泳ぎ終わって宿に戻ると、子どもが午前中の昼寝をしている。
しっかり昼寝をさせないとぐずるので、起きるまで待ちました。
出発は大幅に遅れて11時半過ぎになりました。
元バイト先に立ち寄り、旧交を温めました。
この数日前、ここの施設とメンバーがテレビで放映されたばかりでした。
さらに、その隣にある元ボランティア先の授産施設に立ち寄り、これまたメンバーや職員との再会を果たし、北部に向けて出発です。
妻の希望で、なかむらそばに寄り、アーサそばを食べました。
基本晴れているのですが、スコールが時折見られました。
本部半島にある丘の上の宿に着くと、遠景にスコールが見えました。
水納島がスコールに入ってる?
水納島、まだいったことがありません。
あまり期待してませんが、いきてー!
スコールは夕方まで続いてました。
スコールに虹や綺麗な夕日を期待したのですが、期待したほどではなかったです。
が、気持ちの良い光景であったことは間違いなし。
この宿、「風の丘」は絶景がウリです。
さて、夜です。
お出かけの時間です。
子どもが寝静まり、妻を宿に置いて、僕は旅立ちます。
いざ、やんばるの森へ!
しかし、トラブルが待ち受けていました。
山に入ってしばらくして、対向車がきます。
「何屋さんだろうか?おそらく虫屋だろう。」
狭い山道です。
僕が、広い場所まで後退しようと思った矢先、相手が道脇に寄りました。
「あれ、親切な人だな。ありがたい」
次の瞬間、「ガコッ!」。
相手の車が側溝に左前輪を落としました。
左前輪はすっぽりハマリ、完全に沈黙しました。
相手の車はエスティマ。
でかいし、相手は下りで前輪を落としたので、大人一人や二人が押したのではビクともしません。
FRなので後輪に車重がかからず、駆動輪は空転するばかり。
夜中の23時過ぎ。
人里離れてます。
さて、どうしよう?
見捨てていくのも選択肢でしたが、後味が悪いので手伝うことにしました。
僕が考えたのが、ジャッキを2つ組合わせてなんとか脱出する方法です。
人力では不可能な以上、選択肢はこれ以外にないでしょう。
前輪の後側にあるジャッキアップポイントは前輪の落ちた側溝上にあるため、使うとしたらジャッキを側溝の底に置かなくてはなりません。
これだとジャッキが伸びきっても、ジャッキアップできるのは最大10cm弱です。
ジャッキの土台として、側溝に板を渡すと、ジャッキアップポイントと板の間が狭すぎてジャッキが入りません。
実はエスティマには前輪の前方内側にもジャッキアップポイントがあるのですが、こちらは地面すれすれでジャッキが入る隙間がありませんでした。
さてどうしようか。
パズルゲームの開始です。
まず、前輪後ろ側のジャッキアップポイントを、側溝の中からジャッキが伸びきるところまでジャッキアップしました。
車体が浮いたのは10cm弱。
この浮いた分で、前輪の前方内側にあるジャッキアップポイントが使用可能になりました。
前輪の前方内側のジャッキアップポイントでジャッキアップです!
前輪が側溝から出ました。
しかし、浮いた前輪の下に渡す板がない。
エスティマは下りで前輪を落としているので、前輪には車重がモロにかかっています。
下に板を引かないと脱出は不可能です。
山の中にそんなに都合良く板なんてあるわけがない。
そこで思いついたのが、側溝のフタ。
コンクリート製は動かすこと、あたわず。
金網タイプを探しました。
あった!
ところが動かない。
一時期、金属泥棒が多発した影響で、全ての金網タイプのフタはお互いに熔接してあったのです。
しかし、ここで諦めてもすることがない。
粘り強く持ち上げます。
すると熔接部が少し弱いのを発見。
持ち上げては下げを繰り返し、とうとう熔接部が破断!!
これを前輪の下に入れて脱出成功!!!(求む、拍手!)
今考えると、10cm弱ジャッキアップした段階で、タイヤの下に土を敷き、その前方の側溝を土でスロープ状に埋めてから、ジャッキを外して、車を前進させて脱出するのも1つの手だったかと思います。
(森の土は柔らかいので、側溝内に敷いた土はしっかりと突き固めないといけないですね。)
相手は予想通り虫屋さんでした。
この作業が終わったのが24時半頃だったでしょうか。
汗だくです。
が、私は行く。
森が私を呼んでいます。
森に入って最初のターゲットとなったのは、山の尾根近くにいたリュウキュウアカガエル。
絶滅危惧種ではありませんが、僕自身は、絶滅危惧種のハナサキガエルより会う頻度は少ないです。
冬のごく短い期間、産卵のために沢に集まってきます。
1週間弱ほど、沢はリュウキュウアカガエルでいっぱいになります。
それ以外の季節ではなかなか会えません。
次にあったのはイボイモリの幼生。
絶滅危惧種、兼、天然記念物です。
成体にも会いたかったのですが、かなわず。
同じ沢に、ホルストガエルの幼生もいました。
これまた絶滅危惧種、兼、天然記念物。
ホルストガエルのシッポ付きもいました。
大きくなれよ!
水中で、角度があったためか、焦点がとうとう合いませんでした。
マニュアルで合焦させようと試みましたが、無理でした。
ヤンバルヤマナメクジ。
学名さえついていないとのことです。
この個体は体長8cmといったところでしょうか。
大きいものだと20cm近くにもなります。
この夜は猛烈な湿度で、樹皮が濡れていたので、久しぶりにオキナワスジイリギセルガイにも会えないかと期待したのですが、会えませんでした。
ハナサキガエルくん。
小さな滝壺の近くにいました。
この時点で午前3時。
予定外のイベントがあったため、時間的にも厳しく、疲労もあり、また、次の日の家族サービスに必要なエネルギーもセーブしなくてはいけない都合、通常行程の3分の1程度で引き上げることにしました。
帰りに沢で見かけた湯飲み。
古そうです。
この沢にはところどころに炭焼き小屋の跡があります。
いつの時代のモノか存じません。
もしかしたら戦争前後のモノかも知れません。
この夜、一番期待していたのはリュウキュウヤマガメとの再会でしたが、願いは叶わず、先の楽しみとなりました。
しっかり昼寝をさせないとぐずるので、起きるまで待ちました。
出発は大幅に遅れて11時半過ぎになりました。
元バイト先に立ち寄り、旧交を温めました。
この数日前、ここの施設とメンバーがテレビで放映されたばかりでした。
さらに、その隣にある元ボランティア先の授産施設に立ち寄り、これまたメンバーや職員との再会を果たし、北部に向けて出発です。
妻の希望で、なかむらそばに寄り、アーサそばを食べました。
基本晴れているのですが、スコールが時折見られました。
本部半島にある丘の上の宿に着くと、遠景にスコールが見えました。
水納島がスコールに入ってる?
水納島、まだいったことがありません。
あまり期待してませんが、いきてー!
スコールは夕方まで続いてました。
スコールに虹や綺麗な夕日を期待したのですが、期待したほどではなかったです。
が、気持ちの良い光景であったことは間違いなし。
この宿、「風の丘」は絶景がウリです。
さて、夜です。
お出かけの時間です。
子どもが寝静まり、妻を宿に置いて、僕は旅立ちます。
いざ、やんばるの森へ!
しかし、トラブルが待ち受けていました。
山に入ってしばらくして、対向車がきます。
「何屋さんだろうか?おそらく虫屋だろう。」
狭い山道です。
僕が、広い場所まで後退しようと思った矢先、相手が道脇に寄りました。
「あれ、親切な人だな。ありがたい」
次の瞬間、「ガコッ!」。
相手の車が側溝に左前輪を落としました。
左前輪はすっぽりハマリ、完全に沈黙しました。
相手の車はエスティマ。
でかいし、相手は下りで前輪を落としたので、大人一人や二人が押したのではビクともしません。
FRなので後輪に車重がかからず、駆動輪は空転するばかり。
夜中の23時過ぎ。
人里離れてます。
さて、どうしよう?
見捨てていくのも選択肢でしたが、後味が悪いので手伝うことにしました。
僕が考えたのが、ジャッキを2つ組合わせてなんとか脱出する方法です。
人力では不可能な以上、選択肢はこれ以外にないでしょう。
前輪の後側にあるジャッキアップポイントは前輪の落ちた側溝上にあるため、使うとしたらジャッキを側溝の底に置かなくてはなりません。
これだとジャッキが伸びきっても、ジャッキアップできるのは最大10cm弱です。
ジャッキの土台として、側溝に板を渡すと、ジャッキアップポイントと板の間が狭すぎてジャッキが入りません。
実はエスティマには前輪の前方内側にもジャッキアップポイントがあるのですが、こちらは地面すれすれでジャッキが入る隙間がありませんでした。
さてどうしようか。
パズルゲームの開始です。
まず、前輪後ろ側のジャッキアップポイントを、側溝の中からジャッキが伸びきるところまでジャッキアップしました。
車体が浮いたのは10cm弱。
この浮いた分で、前輪の前方内側にあるジャッキアップポイントが使用可能になりました。
前輪の前方内側のジャッキアップポイントでジャッキアップです!
前輪が側溝から出ました。
しかし、浮いた前輪の下に渡す板がない。
エスティマは下りで前輪を落としているので、前輪には車重がモロにかかっています。
下に板を引かないと脱出は不可能です。
山の中にそんなに都合良く板なんてあるわけがない。
そこで思いついたのが、側溝のフタ。
コンクリート製は動かすこと、あたわず。
金網タイプを探しました。
あった!
ところが動かない。
一時期、金属泥棒が多発した影響で、全ての金網タイプのフタはお互いに熔接してあったのです。
しかし、ここで諦めてもすることがない。
粘り強く持ち上げます。
すると熔接部が少し弱いのを発見。
持ち上げては下げを繰り返し、とうとう熔接部が破断!!
これを前輪の下に入れて脱出成功!!!(求む、拍手!)
今考えると、10cm弱ジャッキアップした段階で、タイヤの下に土を敷き、その前方の側溝を土でスロープ状に埋めてから、ジャッキを外して、車を前進させて脱出するのも1つの手だったかと思います。
(森の土は柔らかいので、側溝内に敷いた土はしっかりと突き固めないといけないですね。)
相手は予想通り虫屋さんでした。
この作業が終わったのが24時半頃だったでしょうか。
汗だくです。
が、私は行く。
森が私を呼んでいます。
森に入って最初のターゲットとなったのは、山の尾根近くにいたリュウキュウアカガエル。
絶滅危惧種ではありませんが、僕自身は、絶滅危惧種のハナサキガエルより会う頻度は少ないです。
冬のごく短い期間、産卵のために沢に集まってきます。
1週間弱ほど、沢はリュウキュウアカガエルでいっぱいになります。
それ以外の季節ではなかなか会えません。
次にあったのはイボイモリの幼生。
絶滅危惧種、兼、天然記念物です。
成体にも会いたかったのですが、かなわず。
同じ沢に、ホルストガエルの幼生もいました。
これまた絶滅危惧種、兼、天然記念物。
ホルストガエルのシッポ付きもいました。
大きくなれよ!
水中で、角度があったためか、焦点がとうとう合いませんでした。
マニュアルで合焦させようと試みましたが、無理でした。
ヤンバルヤマナメクジ。
学名さえついていないとのことです。
この個体は体長8cmといったところでしょうか。
大きいものだと20cm近くにもなります。
この夜は猛烈な湿度で、樹皮が濡れていたので、久しぶりにオキナワスジイリギセルガイにも会えないかと期待したのですが、会えませんでした。
ハナサキガエルくん。
小さな滝壺の近くにいました。
この時点で午前3時。
予定外のイベントがあったため、時間的にも厳しく、疲労もあり、また、次の日の家族サービスに必要なエネルギーもセーブしなくてはいけない都合、通常行程の3分の1程度で引き上げることにしました。
帰りに沢で見かけた湯飲み。
古そうです。
この沢にはところどころに炭焼き小屋の跡があります。
いつの時代のモノか存じません。
もしかしたら戦争前後のモノかも知れません。
この夜、一番期待していたのはリュウキュウヤマガメとの再会でしたが、願いは叶わず、先の楽しみとなりました。
エアウェイブ、最高です。
休みたいときに横になって休めるのがいい。
沖縄だったらエアウェイブでやんばるに住み着いちゃいそう。