駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

失敗に学ぶ ~その2~(旧題:線の出し方)

2021年03月08日 | 将棋駒製作
ネット上で見つけた彫埋め駒の画像です。

NHK杯でお馴染みの初代光匠書ですかね。

無銘らしく、おそらくアマチュアの方の作品だと思います。

王将、玉将共にタテ棒の線が曲がっていますね。

一字書はそもそも字が大きいので、

彫刻の巧拙が如実に現れてしまいます。

「うまく行かなかったから、埋めちゃえ!」って考えて、

埋めると余計に目立ちます。

画像を見た限りですが、

考えられる原因は以下の7つのどれか、

或いは複数だと思います。

1.字母紙が厚すぎる

2.字母紙が不鮮明

3.印刀の刃の角度が鋭角すぎる

4.印刀が研げていない

5.印刀の刃幅が小さすぎる

6.印刀の運びに勢いがない(少しずつ彫っている)

7.よく見ていないまま感覚だけで彫っている

何方か存じませんが、最初はみーんな下手っぴです。

上達するには相応の失敗量が必要です。頑張れ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする