繁忙期に入って4週目になりました。大学院博士課程の英語での講義(ゼミ形式)も昨日スタートしたので,ほぼ講義もフルスロットル状態に入りました。
土木史と技術者倫理も3回を終了し,ようやく落ち着いて講義できる状態になりました。今年は250名に行かないくらいの受講生かと思います。3回目までに,建設材料,トンネル,橋,というとトピックで講義を行いました。トンネルと橋については,以前よりも土木史,文明,社会,経済等の観点で魅力的に語るスキル,情報が増えているため,過去に比べると2回目,3回目ですでに学生たちの意識が覚醒してきているように感じます。また,初回に教室が溢れかえったので,おそらく500名くらいの学生から(多くは「楽単」と聞いて群がってきたものと思うが)、一応選抜された250名程度だと思うので, 粒が多少は揃っている,ということなのかもしれません。
土木史の授業は,私の現時点での本当の全力で臨んでいます。目の前の聴衆(学部1~4年生の様々な学部,学科から来ている)に対して,これ以上の情報は提供できない,というものをありとあらゆる手段を使って提供し,毎回レポートを書いてもらい,翌週に返す,というスタイルです。相変わらず負担は相当に大きいですが,6年目なので慣れました。あと12回,今年の学生たちとどれくらいのレベルまで登っていけるか,楽しみです。
10月はまさにあっという間に過ぎ去りました。健康にも気を使い,自己管理も自分なりに徹底できたように思います。9月23日に節制モードに入ってからの1ヵ月間,基本的には飲酒は外での会合があるときのみにし,結果的に飲酒した日はちょうど半分でした。水泳を9日間で行い,8割くらいの日にテレビ体操, 6割くらいの日に柔軟体操もしたので,懸案の右ヒザの状態も以前よりかなり良いです。
今年度は昨年度よりも研究室の学生たちの研究活動も活発に思います。個別の打ち合わせ,10月に新たに始めたOpen Hour(今週で5回目を実施します)等も機能し,毎週の全体研究室ゼミは時間が限られているのですが,例年よりは明らかに議論の質が上がっているように感じます。この調子で,みんなでレベルアップしていければよいと思います。
私にとっては初めてですが,9月に博士課程を修了した留学生がそのまま4ヵ月間,ポスドクで研究室で研究を続けますので,研究体制も例年より強化された状態で1月末まで活動できそうです。
例年は10月に入ると,日常を乗り切るのにアップアップする状況でしたが,今年は若干の余裕をもった状態で研究活動にも注力できる状況にあろうかと思います。
来週のタイ出張はかなり久しぶりのタイ訪問ですが,フライアッシュの有効利用の状況について学んだり,研究ワークショップも含めて様々な議論ができると思うので楽しみです。