海亀の産卵を観察できてご満悦の僕は、気分揚々として夜のヤンバルの森へと向かいました。
森へ向かう途中、一番に僕を迎えてくれたのはなんと、クロイワトカゲモドキ。
環境庁指定の絶滅危惧種。天然記念物です。
毎回会えるわけではないので、かなり幸先が良いです。
初めて手にした一眼レフCanon EOS kiss X3の250mm(35mm版で400mm相当)望遠で狙いました。
コンデジと違ってすばやく、いい精度で合焦してくれます。
構図も悪くない。
しかし、やはりどことなく臨場感に欠け、平凡なデキです。
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次に僕を迎えてくれたのは、ホルストガエル。
これまた天然記念物、兼、絶滅危惧種です。
気軽に会える相手ではないのでラッキーです。
立て続けに天ちゃん、絶ちゃんに会えて、森に入る前から気分上々です。
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しかし、森の夜はまだ序章です。
長い夜の始まりです。
森に入って一番に迎えてくれたのは、リュウキュウアカガエルくん。
地域個体群だったかな?
残念ながら後ろ姿ですが、この時期、なかなか撮影できない相手なので、これでよしとしましょう。
次、君には冬の沢で会いたいな。
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二番手はアカマタ。
沖縄で一番良く見かけるヘビではないでしょうか?
つかむとくさいです。
アッという間に逃げられてしまいました。
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ライトを消してみました。
森の中は真の暗闇です。
そらには天の川が流れているはずですが、空は木々に覆われて星の光は届きません。
しばらくして、地面からポツポツと弱い光が見え始めました。
光り苔です。
地面一面に、満天の星空が現れました。
光が弱いので、撮影はできませんが、森からの最高の贈り物です。
この時期、蛍は出てきていませんでした。
先に歩を進めました。
出てきたのはハナサキガエルくん。
これまた絶滅危惧種です。
僕の一番好きなカエルです。
ヤンバルの森を初めて訪れたとき、きれいな歌声で迎えてくれました。
それ以来、森を訪れるたびに、ほぼ必ず顔を見せてくれたカエルです。
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小さな相手を撮影するにはコンデジがよいと再確認しました。
楽して長距離射撃を重ねても、こんなに臨場感のある写真はまず撮れない。
次はナミエガエル。
天然記念物、兼、絶滅危惧種。
星印の目玉がかわいい。
天ちゃん、絶ちゃん続きですが、沖縄本島北部にしか分布していない(ホルストは渡嘉敷島にもいますが。)ので、必然的に分布地域が狭く、個体数も少ないのです。
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後ろ姿はこんな感じ。
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ナミエガエルの若い個体。
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ヒメハブ。
これだけカエルが出てきているので、獲物を狙ってヘビも出てきています。
でも頭にマーキングが・・・。
以前会った京大の研究者のものでしょうか?
正直、こんなマーキングはやめてほしいなぁ・・・。
ニーブヤー(寝坊助)のあだ名がありますが、この個体は動きが神経質でした。
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ホルストガエルの巣です。
そうか、そんな季節だったな。
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ホルストガエルの卵。
表半球が黒で、裏半球が白です。
白側は紫外線に対して無防備ですが、メラニンを含む黒側は紫外線を防御する能力があります。
日中はすべての卵が黒い半球を上にしています。
ひっくり返して、白側を上にさせると、クルッと回って再び黒を上にします。
こんな卵の段階から、自分を紫外線から防御する能力を持っているのです。
昔、NHKでやっていた地球大紀行で、その映像を見たとき、震えるほど感動しました。
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巣の番をしていたホルストガエル。
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シリケンイモリくん。
めずらしくないイモリですが、ここの沢では、季節によって個体数が大幅に増減します。
ある程度水辺を離れて行動できるようです。
数個体しかみかけませんでした。
他の個体は今、どこをうろついているのでしょう?
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この調子でリュウキュウヤマガメやイボイモリにも会えないかと期待していましたが、再会はなりませんでした。
森を出たときには、夜明けでした。
今回が、EF-S 55-250mmによる接写の初陣でした。
思った以上に被写体深度が浅い!
今までコンデジしか使ってこなかった僕には驚きでした。
APCサイズのセンサーでこれでは、フルサイズとなるとかなり苦労しそうです。
フラッシュ撮影時の黄被りはキャノンの特徴なのでしょうか?
JPEG撮影だと画像処理をしても、処理しきれないほどの黄被りです。
3-4年前にPowershot A570 ISで接写を試みたとき、この黄被りに閉口して接写に使わなくなりましたが、一眼レフまで共通の性質だったとは知りませんでした。
なんとかしてくださいよ、キャノンさん。
安い望遠レンズによる接写は非常に楽チンですが、なかなか雰囲気のある写真にはならないようです。
接写はやはり近づいてナンボだと思いました。
それでもなお、このような写真を気軽に撮影できるようになった意義は大きい。
今まで、クロイワトカゲモドキには十中八九逃げられてきました。
コンデジによる30cm未満の接写が僕のメインスタイルだったからです。
それが2m以上離れたところから画面いっぱいに撮影できるなんて、想像できなかった世界です。
持っている金次第で、撮れるものが決まってくるという側面が、写真にはあると思います。
社会人になり、自由な時間はなくなりましたが、それと引き換えに金はある程度手にしました。
自由な時間と自由に使える金。
どっちがいいかと問われれば・・・答えは簡単ではありません・・・。
森へ向かう途中、一番に僕を迎えてくれたのはなんと、クロイワトカゲモドキ。
環境庁指定の絶滅危惧種。天然記念物です。
毎回会えるわけではないので、かなり幸先が良いです。
初めて手にした一眼レフCanon EOS kiss X3の250mm(35mm版で400mm相当)望遠で狙いました。
コンデジと違ってすばやく、いい精度で合焦してくれます。
構図も悪くない。
しかし、やはりどことなく臨場感に欠け、平凡なデキです。
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次に僕を迎えてくれたのは、ホルストガエル。
これまた天然記念物、兼、絶滅危惧種です。
気軽に会える相手ではないのでラッキーです。
立て続けに天ちゃん、絶ちゃんに会えて、森に入る前から気分上々です。
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しかし、森の夜はまだ序章です。
長い夜の始まりです。
森に入って一番に迎えてくれたのは、リュウキュウアカガエルくん。
地域個体群だったかな?
残念ながら後ろ姿ですが、この時期、なかなか撮影できない相手なので、これでよしとしましょう。
次、君には冬の沢で会いたいな。
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二番手はアカマタ。
沖縄で一番良く見かけるヘビではないでしょうか?
つかむとくさいです。
アッという間に逃げられてしまいました。
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ライトを消してみました。
森の中は真の暗闇です。
そらには天の川が流れているはずですが、空は木々に覆われて星の光は届きません。
しばらくして、地面からポツポツと弱い光が見え始めました。
光り苔です。
地面一面に、満天の星空が現れました。
光が弱いので、撮影はできませんが、森からの最高の贈り物です。
この時期、蛍は出てきていませんでした。
先に歩を進めました。
出てきたのはハナサキガエルくん。
これまた絶滅危惧種です。
僕の一番好きなカエルです。
ヤンバルの森を初めて訪れたとき、きれいな歌声で迎えてくれました。
それ以来、森を訪れるたびに、ほぼ必ず顔を見せてくれたカエルです。
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小さな相手を撮影するにはコンデジがよいと再確認しました。
楽して長距離射撃を重ねても、こんなに臨場感のある写真はまず撮れない。
次はナミエガエル。
天然記念物、兼、絶滅危惧種。
星印の目玉がかわいい。
天ちゃん、絶ちゃん続きですが、沖縄本島北部にしか分布していない(ホルストは渡嘉敷島にもいますが。)ので、必然的に分布地域が狭く、個体数も少ないのです。
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後ろ姿はこんな感じ。
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ナミエガエルの若い個体。
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ヒメハブ。
これだけカエルが出てきているので、獲物を狙ってヘビも出てきています。
でも頭にマーキングが・・・。
以前会った京大の研究者のものでしょうか?
正直、こんなマーキングはやめてほしいなぁ・・・。
ニーブヤー(寝坊助)のあだ名がありますが、この個体は動きが神経質でした。
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ホルストガエルの巣です。
そうか、そんな季節だったな。
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ホルストガエルの卵。
表半球が黒で、裏半球が白です。
白側は紫外線に対して無防備ですが、メラニンを含む黒側は紫外線を防御する能力があります。
日中はすべての卵が黒い半球を上にしています。
ひっくり返して、白側を上にさせると、クルッと回って再び黒を上にします。
こんな卵の段階から、自分を紫外線から防御する能力を持っているのです。
昔、NHKでやっていた地球大紀行で、その映像を見たとき、震えるほど感動しました。
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巣の番をしていたホルストガエル。
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シリケンイモリくん。
めずらしくないイモリですが、ここの沢では、季節によって個体数が大幅に増減します。
ある程度水辺を離れて行動できるようです。
数個体しかみかけませんでした。
他の個体は今、どこをうろついているのでしょう?
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この調子でリュウキュウヤマガメやイボイモリにも会えないかと期待していましたが、再会はなりませんでした。
森を出たときには、夜明けでした。
今回が、EF-S 55-250mmによる接写の初陣でした。
思った以上に被写体深度が浅い!
今までコンデジしか使ってこなかった僕には驚きでした。
APCサイズのセンサーでこれでは、フルサイズとなるとかなり苦労しそうです。
フラッシュ撮影時の黄被りはキャノンの特徴なのでしょうか?
JPEG撮影だと画像処理をしても、処理しきれないほどの黄被りです。
3-4年前にPowershot A570 ISで接写を試みたとき、この黄被りに閉口して接写に使わなくなりましたが、一眼レフまで共通の性質だったとは知りませんでした。
なんとかしてくださいよ、キャノンさん。
安い望遠レンズによる接写は非常に楽チンですが、なかなか雰囲気のある写真にはならないようです。
接写はやはり近づいてナンボだと思いました。
それでもなお、このような写真を気軽に撮影できるようになった意義は大きい。
今まで、クロイワトカゲモドキには十中八九逃げられてきました。
コンデジによる30cm未満の接写が僕のメインスタイルだったからです。
それが2m以上離れたところから画面いっぱいに撮影できるなんて、想像できなかった世界です。
持っている金次第で、撮れるものが決まってくるという側面が、写真にはあると思います。
社会人になり、自由な時間はなくなりましたが、それと引き換えに金はある程度手にしました。
自由な時間と自由に使える金。
どっちがいいかと問われれば・・・答えは簡単ではありません・・・。
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