9月1日(木)
速報
ずっと見たかった、越中八尾 おわら風の盆。
良かった・・。
to be continued
~・~・~・
【続報】
道の駅カモンパーク新湊で車中泊した朝。
富山市八尾(やつお)町のスポーツアリーナへ10時ごろに移動した。
▲ 広い駐車場には、まだ十数台しか来ていなかった。
わがキャンピングカーも他に1台のみ。
そりゃそうだろう、
ここからおわら風の盆へ向かうシャトルバスが運行されるのは、午後3時だから。
でも昼過ぎには駐車場はほぼ埋まってしまった。
町へ向かうシャトルバスも2時半頃には、時間を早めて動き始めた。
バスに乗る際に、協力金として1000円(往復)払う。
<おわら風の盆とは>
「おわら」とは、八尾での演奏/唄と踊りが一体となった地場芸能行為の総称。
「おわら」の語源は「笑」(祝い)と「大藁」(豊作)の2説あるが不明。
「風の盆」とは強まる風をおさめて五穀豊穣を願う意味とお盆行事が合体した祭事と考えられるが不明。
おわらの元は元禄の頃に始まったが、今のような形になったのは昭和初期といわれる。
毎年9月1日から3日にかけて行われる。
当然平日になることも多く、今までこの祭りを見に来るのは難しかった。
八尾の中心は、井田川に沿って細長く伸びた11の町(地区)からなる。
「おわら」も11の町が町ごとに行っている。
▲ まずボクが向かった町は、諏訪町。
諏訪町の通りは、「日本の道百選」に選ばれているほどの、昔情緒いっぱいの通りだ。
今日はおわらの初日。
午後3時から町流しが始まる。
▲ 踊り手の女性・男性が、編み笠を整えている。
女性の素顔を見ると、意外にあどけない顔でびっくりした。
男性の衣装の背中には諏訪町を表す「諏」の文字が。
衣装は、各町によって異なる。
▲ スタンバイ準備できたようだ。
踊り手の編み笠は男女とも、顔が見えないくらいに深く被るのが、おわらの特徴。
風の盆が始まった当初は、照れや恥ずかしさから人目を忍び、手ぬぐいで顔を隠して踊ったのが始まりだったと伝えられている。
両横の青い衣装の三味線等の楽器を抱えたおじさん達は、地方(じかた)。地方は三味線、太鼓、胡弓の演奏者と歌い手からなる。
踊り手と地方のコラボが、おわらのユニークな点だ。
▲ 始まった。
この時は、女性の踊り手はこの三人だけ。
地方の哀切感に満ちた旋律に合わせて、無言で踊る。
お、おー、なんだこれは・・・
▲ しなやかな手さばきと、優雅な腰さばき・・
▲ 少し傾けた首とうなじの艶やかさ・・
軽く踏み込んだ膝の入れ・・
▲ 体の中心線から後ろに傾いた、くの字型のこの姿勢がキメポーズ。
な、なんだこれは。体がゾクゾクしてくるではないか。
これが、あのあどけない顔をした娘の踊りか!?
妖艶すぎる!!
Soraオジサンは、初めて見たおわらにいきなり大興奮してしまった(笑)。
次に諏訪町の隣の通り、上新町の踊りが始まった。
▲ 4人の女性が踊る。
前からもシャッターを切りたかったが、回りを観光客が取り囲んで見るから自由はきかない。
▲ 踊りが終わると、お母さんだろうか編み笠の位置を直してくれる。
黙って素直に直してもらう踊り手。
おわらを構成するのは、妙齢の編み笠女性だけではない。
子供たちも参加する。
▲ 先頭は、お姉さん、お兄さんが踊りながら先導して。
▲ 子供たちは、男の子は同一の衣装だが、女の子は色んなオベベを着て可愛いいねー。
一応、子どもたちも振りを入れて踊りながら歩くのだが。
どこまで本気なのか。
いや、彼らはおわらのこれからの貴重な担い手になるのだ。
<楽器>
三味線の伴奏は通常の民謡では普通。
しかしおわらでは、三味線の他にこの楽器が加わるのが特徴。
胡弓(こきゅう)だ。
▲ 胡弓も日本の古来の楽器(とは知らなかった)。
この胡弓が、何とも言えない哀調のある音色を奏でてくれるのだ。
西町では、輪踊りが始まった。
輪踊りは、地方を真ん中にして踊り手たちが輪を作って踊るもの。
(一般の観客が加わることもある)
<手さばき>
手さばきを見ていた。
▲ 上へ上げて、
▲ 下に下げて、そろえて、
▲ 手を裏返しにして・・
と、ここまでは普通の盆踊りでもよくある動作だ。
しかし、おわらの手さばきの特徴は、
▲ 左の踊り手の手は、上に向いて上昇途中だが、下向きから上向きにひねり回す動作が、実にスムーズに切れ目なくゆっくり優美に回転させるところだろう。
あれに、ぞくぞく魅了されるのだ。
▲ この優美な手は、子どもおわらの整理にも使われるが(笑)。
さあ、踊っていただこう。
▲ 下半身を「く」の字に曲げて、上体を後ろにそらしたあのキメポーズを、正面から捉えたもの。
この「おわらイナバウワー」をきっちり入れられる踊り手は、そんなにいなかった。
この方はうまい。
▲ いいねーこのポーズ。
マリリンモンロー風じゃない。
少しSoraの嗜好は、偏っているのではと読者に思われるといけないので、女踊りだけでなく男踊りについてもレポしよう。
<男踊り>
男踊りも基本動作は女踊りと同じとみた。
違いは、手の上げ下げ、脚の開閉の所作をもっと大胆に行うところにあると思う。
▲ 脚をガバッと開いて
わ、おにーちゃん! かっこいい!
▲ 手首もグイッとひねって
▲ 両手を思い切って挙げて、一気にイナバウワー。(右)
両手をグッと下げて、「く」の字ポーズ。(左)
▲ 片足だけを上げて、両手を横に広げて一瞬静止。
これが男踊りのキメポーズ。
男踊りが別名、案山子(かかし)踊り、といわれるゆえんだ。
どうですか、この勇壮な男踊りにあなたはゾクゾクきましたか?
▲ 「人の心も一つにとけて 踊るおわら風の盆」
なるほど。
踊る人も見る人も、おわらに魅了される。
昼のおわらは、午後3時から5時まで各町内で演じられる。
そのあと夕食休憩をはさんで、夜の部が7時から始まる。
5時になった。
シャトルバスに乗って、ボクはいったんスポーツアリーナ駐車場に戻った。
自分の夕食と写真のCPへダウンロードのためだ。
夜の部はまたレポしよう。
速報
ずっと見たかった、越中八尾 おわら風の盆。
良かった・・。
to be continued
~・~・~・
【続報】
道の駅カモンパーク新湊で車中泊した朝。
富山市八尾(やつお)町のスポーツアリーナへ10時ごろに移動した。
▲ 広い駐車場には、まだ十数台しか来ていなかった。
わがキャンピングカーも他に1台のみ。
そりゃそうだろう、
ここからおわら風の盆へ向かうシャトルバスが運行されるのは、午後3時だから。
でも昼過ぎには駐車場はほぼ埋まってしまった。
町へ向かうシャトルバスも2時半頃には、時間を早めて動き始めた。
バスに乗る際に、協力金として1000円(往復)払う。
<おわら風の盆とは>
「おわら」とは、八尾での演奏/唄と踊りが一体となった地場芸能行為の総称。
「おわら」の語源は「笑」(祝い)と「大藁」(豊作)の2説あるが不明。
「風の盆」とは強まる風をおさめて五穀豊穣を願う意味とお盆行事が合体した祭事と考えられるが不明。
おわらの元は元禄の頃に始まったが、今のような形になったのは昭和初期といわれる。
毎年9月1日から3日にかけて行われる。
当然平日になることも多く、今までこの祭りを見に来るのは難しかった。
八尾の中心は、井田川に沿って細長く伸びた11の町(地区)からなる。
「おわら」も11の町が町ごとに行っている。
▲ まずボクが向かった町は、諏訪町。
諏訪町の通りは、「日本の道百選」に選ばれているほどの、昔情緒いっぱいの通りだ。
今日はおわらの初日。
午後3時から町流しが始まる。
▲ 踊り手の女性・男性が、編み笠を整えている。
女性の素顔を見ると、意外にあどけない顔でびっくりした。
男性の衣装の背中には諏訪町を表す「諏」の文字が。
衣装は、各町によって異なる。
▲ スタンバイ準備できたようだ。
踊り手の編み笠は男女とも、顔が見えないくらいに深く被るのが、おわらの特徴。
風の盆が始まった当初は、照れや恥ずかしさから人目を忍び、手ぬぐいで顔を隠して踊ったのが始まりだったと伝えられている。
両横の青い衣装の三味線等の楽器を抱えたおじさん達は、地方(じかた)。地方は三味線、太鼓、胡弓の演奏者と歌い手からなる。
踊り手と地方のコラボが、おわらのユニークな点だ。
▲ 始まった。
この時は、女性の踊り手はこの三人だけ。
地方の哀切感に満ちた旋律に合わせて、無言で踊る。
お、おー、なんだこれは・・・
▲ しなやかな手さばきと、優雅な腰さばき・・
▲ 少し傾けた首とうなじの艶やかさ・・
軽く踏み込んだ膝の入れ・・
▲ 体の中心線から後ろに傾いた、くの字型のこの姿勢がキメポーズ。
な、なんだこれは。体がゾクゾクしてくるではないか。
これが、あのあどけない顔をした娘の踊りか!?
妖艶すぎる!!
Soraオジサンは、初めて見たおわらにいきなり大興奮してしまった(笑)。
次に諏訪町の隣の通り、上新町の踊りが始まった。
▲ 4人の女性が踊る。
前からもシャッターを切りたかったが、回りを観光客が取り囲んで見るから自由はきかない。
▲ 踊りが終わると、お母さんだろうか編み笠の位置を直してくれる。
黙って素直に直してもらう踊り手。
おわらを構成するのは、妙齢の編み笠女性だけではない。
子供たちも参加する。
▲ 先頭は、お姉さん、お兄さんが踊りながら先導して。
▲ 子供たちは、男の子は同一の衣装だが、女の子は色んなオベベを着て可愛いいねー。
一応、子どもたちも振りを入れて踊りながら歩くのだが。
どこまで本気なのか。
いや、彼らはおわらのこれからの貴重な担い手になるのだ。
<楽器>
三味線の伴奏は通常の民謡では普通。
しかしおわらでは、三味線の他にこの楽器が加わるのが特徴。
胡弓(こきゅう)だ。
▲ 胡弓も日本の古来の楽器(とは知らなかった)。
この胡弓が、何とも言えない哀調のある音色を奏でてくれるのだ。
西町では、輪踊りが始まった。
輪踊りは、地方を真ん中にして踊り手たちが輪を作って踊るもの。
(一般の観客が加わることもある)
<手さばき>
手さばきを見ていた。
▲ 上へ上げて、
▲ 下に下げて、そろえて、
▲ 手を裏返しにして・・
と、ここまでは普通の盆踊りでもよくある動作だ。
しかし、おわらの手さばきの特徴は、
▲ 左の踊り手の手は、上に向いて上昇途中だが、下向きから上向きにひねり回す動作が、実にスムーズに切れ目なくゆっくり優美に回転させるところだろう。
あれに、ぞくぞく魅了されるのだ。
▲ この優美な手は、子どもおわらの整理にも使われるが(笑)。
さあ、踊っていただこう。
▲ 下半身を「く」の字に曲げて、上体を後ろにそらしたあのキメポーズを、正面から捉えたもの。
この「おわらイナバウワー」をきっちり入れられる踊り手は、そんなにいなかった。
この方はうまい。
▲ いいねーこのポーズ。
マリリンモンロー風じゃない。
少しSoraの嗜好は、偏っているのではと読者に思われるといけないので、女踊りだけでなく男踊りについてもレポしよう。
<男踊り>
男踊りも基本動作は女踊りと同じとみた。
違いは、手の上げ下げ、脚の開閉の所作をもっと大胆に行うところにあると思う。
▲ 脚をガバッと開いて
わ、おにーちゃん! かっこいい!
▲ 手首もグイッとひねって
▲ 両手を思い切って挙げて、一気にイナバウワー。(右)
両手をグッと下げて、「く」の字ポーズ。(左)
▲ 片足だけを上げて、両手を横に広げて一瞬静止。
これが男踊りのキメポーズ。
男踊りが別名、案山子(かかし)踊り、といわれるゆえんだ。
どうですか、この勇壮な男踊りにあなたはゾクゾクきましたか?
▲ 「人の心も一つにとけて 踊るおわら風の盆」
なるほど。
踊る人も見る人も、おわらに魅了される。
昼のおわらは、午後3時から5時まで各町内で演じられる。
そのあと夕食休憩をはさんで、夜の部が7時から始まる。
5時になった。
シャトルバスに乗って、ボクはいったんスポーツアリーナ駐車場に戻った。
自分の夕食と写真のCPへダウンロードのためだ。
夜の部はまたレポしよう。