作家の森村誠一さんが亡くなった。
私が中学・高校時代夢中になって読んだ作家だった。
森村さんは、現代社会の矛盾や裏、
そして人間の繋がりや愛情などを、
一つの話に織り交ぜて語るような小説が多かった。
どれも引き込まれる話だった。
青山学院大卒、趣味が登山、ホテルマン、作家。
私が憧れ、理想としていた生き様だった。
森村さんはしかし、
『ホテルは泊まる所。仕事をする所ではない』と
ハッキリ書かれていたのも印象に残る。
それに、氏はなかなかカッコいい人で、
写真のような厳しさと優しさを感じさせる人でもある。
スーツ姿で、新幹線の横に立つ写真の姿は、
私もマネをしたことがあるくらいだ。
高1の時、森村さんにファンレターを書いた。
当時は、本の巻末に自宅住所まで記されてあった。
「森村さんのような物書きの仕事をしたい」
などと偉ぶって書いた。
その翌年の正月、ご本人から年賀状を戴いた。
宝物のように、今も大切に保管してある。
このブログでも、
森村さんから得たような文体を使う時がある。
『何をか言わんや』 『推して知るべし』などは
森村さんの小説から知った言葉である。
森村誠一さん。
私は結局、物書きの仕事など出来ませんでしたが、
こういったブログや手紙などで、
言葉や文字の力、そしてそれに込められた想いを
表現していく難しさ、楽しさを感じております。
これからも自分の文章を大切にしていきます。
ありがとうございました。
森村さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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