![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/63/6b7973b8d13ae65390c711df3445ce01.jpg)
28、29日に、葬儀に参列した。
地域活動で一緒の仲間の、
奥様が亡くなられたのだ。
夫婦ともに、31歳。
結婚して、まだ7年。
3歳の男の子と、
1歳の女の子がいる。
今年の春。
癌が見つかり、入院する。
かなり、早期に発見できたと思われたが、
あまりにも早く、方々に転移してしまっていた。
しかし気丈な彼は、いつも私達に、
「大丈夫です」「良くなってきています」
と告げていた。
そして、奥様が入院中、
子供二人にご飯を食べさせ、お風呂に入れて、
それから地域活動に顔を出していた。
私達の前では、
一度も泣き言を言わなかった。
しかし、奥様の病状は、
日毎に悪くなっていたのだ。
私は、この活動でのリーダーである。
奥様のことは、随時伝えてもらっていた。
しかし、彼の言葉は一貫して、
「大丈夫です」だった。
自分に言い聞かせていたのだろう。
私は、地元の神社にお参りし、
大きなお札を貰ってきた。
『病気全快』
活動場所の事務所に掲げ、いつも皆で祈っていた。
26日夕方。
彼から電話が入った。
「今朝・・妻が亡くなりました」
絶句した。何も返事ができなかった。
そして、夜遅くメールが入る。
淡々と、葬儀の日程が書かれていた。
最後に、
「お世話になります。よろしくお願いします。」
通夜。
昨年生まれたばかりの娘さんは、
彼・・いや、お父さんに抱っこされ笑っている。
お母さんとは、一年だけの日々。
でも、それは今、この子にわからない。
通夜の席でも、彼は温和な表情を崩さなかった。
私達の前に来ても、
「いつも集まらないメンバーなのに、
今日はこんなに集まらせてすみません」と、笑わせた。
でも皆の方が、堅い表情だった。
そして、告別式。
二人の、思い出の写真が、式場に飾られる。
デートでのツーショット。
結婚式での神妙な二人。
そして、上の子が生まれ、
下の子も写真に加わってきた。
ディズニーランドでの、4人の笑顔。
でも、もうお母さんは写真に写らない。
そういえば、
奥様を初めて見たのが、結婚式のあとのパーティーだった。
彼は、タレントの優香さんのファンだったが、
射止めた奥様は、本当に優香さんそっくりの、
かわいらしい女性だった。
一度、仲間とお見舞いを申し出たが、
彼は固辞した。
今となっては、彼の気持ちがわかる。
出棺前の、最後のお別れ。
「ご参列の方も花をたむけて下さい」、という声に、
私達も、花を一輪手にして、
最後のお別れをした。
棺の中。
穏やかなお顔、と言いたかったが、
私が見た奥様は、
小さな子供を残して旅立つ、無念でいっぱいの表情に見えた。
そして、
彼はここで、子供を抱えながら号泣した。
喪主である彼には、
最後の挨拶が残っている。
「二人の子供を、しっかり育てていきます。
そして・・
この世から、妻の病気が無くなることを願っています」
私も、この言葉に泣いてしまった。
私もしかし、最後の挨拶が残っている。
活動の決まりに乗っ取った、
出棺時の敬礼である。
仲間を並ばせる。
「気をつけ!」
出棺。霊柩車のクラクション。
「最敬礼!」
私達の前を、
無言の奥様と、
初めて人の前で泣いた彼と、
何も知らずに笑っている子供達が通り過ぎた。
神様は、残酷なことをするものだ。
地域活動で一緒の仲間の、
奥様が亡くなられたのだ。
夫婦ともに、31歳。
結婚して、まだ7年。
3歳の男の子と、
1歳の女の子がいる。
今年の春。
癌が見つかり、入院する。
かなり、早期に発見できたと思われたが、
あまりにも早く、方々に転移してしまっていた。
しかし気丈な彼は、いつも私達に、
「大丈夫です」「良くなってきています」
と告げていた。
そして、奥様が入院中、
子供二人にご飯を食べさせ、お風呂に入れて、
それから地域活動に顔を出していた。
私達の前では、
一度も泣き言を言わなかった。
しかし、奥様の病状は、
日毎に悪くなっていたのだ。
私は、この活動でのリーダーである。
奥様のことは、随時伝えてもらっていた。
しかし、彼の言葉は一貫して、
「大丈夫です」だった。
自分に言い聞かせていたのだろう。
私は、地元の神社にお参りし、
大きなお札を貰ってきた。
『病気全快』
活動場所の事務所に掲げ、いつも皆で祈っていた。
26日夕方。
彼から電話が入った。
「今朝・・妻が亡くなりました」
絶句した。何も返事ができなかった。
そして、夜遅くメールが入る。
淡々と、葬儀の日程が書かれていた。
最後に、
「お世話になります。よろしくお願いします。」
通夜。
昨年生まれたばかりの娘さんは、
彼・・いや、お父さんに抱っこされ笑っている。
お母さんとは、一年だけの日々。
でも、それは今、この子にわからない。
通夜の席でも、彼は温和な表情を崩さなかった。
私達の前に来ても、
「いつも集まらないメンバーなのに、
今日はこんなに集まらせてすみません」と、笑わせた。
でも皆の方が、堅い表情だった。
そして、告別式。
二人の、思い出の写真が、式場に飾られる。
デートでのツーショット。
結婚式での神妙な二人。
そして、上の子が生まれ、
下の子も写真に加わってきた。
ディズニーランドでの、4人の笑顔。
でも、もうお母さんは写真に写らない。
そういえば、
奥様を初めて見たのが、結婚式のあとのパーティーだった。
彼は、タレントの優香さんのファンだったが、
射止めた奥様は、本当に優香さんそっくりの、
かわいらしい女性だった。
一度、仲間とお見舞いを申し出たが、
彼は固辞した。
今となっては、彼の気持ちがわかる。
出棺前の、最後のお別れ。
「ご参列の方も花をたむけて下さい」、という声に、
私達も、花を一輪手にして、
最後のお別れをした。
棺の中。
穏やかなお顔、と言いたかったが、
私が見た奥様は、
小さな子供を残して旅立つ、無念でいっぱいの表情に見えた。
そして、
彼はここで、子供を抱えながら号泣した。
喪主である彼には、
最後の挨拶が残っている。
「二人の子供を、しっかり育てていきます。
そして・・
この世から、妻の病気が無くなることを願っています」
私も、この言葉に泣いてしまった。
私もしかし、最後の挨拶が残っている。
活動の決まりに乗っ取った、
出棺時の敬礼である。
仲間を並ばせる。
「気をつけ!」
出棺。霊柩車のクラクション。
「最敬礼!」
私達の前を、
無言の奥様と、
初めて人の前で泣いた彼と、
何も知らずに笑っている子供達が通り過ぎた。
神様は、残酷なことをするものだ。
はじめまして。素敵なコメントをありがとうございます。
ブログの文字だけで伝える中で、
大勢の人に理解して戴いたり、共感を持って戴くことは難しいですね。
でも、少しでもわかって下さるところがあれば、
私もとても嬉しく思います。
記事の彼も、もう仕事やお子さん達のことで、毎日一生懸命です。
私達も、変わらずに接していますし、
お互いに、精神的に支え合っていきたいと思っています。
彼のガンバリには、私も見習うところが多いですから・・。
aostaさんのブログ、
私のほうも、ブックマークでご紹介させて戴くことにしました。
よろしくお願いします。
HNをaostaと申します。
「木琴」に対するカノンさんの言葉が、しみじみ心に響いてきて、早速「お気に入り」に入れさせていただきました。
今日は先ほどからカノンさんの過去記事を拝見しておりました。どの記事もさらりと書いていらっしゃるのですが、琴線に触れる言葉がいくつも光っていて、時間が経つのも忘れていました。
幼い子供を残して・・・
胸を憑かれる思いで読みました。
幼い子供を残していかなければならない親の想い。
親に先立たれた子供の想い。
どんなに言葉を尽くしてみても言い尽くせる物ではありません。どんなに思いを共有したいと願っても、経験した人にしかわからない魂の嘆きがあります。
それでも、手を伸ばしていたい。
私にはわからない。
けれども、私はあなたをずっと見ているから、と知っていて欲しい。
お母さんはずっと、天国から家族を見守っている・・。
そう言いたいです。でも、いないという事実はあまりにも悲しいですよね。
子供が物心ついた時、
父親である彼は、なんと話すのだろうか・・。
子供たちは、どう受け入れるだろうか・・。
考えただけでも、悲しすぎます。
でも、私たちに出来ることは、
彼を仲間として励まし、ともに頑張り、
お子さんたちの成長を見守っていくことだと思います。
親子、夫婦、家族、仲間・・。
今回の出来事は、いろいろ考えさせられました。
そう、カノンさんのおっしゃる通り、
彼とお子さん達は、誰よりも心優しい人になると思います。
彼は、今日から仕事を再開しました。
つらいだろうけど、子供のため、そして奥様のために、
頑張って欲しいと思っています。
愛する旦那様と最愛の子供さんを残して
亡くなられた奥様は心配、そして悔しさも
あったでしょう。
本当に神様は時として残酷な事をします。
私の同級生には早くに母親を亡くしている人が
大勢居ます。
皆強くそして心優しい人間ばかり。
私がその立場だったらきっと彼女たちのように
受け入れて前を向く事がはたして出来ただろうか。
と考えるととても私には乗り越えられない。
と感じてしまいます。
残された旦那様と子供さんはきっと強い絆で結ばれ
奥様の目には見えぬ深い愛情で守られる事でしょう。
そう願いたいです。