この記事は,「指導者」気分で書かせていただきます。
私は研究室では指導者です。もちろん,私の下の研究者や学生たちから教わることも多々ありますが,彼らが向上するように指導できなければ,私の存在価値はありません。税金から給料をいただいてますので,存在価値が無ければ,すぐに辞職すべきと常に思っています。
私が指導すべき人はたくさんいますが,この記事では一般の学生たちは置いておいて,すでに博士号を取得している林さん,それから博士号を目指している小松君や留学生たちを念頭に置きます。
彼らのレベルの人財に対して,「褒める」ことは容易です。普段から全力で頑張っている人たちです。褒めるべき要素は無数にあります。
しかし,私は褒めるときは褒めますが,厳しい指摘やもっと向上するためのアドバイスを多く与えます。
信頼関係が成り立っているからできるやりとりですが,彼らが今後も持続的に成長し,充実した人生を送り,そして周囲や社会に貢献してほしいと心から願っているからそのようにします。
褒められてその状態に満足し,成長しなくなってはどうしようもありません。特に,別の組織に移ったりすると,必ずしも自分の理想とする環境でないこともあるかと思います。それでも成長していくように自分自身を叱咤激励し,周りの人たちと連携しながら環境を整備していくしかありません。人は「場」で鍛えられるからです。彼らが今の組織から離れても,いつまでも成長していける自立した人になれるよう,目指すべきレベルを骨の髄にまで叩きこんでおいてもらいたいと思います。
高い理想を持って皆で夢を共有し,共有しているからこそ身内でお互いに厳しく接し合える。そういう関係が理想的です。
私も周囲の多くの方々に支えられて生きています。心から感謝しますが,やはり自分に最も厳しくできるのは自分自身しかありません。今年度から同僚となった菊本先生は10時から3時の間に研究をされていると聞きました(昨夜の忘年会の帰りだったので,正確でないかもしれないけれど)。深夜の時間に研究に没頭しておられるということは私には真似をできませんが,一級を目指す方々と刺激し合える環境を今後も整備していきたいと思います。
私には私のやり方があります。まだ本当の限界までやっているとは思っていません。そこが自分の甘いところです。限界まで追い込むことも能力の一つです。
1月2月は例年,自分自身がほぼ限界まで追い込まれた状況で仕事をしていきます。今年もそうなるでしょう。今年は12月に入る前からそれに近い状況になってきています。
私のレベルであれば,まずは12~2月を限界に近いパフォーマンスで頑張ることを実践し,その他の期間の日々のレベルを少しずつ上げていこうと普段から思っています。
13日(木)は研究室の忘年会。まずはこの日に向けて研究室のみんなが死力を尽くしてもらえればと思います。みなでおいしいお酒を飲み,おいしい料理を食べ,楽しい時間を共有しましょう。