過去に、私の「土木史と技術者倫理」を受講した方は少なくないと思いますが、今年度も10月4日(火)から開講します。
一つ、問題があります。
故合田良実先生の秀逸な「土木文明史概論」を教科書に使っているわけですが、初版の在庫が少なくなり、廃版の予定だったそうです。ですが、横浜国大でたくさん使われているのだから、重版を検討すべきではないかという議論が出版社であったそうで、結局、重版が決まったそうです。残念ながら、10月からの講義には間に合わず、来年度になるそうです。
現在、初版で残っているものをかき集めても120冊程度。
昨年は300名が受講しました。今年も、10月4日の初回の講義では、部屋が溢れかえるかと思います。私の講義の人気があるとかそういう話ではなく、教養科目の数自体が減ってきているので、それなりに評判のいい科目や、楽に単位が取れるという噂の科目には人が集中するのです。
シラバスで教科書の購入を義務付けていますし、この秀逸な教科書をベースにした講義システムは、まだあと数年は続けたいという思いもあります。120名程度しか受講できないことになります。
そこで、昨日、私の学科の2~4年生の学生たちに少し相談したのですが、過去にこの講義を受講した学生で(もちろん教科書を持っている)、この講義を今年受講する学生たちのために、自分の教科書を貸してもよい、という優しい、後輩思いの学生たちがいるならば、教科書を貸してやってもらえないだろうか、という相談です。
汚れると困るのでカバーは外し、 持ち主の名前はきちんと書いてもらい、書き込みなどはしないように私から依頼をします。
あまり貸し出す冊数が増えても問題かと思うので、土木の3、4年生もしくは、修士の学生たちから、各学年で10冊ずつくらいで、合計30冊も貸出本が集まれば素晴らしいと思います。
土木の2年生は、ぜひ自分自身のために教科書を購入していただきたい。
120名で切り捨てる、というのが一般的な考え方かと思いますが、やっぱり土木のファンになってほしい。土木の歴史を通して、日本、世界、社会へ広い興味を持つ学生が一人でも増えてほしい。私はそう思います。
ご協力いただける場合、10月11日(火)の3限の講義までに、なるべく早めに、何冊の貸出本が揃うか、把握しておきたいです。
ご協力、お願いします。
貸出本の集約に関しては、各学年のリーダーに、私から個別に依頼をします。