
人は都合よく生きる生き物だ。
忘れてしまうもの
忘れてはいけないもの
忘れられないもの
忘れなきゃいけないもの
忘れることで
前へ進むこともある
精神科学では
あまりに辛い経験、体験など
都合よく
脳はなかった事にして忘れようと
する働きがあるとか…
そうして記憶から消し去り
精神的に安定していく
そんな作用もある
歳が進むと
アルツハイマー、
健忘症、認知症
など
記憶が曖昧になっていく
そんな事も重なり
僕は
この先
僕の記憶のメモリーの容量、
消去、上書きなど
どうなっていくんだろう
楽しかった記憶
悲しかった記憶
怖かった記憶
辛かった記憶
嬉しかった記憶
記憶と記録された
出来事は
忘れられない過去の中で
その一コマで
たしかに息づいているのだろうか?
君の記憶。
一瞬たりとも忘れてなかった
なんて、よく表現されることがあるけど
そんなことってあり得ない、
今 という一瞬を生きて動いて
いれば
投入しているその一瞬一瞬に
いちいち
君を思い出し、忘れるものか
と確認するなんて
あり得ない
忘れない記憶
忘れられないもの
というのは
ふとした
一瞬、に
よぎるものなんだと思う。
その時
忘れない、と繋ぎ止めておく
気持ちが働くのだ。
君を忘れない…
君から教えられた
自分自身愛するように
生きたい
人を愛したい
何かの拍子によぎる記憶の中に
僕はいますか?
あの楽しかった記憶は
時間とともに
薄れて消えかかっても
どこかで夢の輪郭を描くように
元の情景のとおり
鮮やかに蘇るのなら
素敵なことだよね。