駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

英朋 Round 2 ~その4~

2021年02月09日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
英朋の桂馬です。

前回香車の価値が高く評価されることが増えた、

という話をしました。

駒の価値が局面によって変わるってことなんですが、

意味は分かっても私レベルの棋力では、

それを対局で認識し、勝利に結びつけることはできません。

分かると出来るは大違いですね。

羽生先生が若かりしころ、

何かのインタビューに対し、

「桂馬の使い方というか、桂馬が使える局面なんかをずっと考えています。」

という旨のお話をされていたのを思い出しました。

多分それは

「桂馬の価値が高くなる局面」にはいくつかのパターンがあり、

駒台に桂馬があったり、

今後桂馬の入手が見込まれる場合に、

そのパターンに持ち込むことをされていたんでしょうね。




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英朋 Round 2 ~その3~

2021年02月06日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
英朋の香車です。

最新の将棋理論によりますと、

香車の価値が見直されているそうです。

遠くから「利き」を通せる駒は、

飛車角とこの香車しかないんですね。

香車を最下段に設置した場合、

駒の利きの数は玉と同じ8マスもあります。

対抗形の時は相手の竜王にタダで拾われて、

横からの攻めが主なので活躍の場が少なく、

なんとなく日陰の存在でしたが、

相居飛車全盛になり、

俄然その活躍度が高まっているとのことです。

















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英朋 Round 2 ~その2~

2021年01月30日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
英朋です。

歩兵の表面の彫が終りました。

隷書は久しぶりなので楽しいです。

部分的に独特の筆致があり、

そこをちゃんと表現しないと、

隷書に見えなくなります。

細かい部分の作業が見た目より多いです。



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英朋 Round 2 ~その1~

2021年01月13日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
新作の準備です。

書体は英朋、木地は御蔵島黄楊の根杢、源平仕上げです。

あまり時間がありません。

手際よく作らねば。。。





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隷書2種 ~その2~

2020年12月22日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の金将と探山の銀将、

できました。

お客様のご了解を得ましたので、

発送致します。




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隷書2種 ~その1~

2020年12月13日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
とあるお客様から制作のご用命を頂きました隷書の駒です。

書体名がすぐ分かった方は、、、、、、病気です。

分からなかった方は正常です。

しかし答えが分からないとモヤモヤしますので、

書いておきますね。

金将は無剣書、銀将が探山書です。

どちらも隷書ですね。

隷書は古代中国の役所で使用されていた文字だと聞いたことがあります。

当時は紙が無かったので竹に墨で書いていたとか。。。

竹簡っていうんでしたかね?

事実は分かりませんが、

何千年も前の文字がこの時代にも伝えられていることに、

ロマンを感じます。




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無剣書 Round 2 ~その10~ 

2020年07月24日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
工房のスペースが広がると同時に、

荷解きが進みます。

段ボールの奥の方から出てきました

無剣書です。

気持ちを新たにして、

金将を彫りました。

しかし、木口は堅いなぁ。。。

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無剣書 Round2 ~その9~

2020年02月15日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の角行です。

この書体の特徴は、

大駒が特に太字で、

彫るとメチャクチャ深くなることでしょうね。

太字は盛上げよりも彫駒向きの書体だと思います。

賛否あるかと思いますが、

そういう発信を続けて参る所存です。。




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無剣書 Round2 ~その8~

2020年01月19日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の飛車です。

字母紙が剥がれていますが、

これは細部確認のために剥がしたもので、

問題ありません。

しかし、手が痛い。。。

杢木地はタダでさえ堅く、

しかも木口ですからねぇ。。。

印刀をまた研ぎ直します。


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無剣書 Round2 ~その7~

2020年01月11日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の王将です。

出来上がった感じは他の柾目や杢の木地と

なんら変わりありませんが、

彫る作業はとても大変です。

通常の4倍ぐらい時間を要します。



木口杢が好まれない理由はここ。

しかし、独特の趣がこの木地の良さです。

間違いなく普段とは違う感触です。




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無剣書 Round2 ~その6~

2020年01月03日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣書の歩兵です。

休業の間に作業場内を整理整頓していましたら

駒木地の下の方から出てきました。



他の駒はなぜか彫られていないまま、そのまんま。

なぜだ?

過去のブログを検索したら、

スタートは2011年、

その間2回ほど再開していますが、

いずれも途中で挫折していました。

あまりにも進まないので、

最後は記憶からも消えかかっておりました。

理由は簡単で、木口杢が堅くて彫るのが嫌になっちゃうんですよね。

厳密に言うと、刃がすぐに切れなくなるので、

何度も印刀を研ぎなおさなきゃならない、

それが嫌ということです。

木地は個性的でとっても好きなんですが。。。

復活3度目の正直になるでしょうか?

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無剣書 Round2 ~その5~

2017年12月06日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
久しぶりに取り出しました無剣書です。

木地は木口杢、完成すれば

とても個性的な作品になるでしょう。

いろいろ事情がありまして、

暫く放置していましたが、

存在を忘れた訳ではありません。

完成形を考えていたら迷いが出てしまい、

方針が決まるまで作業停止としていました。

まっ、そういうのを放置とも言いますね(^^ゞ

筋彫にしようかとも思いましたが、

やはり無剣の良さは太字の深彫でしょう。

その方向で頑張ります。

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英朋書 Round1 ~その10~

2016年07月28日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
先ほど完成しました英朋書です。

思ったほど大駒は艶が出なかったのは

残念ですが、全体の出来としては

まずまずかと思います。

個性的な模様が主張し合うのが

板目の面白さかと思います。

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英朋書 Round1 ~その9~

2016年07月24日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
英朋書です。

最後の仕上げ磨きをしているところです。

駒づくりはどこまで行っても

納得する事はありません。

しかし、不満が少ない出来栄えに

なることはあり、今のところ

この作品にはその予感があります。

御蔵島黄楊の板目で

これだけの艶が出せたのは久しぶりです。

最後まで油断せず、

一つひとつを丁寧に仕上げて参ります。

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英朋書 Round1 ~その8~

2016年07月18日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
研ぎ出しをしたたところです。

直後ですのでまだ濡れていますね。



滲みは全く出ていない様です。

まあ、あれだけ念入りに目止めすれば、、、、

とも言えますが、

どこまでも油断できないのが駒づくりです。

滲みを抑えるための工夫はこれです。



これは瀬戸磨きという工程で、

出来上がった駒の木目を潰すことで

駒の表面をピカピカにするというものです。

白いのは瀬戸玉と呼ばれる道具で、

一般の方がまず目にする事はまずないでしょう。

今、こんなものを持っているのは

駒師と下駄店さんぐらいだと思います。

さて、この工程を1回目と2回目の目止めの間に入れました。

滲みは導管に漆が入り込む事が原因ですので、

その導管を目止め剤で塞ぐのですが、

導管が太い場合は目止め剤だけは塞ぎきれません。

そこで、瀬戸玉で導管を押し潰しました。

上手く行って良かったです。

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