。

ちょうど、夫が野菜作りのために庭を整理していたので、お花を植えようと思っていた。

楽しみです。

時間は遡って、横浜東口の崎陽軒でいただいた広東麺。久しぶり。

いい味でした。

昨日、今日と連日のお出かけは少し疲れた。

最近、人込みは苦手。

ムヒカさんではないけど、あれもほしい、これもほしいとは思わなくなった。

化粧品や衣服のショーウインドウになんの魅力も感じない。

彼の映画を観て、幸せとは何か・・日本はどこへ行く?

私は何をしたいのか、これでいいのかと思った一日でした。

もっと精神的にでっかく生きたいと・・・。

母の命日に「ムヒカ」を観た意味は大きい。

母にありがとうです。

 

 

コメント (2)
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