銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

高梨潔の絵(印刷物)の値段設定を間違えていました。修正します。

2023-04-04 23:00:22 | 政治

 この際は、画集と言ってもゴッホの画集というわけではなくて、一枚ずつ、厚い台紙の上に、軽く張り付けてある画集を指します。そうすると好きなものを台紙からはがして、水彩画用の額(または、版画用の額)に入れて、絵の周辺に、マットという、厚さ2mmぐらいのきれいな厚紙を、特殊な切り方で、絵をぴったりと抑えるやり方をしてもらって、部屋に飾ると(特に玄関など)画集に入れてある枚数(多分、20枚前後だと思うが、)分、楽しむことが出来るのです。半年に一回、取り換えたと仮定しても、10年は楽しめます。そして、いったん飾った後で、また、丁寧に台紙に、張り付けて、取っておけば、半年ではなくて、二か月に一遍取り替えて、楽しみ、それをツーラウンドとか三ラウンド、楽しむことが出来ます。

 高梨家と懇意になった画廊、または画商がいて、絵を売るときに、必ず、「印刷物も作りますが、よろしゅうございますか?」と、断りを入れておいて、油絵の写真を、パソコンに、保管して置けば、こういう画集を7冊ぐらいできるのではないかなあ。油絵を買った人は、印刷物で、他の人が楽しむことを、人気が上がると言って、喜んで、了承すると思います。

 私はそれを、一冊30万円で売るのだと、言いました。が、そこが間違っていました。私はね。印刷物ではなくて版画を集めた画集の場合を思い浮かべてしまっていたのです。それは、プロの間では、おしゃれな言い方として、ポートフォリオと言います。

 版画というのは、いろいろな種類があって、私の携わっていた、ヘイター方式というのは、微妙な差が出るものなので、その微妙な差を入れても、同じものは、五枚程度摺るのが限度です。この五枚をエディションと言います。

 一方、インタリオと言って、銅板に針などの道具で、細い細いくぼみを作り、そこにインクを入れ込んで、する場合は、摺り師を頼めば、200枚は、摺ることが出来ます。尚、そのくぼみを、薬で、銅板を溶かして、作る場合もあります。銅板全体を、皮膜で覆って、軽く針で、模様をつけ(それも専門家は、制版と呼びますが)その模様部分だけを腐食液で、溶かすのが、エッチングで、エッチングの方も上手な摺り師を使えば、200部ぐらいは、摺ることが出来ます。それをエディションと言って、AP,1.2,3~200という番号を余白に振ります。版画は、その部分が見える様に、マットを切って、額装をします。

 それが、非常に有名な版画家だと、200部のポートフォリオを作って、一冊、10万円で売れば、2000万円の売り上げが出ます。たまたまその本を買った愛好家が亡くなって、遺族がそのポートフォリオを売ったと、仮定します。その売った先が、昔からある古書店だと、店主は目利きでしょうから、すぐ、それ向きのところへ転売し、そのポートフォリオは、分解して、一枚ずつで、売られる可能性が出てきます。

 しかし、今、出回っている高梨潔の売価というのは、高梨潔本人が制版した、版画ではなくて、もともとが油絵であったものを、写真を使って、工業的に印刷した物ですから、(ただし、オフセット印刷という仕組みだと思うけれど)、3000部は刷って、売価が、1万円~3万円の間で、売られたものだと思います。

 高梨潔という人は美大を出ていません。一般の人は、すぐ、その画家が、権威があるかどうかについて、芸大卒か、私立美大卒か、または、美大を出ていないかで、判断をすると思います。

 高梨潔が、どうして美大を出ていないかと言うと、美大固有の受験勉強が嫌だったのだと思います。石膏で出来たグレコローマン期の彫刻の、胸から上の部分を、木炭、または、柔らかい、鉛筆で、陰影をつけて、スケッチしていきます。高梨潔は画家として、才能が、高くて、すでに、高校時代に、油絵が、高く評価をされていたので、その受験勉強が嫌だったのだと思います。頭が悪いとか、怠け者だと、言う風には見えない人です。

 ただ、ただ、才能が有りすぎたのです。それに、私の想像ですが、高梨乳業の一族なので、経済的な余裕があるので、学校の先生などのサラリーマンになって、生計を立てると言う必要が無かったのだと思います。だから、美大卒でなくてもよかったのです。

 でもね、芸大学長だった、平山郁夫とか、東山魁夷などは、素人がすぐさま、それを権威だと、思う画家となるので、最初から、印刷物でも、画集として、20枚入れ込むのではなくて、一枚だけ、制作して、それを額装して、一枚の絵として売るのです。

 それも、何十万円という高値で売ります。そういう印刷物をエスタンプと言います。エスタンプというのは、素人をだます仕組みでもあって、将来なんでも鑑定団で、「これは、一万円です」と、言われてしまうものですが、印刷物の上に、絵の具を乗せて、厚みを出し、あたかも、本当の絵の様に仕立てます。

 しかし、高梨潔の、今、で回っている絵は、エスタンプではなくて誰の目にも印刷物として、見える類の物でしょうから、如何にも純朴です。

 ただし、出回る率が、非常に少ないと思います。画集として、かった本人は、古書として、売りに出さないと思いますから。だって、平山郁夫とか、東山魁夷ほど、有名ではない人の画集を、1万円か、3万円出して買うのは、その絵が好きな人だから、画集を売るという発想はないでしょう。

 だから、外部に出た、絵は、正真正銘の印刷物でも、額装して、1万7千円前後で、売っているのです。幸せな画家です。そして、本物(油絵の方)は、ほとんど市場に出てこないと、思います。そういう意味でも幸せな画家です。

 そして100年後は、・・買った人が死にました・・と言う形で、本物が世に出回り、高い評価を受けると思います。そういう意味でも幸せな作家です。

 これは、短く終わります。純粋に、前報内の、勘違いを修正した文章です。だから、短いです。

前報とは、

広い古代遺跡の中で、たった二人だけの人として出会った立花隆の言葉を、スジャータ生クリームを分析する際には、使おう

2023-04-02 20:30:46 | 政治

 

 


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