駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

空蝉 Round 3 ~その1~

2021年02月22日 | 創作書体
英朋を一気に彫り上げ、

漆の乾燥を待っている間に、

新作の準備に入ります。

次はとあるお客様からオーダーを頂戴しました

空蝉(うつせみ・一字書)です。

以前オークションへ出した拙作をどこかで

ご覧になられたとのことで、

ご用命を頂戴致しました。

本当に有難い事です。

私の駒づくりのコンセプトはただ一つ、

将棋の好きな方が楽しめる駒を作ること。

この空蝉一字書も

「こんな駒あったら対局や棋譜並べが楽しいな」

という視点で創作しています。

普通、駒師は

「タイトル戦で使われるような駒」や

「歴史に残るような駒」づくりを目指すのですが、

そういうものにはまったく興味がないのでご免なさい。

木地は御蔵島黄楊の柾目、少々追い柾も入っていますが、

赤みが強い玄人好みの木地かと思います。

例によって源平に仕上げる予定です。












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