限定承認

                           R 05.06.20    限 定 承 認　NO.3823

 　親が亡くなって遺産を相続しようとする時に、資産よりも負債（借金）

の方が多いかも知れない場合がある。

Aさんがそうだった。　長年付き合いがなかった母が死んだが、それまで

に認知症にかかった母親のもとに「家政婦？」が住み着き、預金はすべて

使い果し、あろうことにか、不動産担保で街金から借金までしていた。

自治会長（元民生委員）が気付いて、詐欺・横領で告訴すると脅して、

不動産担保の分は抵当権を抹消させたが、不動産担保以外にどれだけ借金

があるかわからない。 資産を相続すると当然負債も相続することになる。

資産の範囲内で相続する。　「限定承認」を得るために官報に告示して、

の届け出を待った。

届け出期間内に届け出はなかったので、Aさんは無事不動産を相続した。