天体観測に電動の赤道儀EQ6proを使用し始めたことで、ポータブルな電源が必要となりました。
ポータブル電源に手を出すのは初めてです。
(所有してる自動車にも、バイクにも実はポータブル電源と同じバッテリーが乗っているのですけどね。)
天体観測をしている人々の多くはカーバッテリーを電源として使用しています。
発電機を持ち歩いている方もいらっしゃいますが、多数派ではありません。
このたび、バッテリーについて少し学びましたので、それを軽くまとめてみようかと思います。
日常目にするバッテリーは、自動車用バッテリーとか、バイクに使われているシールドバッテリーが多いかと思います。
その多くは高校化学で学ぶ鉛蓄電池で、電解液に希硫酸を用いてます。
自動車用バッテリーに使われているもののほとんどは「ベント形鉛蓄電池」というもので、使用するに従い、電解液中の水が減り、時々減った水の補給を必要とします。
倒すと電解液である希硫酸がこぼれるので危険です。
常に水平な地面に置く必要があります。
適当に画像を引っ張ってくると、こんな感じのものがその代表的なものかと。
バイクバッテリーに多く使われているのは「制御弁式鉛蓄電池」で、シールドバッテリーとか、メンテナンスフリーバッテリーとか、ドライバッテリーとか呼ばれています。
同じ鉛蓄電池ですが、充電の過程で水が分解されて発生する水素と酸素がきっちり処理されて、水に戻されるので、水の補給が必要なく、密閉構造であるため、倒しても液漏れしません。
バイクは必ず倒れるものですので、倒すたびにバッテリーが液漏れしては困ります。
適当に画像を引っ張ってくると、こんな感じのバッテリーです。
これらの鉛蓄電池の特徴として、過放電(電池残量がゼロになる)を繰り返すと性能が劣化するというのがあります。
こまめに充電して、過放電を避けた方がより長く機能を維持できるそうです。
自動車やバイクに用いるバッテリーは、エンジン始動の電源として用いたあとは、エンジンのエネルギーを使った発電機(オルタネーター、ジェネレーター)で充電されるので、過放電状態になることを想定して作られていないそうです。
つまり、電池を空になるまで使い切ってしまっては、その後の使用に支障が出るということです。
それを克服したディープサイクルバッテリーという鉛蓄電池もあります。
電動車椅子など、フル充電してから、空になるまで使い切るような使い方をすることを前提に作られています。
ただし、難点として、一つが20kg前後あります。
重過ぎるためか、あまり見かけません。
僕が持っているポータブル電源はSG-3500LEDという、シールドバッテリーにインバーター(蓄電池の直流電流を交流電流に変換してコンセントが使えるようにするもの)がついた製品です。
SG-3500LEDには、過放電を避ける工夫がなされています
下の写真のように、バッテリーチェックボタンがあり、「要充電」になったら充電するようにすればよいようになってます。
ただ、難点なのは、これ、自分でチェックボタンを押さない限り、バッテリーの状態がわからないんです。
つまり、気付かずにバッテリーを過放電にしてしまう状況があり得る。
なので、僕は過去に二回(今年4/26と、7/26)、気付かずに「使用不可」まで使い切ってしまっています。
このことが、一台目のSG-3500LED(2013年1月購入。以下、SG1号)の容量が最近、急激に減少した原因だと思われます。
なお、今年5月に購入した二台目のSG-3500LED(以下、SG2号)も7/26に「使用不可」まで使ってしまったのですが、記憶違いでなければ、そのとき、SG2号からアラームが鳴りました。
アラームが鳴って、初めてバッテリーが上がりかけていることに気付けたのです。
最近の製品には、アラーム機能が追加されたのかもしれません。
なお、その時点で、SG2号から電源供給を受けていたノートパソコンは、まだ正常に機能していました。
まとめ その1
★自動車用バッテリーやシールドバッテリーは、空になるまで使ってはいけない。
長くなるので、項を分けて続けます。
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