細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

議論

2012-12-07 17:56:36 | 研究のこと

今日は,夜は教室の教員の忘年会です。普段,一丸となって教室の教育の運営に当たっていますが,皆忙しくて必ずしもコミュニケーションが十分ではないため,とても大事な懇親会の場です。

今日のスケジュールは,朝は少人数の非線形解析の講義。私が研究を直接指導する学生が受講していないために低いモチベーションで始まった講義でしたが, いつの間にか私が直接指導する学生も2名受講し,パキスタン,ベトナム,中国,日本と多国籍の学生が受講する演習的な講義になっており,私のモチベーションも上がっております。やっぱり,楽しくないとやる気にならない。

その講義の後,津波の解析に関する打ち合わせ。ELSという名前のソフトウェアでAEM(応用要素法)による手法を使って,橋梁の津波による被害を研究することになり,その打ち合わせでした。ようやく,私の研究室でのこのテーマに関する研究が進み始めており,楽しみです。

昼休みは種々の打ち合わせ。

13:30に研究室を出発して,東大へ。石田先生と打ち合わせ。私の研究室の主力グループの一つの収縮チームの研究について,石田先生にアドバイスをいただくべき段階に到達したので,この時期に打ち合わせをお願いしました。

収縮チームのリーダーは,私が指導する最初の日本人博士課程学生の小松君ですが,彼の指導の下,2人の女子学生(修士,学部)が研究を一緒に行っています。この分野では世界トップレベルの研究者の石田先生にアドバイスをいただく,ということで相当に頑張って準備をしたようですが,とても良い打ち合わせができたと思います。

石田先生と,これまたあくの強い細田もおり,石田先生の下で研究されている二人の研究者も同席されての打ち合わせだったので,参加した横浜国大の学生たちにはとても良い経験になったかと思います。時間も限られていたので,石田―細田のトップスピードの議論も展開して迫力も生で感じてもらったのではないかと思います。

私も楽しむことができた議論は,学生たちの日々の努力の成果に基づいています。彼らが一所懸命に頑張っているから,また石田先生のチームの素晴らしい実力,努力があるから,成り立つものです。

改めて,私は素晴らしい環境で仕事をさせていただいているな,と感謝の念を抱きました。我が研究室について言えば,私のフィロソフィー,ポリシーに共感して,精一杯の努力をしてくれているスタッフ,学生たちに感謝です。また,同じ方向性に向かって歩んでいける尊敬する先輩である石田先生と打ち合わせをしたり,いろんな仕事をご一緒できることも,本当に幸せなことです。

でも,環境や周囲の人々に感謝いたしますが,やっぱり,心から楽しいと思える「議論」ができる,ということが,何よりもうれしいです。

生きている,ということは,クリエイティブな議論をする,ということなのかな,と。 

東大での打ち合わせを終えて,本郷三丁目で収縮チームと軽く復習をして,横浜での教員懇親会に向かっています。

良い一週間でした!週末はいつものように家族のイベントを大事にしつつ,仕事を頑張ります!