細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

2015年の終わりに際して

2015-12-26 13:03:31 | 教育のこと

2015年の最終出張で山口宇部空港へ向かう機内で書いています。

2015年も終わろうとしています。2015年のスタートは、パリでした。私は2014年10月から日本での生活を単身で再開しました。浦和の実家に居候しての再スタートで、家族とは離れて、私の実家に支えられて、ほとんど休日の無いスケジュールで飛び回っていました。2015年の1月3日に家族でパリから帰国しました。私はすでに3ヵ月、日本で全力疾走していましたが、他の家族は日本での新たな生活のスタートに最初はとまどっていました。住居もゼロからスタート。私自身もなるべく出張は控え、家族がスムーズに生活リズムをつかめるよう、難しいながらも努力した記憶があります。

そのようなスタートで始まった2015年でしたが、娘たちも新しい環境に多大な努力とともに適応し、一層たくましくなったと思います。

私も5月ごろにかなりの不調に陥りましたが、何とか脱出し、自身の信条に基づいて研究、教育活動を展開してこれたように思います。

悩むこともたまにはありますが、人からどう思われようと、私自身が心底から大切に思う原則に忠実に行動することを心掛けるようにしています。そのように一歩一歩進むことにより、一見時間のかかるように見える取組みが、思いがけない出会いとともに急に展開したり、私の気づかないところで大きく根を張っていたり、と勇気づけられる発見が今年もいくつもありました。

いつになっても未熟であるので、勉強し、チャレンジのしがいがある。でも、少しずつ成長し、あるレベル以上に到達した能力があれば、それらを活用して社会に貢献する。なるべく社会への貢献の質と量の向上を目指す。

人を育てる、ということも非常に大事なことで、私の中でも重要性がさらに増してきているミッションであると思っています。元来、人を育てる職業なわけですが、私のようなスタイルの研究者ですと、関わる人の数が膨大です。響き合って一緒に仕事をできる方々に対しては、その方々が伸びるような環境整備に少しでも貢献できるように行動する。人が育つ、ということはおそらく何よりも大切なことであろうと思います。2015年は、私に近い何人かの方々から、「以前より、大分、人を育てよう、という意識が高くなったね」と言われました。今後、この傾向はますます強まるものと思います。

2016年も様々なチャレンジが待ち受けていると思いますが、同志たちと切磋琢磨しながら誠実に前進していきたいと思います。