猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

天体観測(オートガイド)におけるポータブル電源について その3  (中間報告)

2014-09-28 20:01:04 | その他

尾瀬の記事の続きを書きたいのですが、バッテリーの話を今書かないと忘れそうなので、記憶が新しいうちに書き残します。


前回のポータブル電源の使用についての記事で、バッテリーに蓄電されている直流電流を、インバーターを介さず、直流電流のままパソコンに給電する方法がエネルギー効率がよいだろうとお話ししました。

その後、ノートパソコンの消費電力効率について、さらに検討を進め、ノートパソコンのHDDをSSD化しました。

HDDはメカニカルな機器です。
HDDは内部のディスクを1分間に(モノによりますが)5400もしくは7200rpmで高速回転させます。
その高速回転するディスクの上をアームが必要なデータを求めて行き来するわけですから、当然エネルギーを消費します。
調べてみると、HDDはアイドル時で2-3W、アクティブ時で7-8Wの電気を消費するそうです。

僕の頂き物のノートパソコンLaVie LL550/JGのアイドル時の消費電力は27Wです。
アクティブに働かせると、最高75Wまで消費電力が上がるそうです。
つまり、ノートパソコンの消費電力の少なくとも1-2割はHDDが消費しているのです。

SSDの消費電力はアクティブ時で0.15Wだそうなので、事実上無視できる値です。
つまり、SSDにすることで、最低でも1割以上の電気をカットできるわけです。

そういう目的で今回、ノートパソコンをSSD化して観測に臨んでいたんです。




SSDは高価なイメージを持っていましたが、時代は進み、今はそうでもなくなってます。
128GBで7千円ちょっとの値段でした。
(LL550に元々入っていたHDDの容量は120GB)
交換は簡単でした。
副産物として、動きがむっちゃ早くなりました。
何をするにも、もっさりした動きだったLL550/JGが、サクサク動きます。
電源を入れて、パスワード入力画面になるまでが35秒。
電源ボタンを押してから、ステラナビゲータが立ち上がりきるまでの時間が55秒。
とんでもない変身ぶりです。






さてさて、9/27の夜、やっと実践で消費電力の低下ぶりを検証する機会を得ました。

が、結論から言うと、その検証は中途半端なものになりました。

というのも、私のノートパソコンLaVie LL550/JGは2006年製造で、内蔵バッテリーが機能を失っています。



ポータブル電源が落ちる、イコール、パソコンが落ちる。
そういう状態にあるんです。
頂き物のノートパソコンですが、万一故障されては今後の観測に響くので、今回は電源が落ちるところまで攻めることができませんでした。

現在、1万4千円の大枚を叩いて内蔵バッテリーをセル交換に出してます。
内蔵電源が復帰し次第、ポータブル電源のバッテリーをダメにする覚悟で検証してみたいと思ってます。


そういうわけで、今回は中間報告になります。





以下、9/27夜の観測のときの状況です。

21:30にパソコンの電源を入れました。
PHD guidingを開始し、2時間ほど経過したところで、オートガイドをした状態でバッテリーチェックボタンを押してみました。
(下の写真は過去の記事からの転用です。)




「要充電」を通り越して、「使用不可」の赤ランプが点灯しました。

これは予想外の展開でした。
ポータブル電源のバッテリーは新品に替えてあります。
前回はインバーターを介して4.5時間もったのです。
今回はそれより効率が良いはずの直流電流変圧器を用いているのです。
にもかかわらず、2時間で「使用不可」の赤ランプが点灯!


これはどういうことでしょうか?
状況を落ち着いて見直すと、オートガイド自体は何の問題もなく進行している。
前回、4.5時間もった。

中身のバッテリーは新品に替えてあるのだから、今回も、少なくとも4.5時間もつハズなんです。

そのままAM1:00過ぎまでオートガイドを継続しましたが、電源がいつ落ちるともわからない精神的ストレスを軽減する目的で、AM1:16、念のためバッテリーを交換しました。

そこでです。
ポータブル電源を交換した直後にバッテリー・チェック・ボタンを押してみると「使用不可」の赤ランプではなく、「要充電」の黄ランプが点灯するではありませんか。
さらに10分ほどおいて、再度バッテリー・チェック・ボタンを押してみると、今度は使用可能の緑ランプが点灯しました。


今回の中間報告の結論です。

バッテリーが給電している状態で、バッテリーの状態を評価をするのは難しい。
バッテリーを評価するときは、すべての電気機器を外した状態で行わなければならない。

ノートパソコンであれば、一時的にポータブル電源のコードを外しても、内部バッテリーで稼働し続けられるので、これは可能なことでしょう。
(9/27の僕のLL550/JGは内蔵バッテリーが機能していなかったので、それができませんでしたが。。。)


「おまけ」
時間とともにバッテリーが回復したので、もしかしたら、バッテリーは一気に使い切るのではなく、時々交代させて休憩を挟ませると、保ちがよくなるかもしれない。




さてさて、インバーターを介さないようにしたことと、HDDをSSDに替えた効果のほどは、いつ確認できるでしょうか。。。

つづく。。。
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2 コメント

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Unknown (おっちゃん)
2014-09-29 17:51:28
気温が低下していくこれかはらの季節は更にバッテリーの持ちが悪くなるので、バッテリーが冷えない工夫が必要に成って来ますよね。
保冷バックやクーラーボックスを使うのが、一般的ですが、その様な入れ物に収納するのには、カーバッテリーの様な四角い形の方がスッキリ入りますし、バッテリーの容量も安価で大きく出来ますよ。
今のシステムだと30Ahが2個有ればインバーター経由で真冬でも一晩持つと思いますよ。
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なるほど (猫五郎)
2014-09-30 08:01:38
おっちゃんさん
毎度アドバイス、ありがとうございます(^^)
低温になるとバッテリーの保ちが悪いというのはなんとなく気づいてました。
レンズ同様、白金カイロをガムテープで貼り付けようかな、とも思っていたのですが、保温効率が悪そうなので、どうしようかなぁと思っていたところです。
百円ショップとか、ホームセンターで売ってる、アルミ蒸着の保冷バッグがいいですかね。
箱の形をしたものも見かけたことがあるので、今度手に入れておきます。
その中に白金カイロを一つ入れておけば完璧かと(^^)
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