2024/11/03、巨大ニュートンで撮影するとき、新しい試みをしました。
それは、コマコレクターの使用です。
今まで、コマコレクターを使用してませんでした。
2024/01/06のM33の写真です。
コマコレクター無しです。
コマコレクターなしでも周辺像は、僕的に十分許容範囲内です。
直径48cmの巨大な主鏡の中心部分だけを撮影に使っているからだと思います。
コマコレクターを使ってこなかったもう一つの理由があります。
僕がメインで使用しているコマコレクターはBaader PlanetariumのMPCC-markIIIです。
ところが、僕のMPCC-mark IIIの評価は今までそれほど高くなかったんです。
GINJI-250FNに装着すると、もちろん装着しないよりはいいのですが、期待したほどの効果が得られない。
少なくとも売り文句のように「3.5からF6のニュートン光学系まで、15μのシャープなコマ収差のない星像」とはとても言えない。
最近、僕の認識が間違っていたことに気づきました。
MPCC-markIIIの説明書を改めて読むと、
MPCC-MARK IIIを「プロテクティブTリング」(別売)のM48ネジに接続する場合は、光路長55mmを確保するため、別売の「Tリングスペーサー[2458405]」が必要となります(MPCC-MARK IIIとDSLRのフランジバックの光路長55mmを確保するため)。
と記載があります。
「Tリングスペーサー[2458405]」が必要と書いてある。
僕は使ってなかったんです。
つまり、僕のMPCC-markIIIは今まで設計通りの性能を発揮してなかったわけですね。
人生で初めてニュートンを手にし、すべてゼロからネットで調べながらやっていたこともあり、単純ミスでした。
MPCC-markIII、ごめんなさい。
MPCC-markIIIにTリングスペーサー[2458405]と純正のTリングを用いた場合と、MPCC-markIIIに市販のTリングを接続した場合を比較してみました。
Baader Planetarium純正のProtective T-ringと、Tリングスペーサー[2458405]とMPCC-markIIIを並べたのがこれ。
Baader Planetarium純正のProtective T-ringと、Tリングスペーサー[2458405]とMPCC-markIIIを組み上げたのがこれ。
長さが大まかに43mmほど。
市販のTリングとMPCC-markIII
市販のTリングとMPCC-mark IIIを組み合わせたのがこれ
長さが大まかに39mm程度です。
Baader Planetarium純正のProtective T-ringとTリングスペーサー[2458405]を今まで用いていなかったと言うことは、カメラセンサーが設計よりも4mmほどMPCC-mark IIIに近い位置にあったとういことです。
今までのGINJI-250FNで撮影した画像は全てダメ出しものであると言うことです。
購入して10年以上経ってから気づくことになろうとは。。。
上のM33 三角座銀河の写真を見る限り、F5巨大ニュートンとMPCC-mark IIIの相性はかなり良さそうです。
(前回の記事から再掲)
また、MPCC-mark IIIを装着することで、EOS Raのセンサーにゴミがつくのを防止できるようになりました。
安心感があります。
ただ、良いことばかりではありません。
EOS Raのセンサーがゴミから守られる反面、放熱が悪くなることを意味するので、写りにどう影響するのか。
冬場はともかく、夏場にEOS R8のようにサーマルノイズが出てこないか、気になります。
このM33は物凄い写りですネ。(^0^)
以前から時々目にしていますが、やはり50㎝は威力が違います。
また、MPCCの実力?でしょうか、写野周辺迄鮮やかに写っますネ。(^0^;
HMコメトはもちコメットに因んでますが、個人的には
別の意味も持たせてあり、これは内緒m(_ _)m