猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

天体観測(オートガイド)におけるポータブル電源について その4  (自動車を発電機として使う)

2014-11-02 15:44:02 | その他

10月下旬に今年2回目の夏休みを取り、奥会津へ3泊4日で遠征してきました。

その際、困ったのがバッテリー切れです。
やはりオートガイドはかなりの電気を喰います。


容量の大きな鉛蓄電池は充電に時間がかかります。
20Ahだとどんなに短くても10時間、通常は20時間弱、見込んでおいた方がよいでしょう。
ところが、今回与えられた充電時間は1回に8時間程度。
20Ahの鉛蓄電池を4つ(内一個は死にかけてる)持って臨みましたが、3連夜の観測にはとても耐えられませんでした。

観測場所は山奥です。
外部からの給電の余地はありません。
そこで苦し紛れにおこなったのが、自動車を発電機として使用する方法です。

運転席のシガーソケットを使う方法もありますが、それだと電源ケーブルが非常に長くなります。
今回は車載バッテリーに直結しました。

まず、市販のバッテリー直結型ソケットをバッテリーに直結します。




ソケットにシステムトークスのパソコン電源アダプターDCA-PC90を接続し、




ノートパソコンに給電します。





この方法、自動車のエンジンをずっとアイドリングさせねばならないという難点があります。
ネットで軽く検索したこところ、以下の点が気になりました。

(1)アイドリング中に、一酸化炭素中毒死をした事例が多々ある。

(2)自動車を一晩中アイドリングさせると、車種にもよるが、ガソリンを10~15Lほど消費する。

(3)自動車のエンジンは、油冷式ではあるものの、やはり、走行することによる空冷も想定された設計であるため、アイドリングを長時間続けると、エンジン内で局所的に異常高温を引き起こす可能性がある。

(4)アイドリングは不完全燃焼を伴いやすいらしく、エンジン内にカーボンが溜まって、エンジンの不調に繋がる








(1)については、天体観測では定期的に撮影しに外に出るので、その際、車内が換気されるため、大きな問題にはならないでしょう。

(2)について。今回は、一晩中ずっとアイドリングしたわけではありません。
下段で記載しますが、断続的にアイドリングさせました。
結果、燃料計の針は、「Full」からほんの少ししか動きませんでした。
燃料計には「Full」と「Empty」の間に3本の目盛りがありますが、その一本目にすら下がりませんでした。
10リットルも消費してなさそうです。
感覚的には7-8リットル程度(タンク容量42Lの10%~20%)でしょうか。

(3)については、寒い夜にボンネットを開いた状態で使用すれば、おそらく問題ないでしょう。猛暑に自動車を走らせることと比較すれば、まだマシな状況でしょう。

(4)が気になりました。

うちの車は、2007年発売のものを中古で購入、現在、走行距離4万kmを超えています。
お世辞にも、いい状態のエンジンだとは思えません。
一晩中のアイドリングで故障されては困ります。
そこで今回の遠征では、この方法でノートパソコンに給電しつつ、ノートパソコンのバッテリーが(30分ほどで)満充電になったら、ノートパソコンのバッテリーでオートガイドさせ、その間は、エンジンを停止させることを繰り返しました。
オートガイドをした場合、ノートパソコンのバッテリーは(安全マージン込みで)8分間ほど保つので、エンジンの稼働率は1時間当たり50分間程度だったかと思います。


今回の遠征はこの方法でしのぎましたが、やはり(4)が気になったため、帰宅してからいろいろ調べました。
そして、燃料添加剤なる商品を見つけました。
ガソリンに混ぜることで、不完全燃焼を抑制し、エンジン内に溜まったカーボンを取り除いて、エンジンの調子を戻してくれるそうです。






燃料添加剤の効果については、カスタマーレビューを読んだり、個人のブログの記事をみたりする限り、「効く」という人もいれば、「効かない」とする意見もあり、なんとも言い難い。
しかし、効く場合もあることは確からしく、試してみることにしました。


燃料添加剤をガソリンに入れて、完全燃焼しやすい状況(定速走行を続ける)を作ってやれば、エンジン内に蓄積したカーボンを一部でも除去できるかもしれない。

幸い、エンジンをアイドリングさせて発電するのは遠征するときなので、終わった後は、必ず100km以上の距離をかなり良い条件で走行します。
(夜明けの幹線道路や高速道路はスカスカに空いていて定速走行しやすい)
燃料添加剤を加えておけば、少しは足しになるかもしれない。



最初に購入したポータブル電源が、「Meltec 5WAYシステム電源 SG-3500LED」であったため、結果的に20Ahのシールドバッテリーを4つも購入したのに、オートガイドをするには容量が足りず、もっと大きな容量のカーバッテリーに買い換えねばならないのではないかと、暗い気持ちになってました。
しかし、シールドバッテリーが足りない部分をこの方法で補えば、今の装備のままで行けそうです。

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