副題1、『橋本氏勝利と、閉塞感のこと』
副題2、『吉永小百合さんの、30年に及ぶ、原発反対運動』
副題3、『私は、今は、言葉の言い換えを一番心配をしている』
副題4、『フライデーで、イラクの奇形児が、報告されたのが、2003年の正月であった。』
副題5、『死の灰と言う言葉を、復活させておこう』
副題6、『高速増殖炉と、プルサーマルは、両方とも、けちの発想の発露です』
副題7、『人間の目には見えない水(コンクリートの中に含有されている)
を、考慮さえしなかったもんじゅの設計者』
副題8、『メルトダウンの発表、は、原子炉の破壊だということ』
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副題1、『橋本氏勝利と、閉塞感のこと』
私が、今、一番心配していることは何かと言えば、
国民みんなが、一種の閉塞感に打ちひしがれていることです。これは、やはり、菅首相が退陣をさせられて野田総理大臣になったものの、『その方向性が、変だぞ』とは、誰もが感じていて、
しかし、その方向性をいい方へ転じる手法がわからないことです。
野田総理大臣は体重が重そうですね。だから、すこぶる誠実に見えます。が、のらりくらりとしていて、大物でありそうにも見える一方で、除染、除染と、莫大に無駄なお金を使ったり、500億円かドルを、払う必要のないアラブに捨てたり・・・・・どうも、政治家とは言えないということが見えてきました。
船橋の駅前で、ビラを配るという忍耐だけを養ってきたのだと、思うしかないほど、輝きの見えない首相です。ただ、首相になることができたのは、例のごとく、この日本の最大の権力者である、人物(天皇ではない。財界の大物でもない。しいて言えば、朝日新聞の中に仮宿を持つ・・・・・核燃料を売りつけている側の代理人)たちにご許可をいただいているところに特徴があるかな? などと思うだけで、この総理大臣のもとで、英断とか、決断があるとも、想像もできないのです。
この閉塞感を突破するものとして、橋本徹氏が、大阪市長になりました。氏を貶める紙爆弾が、週刊新潮と、週刊文春を、中心として、三週間ですか、飛び交ったわけですが、選挙民の意識は全うだったわけです。他の仕事の分野でもそうですが、政治家とか、芸術家スポーツマンは、親が、才能があろうが、有能であろうが、本人が有能でないとどうしようもないです。また、反対に親が無能であろうが、何か、後ろ指を指されることがあろうが、本人がしっかりしていて、能力が高かったら、それで、いいのです。
だから、あのとき、あの紙爆弾の醜さにかみついた私は、流れを、正しい方に乗っていたとなります。週刊文春の編集長も、週刊新潮の編集長もジャーナリストの本文を忘れています。飼ってくれる大衆の意向が大切なのに、どこからか、頼まれたり、教唆されたことを右から左へ批判なく流すのは、飼いならされた豚でしかない。つい、一か月程度前のことだから、謝罪広告でも出すべきでしょう。
いや、絶対に出さないでしょうが、そのくらいの恥の感覚を持ち、編集長は交代すべきです。
ただ、どうか、「好漢、ご自愛くださいね」とは、橋本氏へいいたいです。
日本という国は、現在、長所を伸ばして、人を育てるということをしません。橋本氏に、野田総理よりスケールの大きな政治観があろうともそこは、評価をされず、短所に目くじらを立てて、つぶそう、つぶそうと努めていますから。市役所の吏員と仲良くしてくださいと、申し上げておきます。ただ、政治的にあからさまに、敵として動く手合いは、敵として扱うのは、仕方がないでしょう。それ以外に、小さな部分でパワハラなどなさらないように。
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副題2、『吉永小百合さんの、30年に及ぶ、原発反対運動』
今週の週刊誌のどこかに、『30年原発反対だった吉永小百合』という記事が出ました。吉永小百合という人は、女優という忙しい仕事の合間に、早稲田大学へ通っています。現在早稲田出身であらずんば人にあらずというほど、マスコミ関係に力があるので、彼女は、何事につけても大切にされています。
そういう人に対して、批判をすれば、有名ではなくて、チャンスに恵まれていないあなたの、僻みや妬みでしょうと言われそうで、批判したくはないのですが、しかし、、この件もまた、この日本国民が洗脳の対象になっている典型なので、きちんと、申し上げます。
あっち、こっち敵ばかり作って、私は損な人ですが、もし、アエラの言うがごとく、吉永小百合さんが、ずっと原発反対だったら、実は、仕事は依頼されなくなるのが普通です。
でも、シャープのテレビコマーシャルで、年間5000万円ぐらいの収入があるでしょう。そして、年間2000万円ぐらいそれを、ご自分で使うことができれば、他の仕事もあるわけですから、ありとあらゆる、自由と贅沢の教授が可能です。それほど、恵まれた人が原発反対を言う。それは、どうしてか?
実は吉永小百合さんの父君は、共産党員であると噂で聞いたことがあります。戦後すぐには、共産党員であることは、おしゃれで、エリートであることのあかしでした。吉永小百合さんの父君は、病気で、外務省を退任しておられるそうでしたが、それでも、東大卒です。
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彼女はありとあらゆる意味で、芸能界では、格別な程度でエリートであり、お嬢様であるわけです。その彼女がけん引しているのだから、とっくに原発は廃棄されている筈です。だが、その気配すらありません。
なぜか? これもまた、私の持論を裏付ける証拠となります。「それは、共産党とは、一種の隠れ蓑になっているのだ」と言う自説です。『日本にあたかも言論の自由があるかのごとく見せる装置なのだ。だから言うことは誠に正しいのだが、何も実行力がないのだ』ということです。だから、30年も反対していても原発は、引き続き存続しているし・・・・・となります。
無論のこと、女優として、『きれいな人だなあ』と思うのは、自由だし、そこにおいて彼女の価値が落ちるわけではありません。だが、彼女をスター扱いして、原発の問題さえ、彼女に力があると思うのはまやかしだといっているのです。しかし、私がここで、こういえばさらに、彼女と原発反対に結び付いたニュースが蔓延することでしょう。
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副題3、『私は、今は、言葉の言い換えを一番心配をしている』
むろん、私が反対してもたかが知れています。だから、原発は、廃炉になりません。だけど、私は一方で、様々なイヤガラせと、仕事上の妨害に出会っています。本音で語り、たった一人で、主張しています。そのたった一人であるということが、弱点でもあり長所でもあるのです。共産党に所属している人たちは弾圧をされません。彼らに逆らうと、数十万人、数百万人を敵に回すことになるからです。それは復讐が恐ろしいです。が上からの命令に従う、実質的には上意下達の、組織でもあるから、コントロールができるともみなされていて、それもまた、共産党に所属する人が弾圧をされない原因です。
たまたま、これを書いた次の日に、NHKが政治資金についてのニュースを発表しました。すると、共産党は機関紙の売り上げだけで、239億円の収入があると出ていました。月に二千円の新聞代としても、100万人の党員数です。すごい集団ですね。確かにパワー集団です。それなら、何を発言しても、守られます。
実はこれほど、共産党を嫌うにもちゃんとした理由があります。私は居住空間で、女性たちのある種の中学校での番長風いじめに出会っているのですが、そのうちのある一家がどうも、共産党であるらしいのです。27年間もここにいますから、風の便りに聞こえてくることもあるし、グーグルの検索等で、わかることもあります。ココには、グーグルで引けばその名前が出てくるような、中堅のインテリが多くすんでいる地帯でもあります。
ここは小さな山と、谷であり、活発に動いている主婦が、10人程度しかいない特殊な『たこ部屋的』環境なので、誰かの性格とか、欲望がすぐ他人の私生活へ影響を及ぼす地帯ですが、私道部分の利用方法に関連して、信じがたい損失を私がこうむっており、その件に関して、調べ続けているから、わかってきたことです。
今回の選挙中、橋本氏が、「共産党の選挙カーのひどい連呼によって、子供が外出できないほどの被害を与えられている」とおっしゃっていますが、本当にそれはあるだろうと思います。普通の人の神経ではない。力で何でも、押し通そうという神経があります。10人の組織なら、3人を糾合して、強い方へなろうとしています。
が、私は、一匹狼であるから、おかみ(うえ、または、他人でもある権力者)の力ではコントロールできないです。だからこそ、恐れられていて、弾圧をされています。その内容についてはまだ、申し上げておりませんが、確実に弾圧をされています。
ところで、弾圧をされればされるほど、私は誇りを持つのです。このごろ、偉そうにして、本当に申し訳ございませんが、弾圧により、敵に養われて来た誇りでもあります。ただ、裏打ちがないわけでもありません。東大に勤めていたときに、上司の教授が、「あんたは辞めなければ、いずれ、東大の教授になれる。分析と同時に、統括する能力があるからね。これが最近の東大生にはない。受験勉強が厳しすぎるからだろうね」と言ってくださったのですが、その45年前にいただいた言葉を最大限に生かしているのが、原発の収束への「面倒くささと、安全神話のウソ」への分析です。
ここで、現代史を振り返ると、
もんじゅの事故は1995年12月に起きました。東海村が1999年、浜岡が2001年に事故を起こしました。そして、千と千尋が劇場公開されたのが、2001年で、私がそれをテレビで、見たのが、2002年ごろで、週刊誌フライデーで、イラクの劣化ウラン弾の被害(奇形児の誕生)のグラビア写真が載ったのが、2003年の正月です。
これらを、みんな統合して語ります。それゆえに、誰にでもわかりやすくなります。それを得意としています。
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副題4、『フライデーで、イラクの奇形児が、報告されたのが、2003年の正月であった。』
私が本格的に声を上げ始めたのは、閉鎖されているメルマガ内でですが、フライデーの写真を見たときからです。30例以上あげられていたと思いますが、これは、たまらないと思いました。基本的な確認ですが、劣化ウラン弾とは、原発で、電気を作った後の、消費済み核燃料をただ、固化しただけのものです。ここで、断言してしまいますが、当っていると思います。核燃料はウランの原子量が大きいので、非常に硬いものなのです。で、金属カバーがいらないこぶし大の弾を作ると、戦車の鉄壁も軽く貫くのです。
が、アメリカ軍兵士も、その危険性を教わっていないし、イラク軍兵士も教わっていないので、火災が起きない限り、何ともないと誤解をしていて、目に見えない放射能を大量に浴びたのでした。この件から、私は3.11の最初期から、福島原発内に、作業員を入れることには絶対に反対しています。菅総理大臣は、理化学的な知識があるので、天の助けというほど、適任者でしたが、ここの判断だけは、おかしい。彼にも限界があると感じた最初です。
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この前後に、福島第一原発の所長である吉田さんが、2週間の入院の後で、退任されることとなりました。誰もが心配していますが、無論のこと、放射線の被爆障害である可能性は高いです。目に見えない放射線の影響がある人の体を通じて、目に見える形になって来ました。
この原発事故、および、原発そのものに関して、もっとも、私たちが気をつけなければいけないのは、言葉が、すぐ入れ替えられて、一般人のイメージを惑乱することです。
劣化ウラン弾などと聞くと、非常に柔らかな作用をするものだと誤解を受けますが、全くそうではなくて、最初の核燃料棒に、含有されているウランが、0.07%ぐらいなのですから、それが、0.02になろうと、0.01になろうと、対・人間への被害という意味では、全く変わりはないのです。
福島第一原発の域内に保管をされている核燃料棒総量は、イラクの戦野で、ばらまかれた劣化ウラン弾の総量より、多いでしょう。何よりも、それが、同じものであることを、きちんとイメージとして頭の中にとらえることが大切です。で、もんじゅに入りましょう。
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副題5、『死の灰と言う言葉を、復活しておこう』
もんじゅは高速増殖炉と、呼ばれています。これも、公開されていない概念を、私が軽く断言してしまいますが、使用済み核燃料を応用したいという、例の世界を実質的に支配をしている悪人たちの、欲張りの発想の表れなのです。核燃料商売は、大変な利益を生むものですが、さすがに困るのは、使用済み核燃料が大量にでることです。これが、対人間、被害という意味では、ほとんど、使用前と同じくらいの被害を与えます。ですから、さすがの彼らも、「その用途をどうしようか?」と思うようになりました。
ひとつが先ほど、言った劣化ウラン弾としての、消費です。イラクの原野は、カンボジアよりひどいことになっています。カンボジアの手榴弾のことはニュースで、何回も流されます。どうしてかというと、手榴弾には核燃料は使われてはおりません。ですからそれは、タブーではなくて、全世界へ支援が要請されていて、ボランティアが金属探知機を使って、こつこつと、探り出し、一つ一つ処理していて、います。
が、イラクはの方は、核燃料で汚染された土地となったので、それは、核燃料ビジネスを行っている世界の大富豪たちにとっては、タブーに当りますから、世界へニュースとして流されることもなく、したがってボランティアも集まりません。となると、イラクの元戦場とは人の住めない世界化したと言っていいでしょう。自然の除染にもっとも役立つ雨も 雨が降りません。又、たとえ降ったとしても、硬く固形化している劣化ウラン弾は、微細な死の灰ではありませんので、雨で流されるわけでもないのです。
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ここで、もう一回、挿入として言葉の入れ替えへの怒りを述べます。第五福竜丸の時代には、この『死の灰』と言う言葉が使われました。それをかぶると、じわじわと体がだめになってやがて死にいたるものとして、人々は認識したのです。
が、今回3.11以降、死の灰と言う言葉は一回も出てきません。必ず、セシウムという言葉で置き換えられています。セシウムというのはある物質名で、それ自体は毒でも何でもありません。だから、『それってナンだろう』と、グーグルを急いで引いた人でも、同位体の知識がないと、『う、大丈夫そう』と誤解をしてしまいます。
確かに、自然界にあるセシウムは無毒なのですが、核分裂で、原発内でできたセシウムは、核内にある、陽子と中性子の数のバランスが特殊であり、不安定なのです。その安定化を目指して出てくるのが放射線です。ですから、同じセシウムでも、原発で、使われた後に出てくるものは人間の体に被害を与えます。で、セシウムやヨウ素、プルトニウム、ストロンチウムなど、種々さまざまな物質が、あの3.11以降、数回の順次の爆発によって、大気圏の中にばら撒かれてしまったのですが、『それを、死の灰と呼ばないで、必ずセシウムと呼ぶのはどうしてか?』ということを考えないといけません。
つまり、誰か、小ざかしい人間がいて、全日本、または、全世界マスコミに対して、「死の灰と言う言葉を使うな」と命令を下しているのです。つまり、「原発は安全だ」と安全神話で長らく、日本国民を教唆しぬいてきたわけですから、急に、死の灰が、福島県、および東京圏に降り注いでいることになったと、言うことになったら、国民がパニックに陥るからです。いや、そうであろうと思われていて、陥らないように配慮をしていただいているというわけです。馬鹿にしているにもほどがありますが、実際には一定の効果を上げているのです。
思い出してください。飯館村が後から非難区域に指定されたときに、官房服懲戒を相手として村民の公聴会が開かれました。そこで、飛び交った怒号のことを。あそこで、怒鳴った農民たちは、政府が、自分たちをいじめているととっています。とんでもない誤解です。政府は、税金を使って、あなた方を助けているのですよ。それでも、歯向かっていっています。でも、あの時、『実は死の灰が、あなた方の村では、濃度が濃く、集中して降ったのですよ』と説明をすれば、村民の中には、第五福竜丸事件を覚えている人もいて、あ、そうか。あれと、同じことになるのだったら、大変だ』となったと私は推定します。でも、セシウムの濃度がナンたら、館たらといわれ、何とか、シーベルトが、積算で、ナンたら間たらい割れても、『目には見えねえよ。それがどうしたんだよ。どうして、俺らは、牛を捨てなければ、なんねえんだよ』となって、公聴会が大荒れとなりました。そして、その映像によって、この一億二千万人に及ぶ、日本国民全部が『菅内閣って、無能だなあ』という印象を抱かせられてしまったのです。
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副題6、『高速増殖炉と、プルサーマルは、両方とも、けちの発想の発露です』
というわけで、イラクの戦野とは、人間が安心して住むべき場所ではなくなったのですが、高速増殖炉も、別の道として探られている消費済み核燃料の応用・用途です。
それは、MOX燃料(ウランとプルトニウムの混合物)を使うですって。『そんなばかばかしい言いかえをして』と私はまたまた怒ります。プルトニウムとウランの混合物とは、まさしく、福島第一原発で、使用後の核燃料棒として、大量に4号機の露出プール(水が抜けた可能性さえある)に、保管をされているものなのです。
すべては科学としては同じものなのですが、日本語では、歴史的な時間の経過とともに、名前だけが変化するだけなのです。そして、日本の場合は、特に難しい漢字をあてますね。だから、庶民はちんぷんかんぷんで、お偉い方=東大教授の専権事項で、われわれは言葉をはさんではいけないのだ。お偉い方が、大丈夫だ。安全だと言っているのだから、安全なのだろうと、信じ込まされていたのです。
私は、2003年以来、イラクの劣化ウラン弾のもたらす被害に恐れおののいて、発言し始めたわけですが、それでも、すごく難しくて、「今、最大の課題は、P です」と一行だけ書いて、メルマガを発信したことがあります。もちろんP とは、プルトニウムを指すのです。が、暗号めいた文章で書いたのは、メールは全世界で、京の単位番号をつけられていて、すべて保管をされており、必要な時は検索で、あぶりだされることを知っていましたので、プルトニウムという単語すら使えない時代だったのです。3.11前はまさに、その通りだったのですよ。すさまじい弾圧を受けていたのです。紙の本でも、印刷所段階でチェックされていると思います。又、原稿を書いている人がパソコンを使っている限り、検索機能で、誰が何を書いているかはあぶりだされていたのです。
ですから、科学的な真実が、わかっている人でも、何も言えなかったのです。そして、滔々と、流れは、一直線で、安全神話の方へ、向かいました。
(大変な量の洗脳が、日本国民へ対して行われていて、それに対して、ほんとに少数の人がわかっていても、誰も、手も、足も出せなくて、原発設営を阻止できなかった時代なのです。そして、驚いたことに、現在でも山口県の、上関・祝島では、公式発表では中断とされているのに、いまだに原子力発電所、設営用の土木工事は進められている)とフェイスブックのある会員が、フェイスブック上で、報告をしています)
チェルノブイリは、プルサーマル実験を行っていたから、無理がかかって、爆発したといわれていますが、それも同じで、使用済み核燃料から、いかにさらなる電力を生みだすかをさぐるために、実験をしていたとみなされます。効率的な温度管理をやっていけば、さらに核分裂を多量におこすことができるはずだという仮定を確かめるための実験だったと思います。
今回、3.11を日本、および、全世界の人は体験して、プルサーマルのような無理な負荷を掛けるシステムではなく、原発としては、ごく基本的な装置でも、これほどの、事故がおきたのですから、さらに負担の大きい、プルサーマル等が、どれほど、危険なのかは肝に銘じてわかったと思います。が、福島のように、基本的な核燃料の、熱放散(核分裂反応の、ゆっくりした実行)でさえ、これほどの、後始末の大変な事故がさっと起きるのですから、結論としては、原発とは、未熟な工業生産的システムであると、結論付けないといけないでしょう。もともと、未実験(理科実験室規模では、すべて実験をされていない)の難しい領域ですから、事故が起きるのなど当たり前のことなのです。
しかし、「名前が、高速増殖炉であり、水の代わりにナトリウムを使い、さらに、国家が運営していて、電力会社ではないのだ」と、なると、
いかにも新しく、立派な活動であるかの如く、国民には聞こえてしまいます。でも、本質はたんなるけちの表れなのですよ。使用済み核燃料をさらに使っていこうという。そこが本質です。
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副題7、『人間の目には見えない水(コンクリートの中に含有されている)
を、考慮さえしなかったもんじゅの設計者』
しかし、本当に語りにくいのです。徹底的に語りにくかったのです。で、ある種のエンタメ的、カモフラージュをもって語りました。もんじゅの事故の、説明のために、千と千尋を使ったこともあります。テレビ放映でもいいのですが、あれを御覧になった方は、腐れ神のうんこというのが出てくるのを覚えておられるでしょう。あっと、息をのみました。その映像が、もんじゅで、温度計が折れて、穴が開いた、ところから、ぐにゅぐにゅと、ナトリウムが外へ出てくるイメージそのものだったからです。
宮崎駿さんを、それ以前は(ナウシカを、見てさえ)それほど、高くは評価していなかったのです。「脇についている鈴木さんの商売人ブリが優れているからでしょう」などと、斜に構えてみていました。でも、このナトリウムにそっくりな高速で走るうんこの映像を見たときに、評価を、ががっと変えたのです。もちろん、宮崎駿氏はこれに、もんじゅの事故を当てはめているわけではないです。が、当てはまってしまうところが恐ろしい天才であると思われるのです。時代と結び付く。直結していることが、大衆に訴えるのだとすれば、彼はまさしくその手のタイプです。特に意図しないで、結果としてそうなっているのがすごいです。一種のシャーマン的なものがある。
しかし、今では、幸か不幸か大勢の人が原発や核燃料について語るので、言葉の使用に対しておびえる必要がなくなりました。ので、はっきりと言いますが、原発が安全ではないと確信したのは、もんじゅの事故ででした。事前に、実験をしていないことはいぜんからわかっていました。が、予測上の、机上の理論でさえ、不十分であったのです。その段階で、工業生産的に突き進んでしまっているのが、原発ビジネスであり、原発行政である・・・・・そのことが、しっかりと、私には、分かってしまったからです。
ナトリウムは、原子番号がひどく小さいことは、ご存知ですよね。で、一価の金属であるくせに、かたくなくて柔らかいのです。それこそ、腐れ神のうんこのような色をしていて、あのような質感を持つものです。そして、分子量が小さいために最外殻電子を、放出しやすいので、激しい形で、化学反応を起こし、水酸化ナトリウム(=苛性ソーダ)へと変化します。それは、空気中の少量の、水蒸気(または、湿度計で計って、45%とかいう湿度)でも、反応します。が、もんじゅで最大に驚かされたことは、コンクリートに反応したことです。
今、3.11に関して、「想定外だった」という言葉が東電や政府側から乱発されていますが、その言葉に最初に震え上がったのが、このもんじゅでの、コンクリートとナトリウムの反応に、原因物質として、コンクリート内の、水分分子H2Oが挙げられていたときのことです。コンクリートに水が含まれていることは土木や、建築関係のとくに、現場の人は誰でも知っていることでしょう。しかし、コンクリートが固化すると、それは、人間の目には見えなくなリます。で、高速増殖炉もんじゅの設計マンは、それを、全く忘れているというか、勘案に入れていなかったのです。
原発に関する技術屋集団は東電にしろ、東大にしろ、経済産業省(保安院の所属は独立した?)にしろ、工学系統の人間が多いらしくてパイプの配置をいかにコストダウンした設計するかなどという側面には熟達しているのでしょうが、肝心かなめのウランとか、それからの生成物とか、水素とかいう基本的な物質たちの化学的物性を考えに入れていません。全く忘れているのです。
私は、この10年間、それを、どんなに心配してきたことか。まあ、言葉で語るときに、術語を自由に使えるようになっただけでも、状況的に進歩だとは感じています。いや、ものすごい犠牲を払ってですよ。その結果ですが。
そして、自分ひとりの力は限界があることも察しています。特に発言者としては、からめ手からの攻撃(美術界で悪口を流されている)があって、手も足も、もがれています。だから、不自由極まりない中で、それでも、必死で、語り続けるつもりではあります。ともかく、国民を悪い洗脳から守りたいです。
高速増殖炉とか、プルサーマル実験とは、使用済み核燃料をさらに使い続けたいと思う、大金持ちたちのけちな発想に、日本国民が、実験動物として、提供され続けているだけの話です。普通の原発も、それも、恐ろしい技術的な矛盾があるのですが、ともかく、もんじゅほど、不出来で恐ろしいシステムはありません。皆さんが、もんじゅを忘れているようで、心配です。
そして、ナトリウムは、温度計の付け根を折って、その穴から、外へ出てきたのです。温度計が、水の粘度には耐えられても、ナトリウムの粘度には、耐えられないこと。そういうことすらも、事前の設計には、勘案されていなかったのです。恐ろしくもずさんな設計です。競争相手の少ないビジネスなので、関係者はやりたい放題であり、結果として、日本人が実験動物と化しているのです。
世界の賢者に向けて、真実を悟らせるニュースを次から次へと映像で、発信しているみたいですが、大いなる悲しみと犠牲を、土台にしての話です。
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副題8、『メルトダウンと、原子炉の破壊』
これを書いた日の夜です。NHKニュースが東電と学会のかいごうがあって、そこで、1号機から三号機までで、メルトダウンが起きたが、その後、核燃料は、落下した。
が、コンクリートをあと37cm残して、大丈夫だ・・・という表現でした。その言語表現にかみつきたいと思っています。だって、それって、はっきり言えば『原子炉が壊れた』ということなのですよ。1~3号基まで、厚さ16cmと言われる鉄製の壁をもち、日本の原発の安全神話を、国民に納得をさせていた原子炉は壊れたのです。落下なんて言う別種の言い換えは、やめてほしいです。
2011年11月30日に書き始め、12月1日に完成する。
雨宮舜 (本名 川崎千恵子)