往年の我が愛機、Olympus C-4040zoom。
2001年発売。
未だ、僕の全作品の7割以上はコイツで撮ったもの。
思うところあって、久しぶりに箱から出したらレンズの内側にカビが・・・。
電源を入れると、まだ正常に起動してくれました。
ガ、ガガガガガー、ガガガガー、ガッ。
電源オンから撮影できるようになるまで15秒ほどかかります。
水中写真だと、予め電源を入れてから潜らないと息がもたない(^_^;)
幸い、レンズのカビは撮影に影響しない模様。
しかし、コイツをフィールドに持ち出すことはもうないだろうなぁ。。。
でも、手放す気にはとてもなれない。
心の宝物です。
2001年発売ということもあるが、こいつはもともとマクロ撮影には強くない設計。
マクロ撮影がメインの僕はこいつにアダプターチューブ経由でケンコーのクローズアップレンズNo.3やNo.10を取り付けて小動物と向かい合っていました。
これがなかなかツボにハマった組み合わせだったらしく、ケンコーのクローズアップレンズNo.10と組み合わせると、なんと、幅13mmほどを画面いっぱいに写すことができました。
体調7cmほどのクロイワトカゲモドキの頭部や、オキナワキノボリトカゲの頭部を画面いっぱいに写すことができた。
実はこれ、ものすごいことなんです。
現行機種中、マクロ最強と思われるリコーGXR S10をもってしても写し込める横幅は19mmが限界。
(ちなみにS10のレンズはGX100と同じです。)
等倍撮影が可能なCanon EF-S 60mm macroでも、幅22mmが限界。
フィールド撮影用としては、史上最強だったのではないでしょうか?
この性能を再び手に入れたい。
最近、雑草撮影を始めてそう思いました。
最初は現愛機、Richo Caplio GX100に、アダプターチューブ経由でクローズアップレンズを使用することを考えたのですが、これがうまくいかない。
実際にクローズアップレンズありと、なしとで撮り比べてみると、なんと、クローズアップレンズなしの方が大きく写せてしまいました。
カメラのレンズとクローズアップレンズの相性もあるのでしょうが、原因の一つは、スームに応じてカメラ本体から突出する鏡筒の長さが変化することだと思われます。
アダプターチューブはカメラ本体に固定されているのでズームすると、鏡筒の伸び縮みに合わせて、カメラのレンズ先端からクローズアップレンズまでの距離が変わることになります。
GX100は、意外なことに、最小ズームと最大ズームで比較すると、最大ズーム時の方が、鏡筒の突出が小さいのです。
最大ズーム時にカメラのレンズ先端からクローズアップレンズまでの距離が開いてしまう。
クローズアップレンズ経由で撮影すると、CCDと被写体の間の距離は、クローズアップレンズなしの方が短くできるので、クローズアップレンズなしの方が大きく写せるというわけ。
では、C-4040zoomを現役復帰させるか。
選択肢になり得ますが、問題点も多い。
レンズの性能から言って、1000万画素まで必要ないにしても、A3印刷することを考えると800万画素はほしい。
AFのフォーカスエリアが中央一点のみというのも困る。
こいつが現役のときは、焦点を合わせたい部分にフォーカスエリアを当てて、ピントを合わせてから構図を取り直してシャッターを切っていました。
しかし、ここまで高倍率のマクロ撮影となると、構図を取り直す段階で、どんなに細心の注意を払っても、ピントが微妙にズレてしまう。
できたら、リコー機のようにフォーカスエリアを自由に動かせることが望ましい。
ここまで高倍率のマクロ撮影だと、一眼レフと比較して、コンデジがいくら被写体深度が深いとはいえ、それなりに絞り込みたい。
そうすると、ISO 100ではよほど明るい条件でないとブレてしまう。
フラッシュを使えばいいという話がない訳ではない。
C-4040にアダプターチューブをつけると内蔵フラッシュは完全にケラレてしまうので、現役時代はブラケットケーブルFL-CB01とフラッシュブラケットFL-BK01経由で外部フラッシュを接続し、フラッシュを手持ちして光を当てていました。
フラッシュの発光強度は調整不可だったので、フラッシュを左手で持ち、被写体までの距離を手で調整して露出を調整していたのだから、もう感覚の世界でした。
当然失敗作の山ができます。
数打ちゃ当たる大作戦でした。
現行機種でなんとかならんものか。
現在の僕の悩みです。
C-4040zoomの後継と言われるXZ-1が第一候補です。
F1.8-2.5、焦点距離28-112mm(35mmフィルム換算)。
C-4040のF1.8-2.6、焦点距離35-105mmとほぼ重なる。
C-4040は、ズームで焦点距離がかわっても、カメラ本体から出てくる鏡筒の長さが変化しませんでした。
ところが、XZ-1は焦点距離に応じて、鏡筒の長さが変わる。
幸い、最大ズーム時に一番鏡筒が伸びるので、最大ズームのときが、クローズアップレンズとの距離が最短で、一番マクロ撮影の条件がよいことになる。
でも、果たしてケンコーのクローズアップレンズNo.10との相性はどうか。
CCDの大きさもハードル。
C-4040は1/1.8インチ、対するXZ-1は1/1.63インチ。
わずかな差だが、どれだけ撮影倍率に影響するか。
XZ-1とクローズアップレンズNo.10の組み合わせは、果たして撮影最大幅がGX100の19mmを超すことができるか。
こればっかりは、実際にモノを揃えてみないとわからない。
身近にXZ-1を所有している人はいないので、試すなら自分ですべて揃えるしかない。
一式揃えるのに5万円ほどかかる。
5万円投資して、結局、GX100に劣る性能だったらどうしようか。
GX100を超したとしても写し込める幅が15mmくらいでないと、投資の価値が得られるかどうか。
悩みは深いです。
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