26.10.31 大 森 正 男 no.589
出張の帰路のついでにと思って、熱海の強羅温泉のホテルに泊まった時のことでした。 誰も居ない大浴場で泳いでいたところ、よぼよぼの爺さんが
入って来たので泳ぐのを止めました。 爺さんは私に見向かって「ちょっと君」・・・と手招きをする。
小言でも言われるのかな?・・・と近づくと、彼は言った「君 若いのにそんな腹してちゃダメだ!」「運動不足だ!」と。
よもやま話を聞かされたあと、翌日に同僚と彼の別荘に泊めてもらうことになりました。 旧島津藩主の別荘で、欄間にはそれらしきご紋が入っていまし
た。 質素だが威厳のある純日本建築で特に庭園が素晴らしかった。
でも、翌日の朝食にはちょっと落胆しました。 金持ちって案外質素な生活をしているんだなと感心もしました。
でも、その別荘には爺さん専用の天蓋付温泉プールとプールサイドには、心電図とドクターコールまでついていました。
彼は著名な名門ゴルフコースである湘G.C.Cのオーナーであるとともに、製薬会社のオーナーも兼ね資産総一兆円、日本で10指に入る大金持ちという
ことを後日知りました。
お金持ちに会ったって、それがどうしたてってことですが、一期一会ってこういうことを言うものなんだなと思っています。