神奈川県立近代美術館葉山へ「生誕110年 香月泰男展」を見にいく。
息子と夫の勧め。
バスで降りてすぐの建物。
神奈川県立近代美術館葉山館。
ちょっと時間が遡って
逗子葉山駅で降りてバス。
秋の香りが漂ってくる。家々に木々に秋の匂いがした。
富士山も海の向こうにそびえていて見事だ。
香月泰男さんは、1911年山口県生まれで、東京美術学校(東京藝術大学)卒業、北海道俱知安中学校(現 北海道俱知安高等学校)美術教師として赴任、その後山口県立下関女学校(現 山口県立下関南高等学校)へ転任。
昭和18年、応召され、満州のハイラルへ配属。
1945年、終戦、シベリアへ抑留。
1947年、復員。
シベリアでの抑留体験のある特異な画家だ。
それだけに、なにかしら、とてつもないメッセージを感じた。
戦争の悲劇は被害者でもあるけど、加害者でもあるというニュアンス・・・絵・・
ユーモラスな雨の牛の絵もよかったけど、「兎」の絵はとても好きだった。
水鏡、公園雪・・・業火、涅槃、朕・・・大根、つわぶき、うなぎ・・
ピカソ、ゴッホの名前も彼の絵画の勉強において出てくる。「祖父」には、ゴッホを感じた。説明にあったように。
ピカソもゴッホもいいな。
スペインやフランスで見たピカソ、オランダで見たゴッホ・・・そんな光景を思い出す。
お母さんが買ってくれたという絵の具箱は思いのほか大きくて、母の気持ちが伝わってきてジーンとなる。
シベリアで見てきたこと、体験したことの絵とその横に綴られた文は、胸に迫るものがあった。
戦争の酷さをあらためて思った。
11月14日までです。
よろしかったら、お出かけください。
帰りに見た富士山もまた素晴らしかった。
ズームして(ちょっとはっきりしないけど)
ちょっと疲れたので(ふぁあ~体力がない)今夜はここいらで・・。
でも、精神的には、ひじょうなる満足感。
久々の絵画鑑賞に心が洗われたようだった。
おやすみなさい