先週のプチ遠征で、明るい夜空はダメだということがわかりました。
行くなら、暗い夜空です。
天気図やGPV予報をみて、秩父の三峯神社に行き先を定めました。
16:30過ぎに出発。
秩父市内は路肩に雪がありました。
普段、雪を見慣れていないので、違う世界へ来てしまった感がありました。
秩父市内で途中夕食をとって、再出発。
秩父市街地を過ぎると、雪がパラついてました。
これは大丈夫なのだろうか?との不安がよぎりますが、ここまできて戻る手もないでしょう。
現地に行って、後悔することにしました。
山には入ると路面が「白い」。
路面が凍結しています。
うちの車はラジアルタイヤ(夏タイヤ)。
しかも転がり抵抗が低いエコタイヤ。
凍結路面との相性は最悪の部類でしょう。
しかし、ラジアルタイヤもナメたものではありません。
雪面でも実はけっこうイケます。
スノータイヤとか、スタッドレスタイヤの存在すら知らなかった学生時代、真冬に夏タイヤのレンタカーで名古屋を出発、豪雪の白川郷に行ったことがあります。
今思うと、無知がなせる技ですが、実は、一度も困った場面に遭遇しませんでした。
雪の深みにタイヤを取られたり、下りの凍結路面でスリップしたりするのを避ければ、ラジアルタイヤでもそこそこ走れるんです。
「怖ぇぇ」と思いながら運転すれば、なんとかなる場面がほとんどです。
むしろ、スノータイヤを履いていることへの慢心の方が怖いんじゃないかと思います。
(「怖ぇぇ」を通り越して、「無理」と思ったらすぐに履けるようにチェーンは持ってきてあります。)
現地到着が19:30くらい。
雪がパラついていても、幸い、星空が見えました。
しかし、雲が止めどなく流れてゆく。
そして寒い!
車の気温計は-6℃の表示。
エンジンが温かいことを考えると、あと1, 2℃低いのではないでしょうか。
何はともあれ、GINJIを外気になじませるために外に出し、EQ6のセットアップ開始。
先週の撮影で焦点距離1000mmではちょっと拡大しすぎる感があったので、最初にEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMで撮影することにしました。
ズームレンズなので、広角で彗星を探して、ズームすれば、撮影がスムーズですしね。
ラブジョイ彗星自体は簡単に見つかりました。
試し撮りで、尾が写ることがわかりました。
ところが。。。雲がひっきりなしに流れていて、なかなかまともな撮影ができない。
オリオン大星雲の方が雲間からよく見えている。
例によって、オリオン大星雲に浮気しました。
トリミングなし。
EOS 60Da + EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM, f6.3, 124sec, ISO 3200, 16枚コンポジット。
さすがに周辺部は星が丸く写らない。
トリミングしたのがコレ。
画面のかなり中心部であっても、星が丸く写らないということはありますが、それでもコレ、なかなかイケます。
実売3万円弱のレンズにしてはなかなかの写りではないですか(^^)
まあ、これで真剣勝負する気にはなれませんが。。。
続けてEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMで馬頭星雲。
トリミングなし。
馬頭星雲。
トリミングあり。
うーん。
これはイケてないです。
馬の頭があまり形になっていない。
250mm(400mm相当)で馬頭星雲はちょっときびしいようです。
やっと雲が少し減ってきたので、お目当てのラブジョイ彗星。
EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMで、55mmで撮ってみました。
250mmで撮影。
一枚撮りのコンポジットなし。
トリミングしてます。
まもなくラブジョイ彗星が木の枝の陰になってしまったので、AM2時過ぎにいよいよGINJI-250FN登場。
高々と上がってきた北斗七星に望遠鏡を向けます。
まずは久々の子持ち銀河。
子持ち銀河のトリミング。
トリミングすると星のシャープさが今ひとつです。
星の輪郭がキリッとした写真が撮りたいのですが、今まで僕がGINJI-250FNで撮った写真は、ことごとくシャープさに欠けます。
光軸があっていない?
撮影中に風などで鏡筒が微妙にぶれている?
オートガイド精度が悪い?
大気の状態が悪い?(大気の揺らぎがひどければ、どんなに頑張ってもシャープには写らない)
ピントが合っていない?
反射望遠鏡の写りは、もともとこういうもの?
大気の状態が原因であることを期待したいですが、今まであまりシャープな画像を得ていないことを考えると、それを原因としてしまうと、「あきらめろ」というのが結論になってしまうので悲しい。
今、ピント合わせは適当に微動つまみでやっているので、今度、バーティノフマスクでも手に入れてみるかな?
「屈折望遠鏡で撮影したら、実はシャープに写ったりするのか?」などという根拠のない誘惑が心の片隅でささやいてます。
iPhoneのStar Walkで近くを探ると、回転花火銀河M101なる銀河が近くにある。
しかも8等級と銀河にしては明るい。
早速、望遠鏡を向けます。
こ、これは・・・美しい!
しかも、デカイ!
この画像、トリミングなしです。
時刻が進み、空が明るくなってしまったため、8枚しか撮れなかったので、画像処理耐性が低く、ノイジーな画像になりましたが、コレは次回が楽しみです(^^)
月が上がってきました。
月齢26
ピントが合っていないわけではありません。
大気の揺らぎがひどいんです。
久しぶりに地球照に挑戦してみましたが、大気の揺らぎがひどく、期待した写りにはなりませんでした。
撤収中の光景。
帰りはチェーンを付けて山を下りました。
いやぁ、しかし、寒い夜でした。
温かいココアを飲むために、ガスコンロを持って行きましたが、ガス缶が凍り付いて、火が出なくなりました。
こぼした水が数分で氷になってました。
リチウムバッテリーMPB-52800が、機能を停止しました。
家に帰って取り扱い説明書を読むと、使用温度は0-40℃とのこと。
-10℃では動作を停止してしまうようです。
EOS 60Daのバッテリーも、いつになくもちが悪かった。
その中で一人息を吐いたのがスゴイバッテリー。
一晩中、オートガイドを継続してもバッテリー切れになりませんでした。
コレはうれしい誤算でした。
今回の防寒対策です。
上半身
・ユニクロのヒートテックのTシャツ
・ヒートテックのハイネック長袖
・Goldwinのヒートテックみたいな保温機能が付いた長袖(中に着るバイクウェアです)
・電熱ジャケット(ぬくさに首ったけ)
・ユニクロのライトダウンジャケット
・ユニクロのダウンジャケット
・モンベルのゴアテックスのカッパ。
・白金カイロ6つ。
下半身
・ユニクロのヒートテック・エクストラウォーム・タイツ
・ナンガのダウンパンツ
・モンベルのゴアテックスのカッパ
これで、寒さに耐えかねて、自動車の中に退避したくらい寒かった。
突っ立ってると、地面の冷たさがスニーカーの足底から伝わってきて、足から冷えてくる感じでした。
-10℃ちかくまで下がっていたかもしれません。
装備を誤ると、死ねる寒さでした。
EOS60Da・ニュートン鏡筒私と似た機材構成なのでいろいろ参考にさせてもらいます。
M101回転花火銀河いいですね
僕も次回の新月期には狙いたいと思います。
とても活動的でその体力に敬服いたします
今後ともよろしくです。
やはり一人だと効率が悪いので、情報交換してお互いの技能を向上できたらいいですね!
体力ですが、いうほど無いです。
週明けにへろへろで仕事に入ってます。
いい加減に試験勉強しないとヤバイです(^_^;)
今後ともよろしくお願いします。
天体観測は非日常を楽しむいい機会になってます。
最近日常に侵されすぎて、非日常が恋しいです。
お互い適度に楽しんでいきたいですねo(^▽^)o