9/23の栃木遠征が、不本意なものに終わりました。
で、9/27、リベンジに出かけました。
1週間に2度のオールナイトは体にこたえるのですが、行きたい心を抑えられない。
家のことをいろいろやって、出発したのが18時過ぎ。
家族持ちはつらいよ。
今回の遠征先は秩父の三峯神社です。
夜空の評判がとてもよいのですが、みんななかなか行かないみたいです。
なぜか?
ものすごい山の中なんです。
おまけに、最近土砂崩れで道が不通になっており、迂回路からアプローチしなくてはならない。
でも、行きました。
行きは片道3時間かかりました。
ものすごい山道でした。
が、そこはそこ。
地質調査でさんざん車を振り回した僕ですので、あまり苦になりません。
天体撮影と関係ありませんが、左足ブレーキに切り替えて4年くらい経ちます。
今では、余程意識しない限り、右足でブレーキペダルを踏むことがありません。
この左足ブレーキ、山道でこそ、その威力を発揮します。
いつ何時でもブレーキを踏めるので、思い切ったコーナリングができるんです。
オーバースピードでカーブに進入して、外に膨らんでも、アクセルを踏んだままブレーキを踏めるので、軌道の微調整がしやすいですし、アクセルペダルをずっと踏んでいるので、コーナー終点での立ち上がりがとてもよい。
ブラインドカーブの進入でも、右足ブレーキよりずっと攻め込めます。
右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移すためのタイムラグが無くなる分だけ、攻め込めるのです。
その分、自動車を振り回すので、後ろに乗せてある天体機材、特にGINJI-250FNの固定をしっかりしないとですが。。。
三峯神社に到着すると、確かによい夜空。
しかも広ーーい駐車場。
し・か・し、です。
こんな山奥にもかかわらず、ここだけものすごい街灯が焚かれているんです。
これでは天体撮影できん。。。
やむなく来た道を戻ります。
どこかに天体撮影適地があるはずだ。
ありました。
標高1000mを切ってしまいますが、そこそこ広い夜空を確保できる場所が。
とても狭い。
望遠鏡3台並べるのがやっとでしょう。
でも、幸いにして誰もいない。
さて、セットアップしますか。
この日は、星野撮影に挑戦しようと思ってました。
EQ6proに望遠鏡ではなく、カメラを直接乗せるのです。
EOS 60DaにSIGMA 17-50mm F2.8を取り付けました。
ところが・・・辺りが真っ暗でピントを無限遠に合わせることができない。。。。
試し撮りを重ねて、なんとか星が点に写るようになった。
が、1分間露出しても、あんま星が写らないなぁ。
おかしいなぁ。
F値が22に設定してありました(>_<)
F2.8に直しました。
天の川が写るには写ったが...ぼやけた画像になりました。
レンズが結露してました...
まあよい。
今回はEF-S 55-250mm F4-5.6 ISでアンドロメダ銀河を撮るつもりもあったし。。。
ところが、EOS 60DaにEF-S 55-250mm F4-5.6 ISを取り付けようとしたところ、CLS (city light suppression)フィルターが干渉して、取り付けられないことが分かりました。
じゃあ、フィルターを外すか。
またうっかりフィルターに指紋をつけてしまったらイヤだなぁ。
フィルターを外しても、また最初から無限遠へのピント合わせをしないといけない。。。
面倒くさいなぁ。
もう日を越してます。
今日は、カメラによる星野撮影は諦めようか...
いそいでカメラをEQ6proから外して、GINJI-250FNに乗せ替えます。
バランスを取り、アライメントを取り、GINJIをアンドロメダ銀河に向けます。
オートガイドを導入したことで、今までになく長時間露光ができるようになりました。
さて、どんな写りをするでしょうか。
EOS 60Da CLSフィルター、ISO 3200、5分間露出、8枚コンポジット
今までとは違う写りになりました。
しかし、これだけではつまらん。
焦点距離1600mm相当では、やはりアンドロメダの中心部分しか写らないのです。
それでは、モザイク画像にしてみようか。
そう思って、画面の右端を同じ露出で撮影しました。
その画像と中心部の画像をつなぎ合わせたものが、これ。
思った以上に画像同士をよく繋いでくれます。
今時iPhoneでもパノラマ撮影ができるくらいですから。
これに引き続き、アンドロメダ銀河の左端を撮影しようと思ったところで、雲が出てきてしまいました。
ので、泣く泣く、他の被写体を探しました。
またしても、オリオン大星雲の方向だけがよく晴れている。
じゃあ、今度はオリオン大星雲を今までにない長時間露光で撮影してみよう!
ISO3200、露出時間5分
コレは・・・今までの写りとは違いすぎる。。。
素晴らしい写りです。
ここまできたところで、天文薄明を迎えてしまいました。
帰り道の光景。
四国の山の中の風景を少し思い出しました。
今回も不完全燃焼に終わったのでした。。。
次回は、明るい内に現地入りして、カメラレンズを無限遠に合わせて、夜空を迎えたいものです。
それと東側が秩父の街明かりで使えないのが辛い所ですが、冬場は道路も除雪されますので、冬の逃げ場としては良いですよ。
MPCCも導入されていたんですね。
MPCCにはロックネジが付いてますからバックフォーカスを移動させ最適な位置を探ると良いですよ。
F4なら四隅まで星が丸く成ると思いますから頑張ってみてください。
四隅はやはりコマ収差が出るじゃないか!
と残念に思っていたところです(^_^;)
今度、やってみます(^^)
ご教授、ありがとうございます!