我らが世代のスーパーヒーロー吉田拓郎。
最近とんとその動向は知らなかった。
またガン再発とかで体調が悪いのだろうかと思っていた。
ところが先週土曜日、NHK総合 Songs 23:30~で拓郎がメディアに登場することを知った。
その録画を今日見た。
拓郎は今年4月に70歳になったそうだ。WAO!
今月下旬からライブ活動を開始予定。
Songsでは、そのリハーサルに潜入し拓郎に密着取材したという触れ込みだった。
題して~今だから人生を語ろう~
この副題はご存じ、1974年発表の彼のヒット曲「人生を語らず」を踏まえている。
今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
桑子アナの、今年になってなぜライブなのかという質問に対して拓郎は、
「70歳をこのあいだ体験した時ね、随分元気が足らないというのか、エナジーが足らないと自分で思っているのですよ。体も精神も心もね、何か燃やす、燃えるものが足りない。もっと燃えていたはずだというのがちょっとないな、という実感があるのです。」
「それは歌っていないからかもしれないということに気付いて。1年半以上やってませんからライブとかを。歌わなきゃいけない、歌ってみて自分を試してみたい。ちょっと一生懸命本当に歌うんだという気持ちで、命がけでライブをやってみたいという感じが芽生えてきて。」
「燃えてみたいんですよ、燃えてみたいんです何か。燃えたぎった情熱を持ったままステージへ行って。
燃えたぎった70歳でやってみたいというか、すごくあるんです。」
と、長い引用になったが答えていた。
そして70歳になって作った歌を披露した。
「ぼくの新しい歌」
ぼくは新しい歌を作ったんだ
君が好きだって 内緒で書いたんだ
・・・
色んな季節を君と歩いてきて分かったこと
愛してるって なんて照れくさいんだ
愛してるって なんて照れくさいんだ
これは、「ぼくはウチのヤツと一緒にいる時間が好き。趣味は何ですかと聞かれたら、ぼくはウチの人と言いたい。」と言うほどの拓郎の奥様森下愛子への、公然の賛歌だ。
そして、いつまでもラブソングは作り続けたい、ラブソングのない音楽なんて話にならない、と拓郎は言い切った。
今は人生を語れますか、という最後の質問に対して、
今語れるような気がしますね。
(人生の)道のりは長かったし、太い所細い所色々あった。
ただそれらも、不思議なことに、音楽をやっているとパーッと消える。
いいですよ、音楽の中に浸っていると、
幸せだなー、音楽ってなんて素晴らしいだと思いますね。
音楽と妻への愛、これが吉田拓郎がたどりついた人生の結論だ、ということだろうか。
難解なところもある人生ソングを若い時から歌ってきた拓郎。
その彼が70になってたどりついた地平は、実にピュアでシンプルだ。
それが「越えてきた」証(あかし)なのだろうか・・
10人の高齢者がいれば10人10色の人生が語られるはずで、拓郎の人生は拓郎のもので、私の人生ではもちろんない。
しかし、アラセブ(70代)の新しいライフステージに入ってもなお、燃えるものを求めようとする拓郎。そんな拓郎をみれば、やはり嬉しいし、自分の人生を求め続ける者にとっては大きな励みになる。
ライブを見てみたいなあ。
~ ~ ~ ~ ~
追加追記:2016.9.18
吉田拓郎 「人生を語る編 SONGS 2016」【HD】
吉田拓郎 「リハーサル編 SONGS 2016」【HD】
追加追記2:2016.12.24
拓郎が選ぶ自己ベスト5
1.人生を語らず (1974)
2.朝陽がサン (2001)
3.Woo Baby (1983)
4.僕の道 (2012)
5.ガンバラナイけどいいでしょう (2009)
Songsスペシャル(12.13)より
最近とんとその動向は知らなかった。
またガン再発とかで体調が悪いのだろうかと思っていた。
ところが先週土曜日、NHK総合 Songs 23:30~で拓郎がメディアに登場することを知った。
その録画を今日見た。
拓郎は今年4月に70歳になったそうだ。WAO!
今月下旬からライブ活動を開始予定。
Songsでは、そのリハーサルに潜入し拓郎に密着取材したという触れ込みだった。
題して~今だから人生を語ろう~
この副題はご存じ、1974年発表の彼のヒット曲「人生を語らず」を踏まえている。
今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
桑子アナの、今年になってなぜライブなのかという質問に対して拓郎は、
「70歳をこのあいだ体験した時ね、随分元気が足らないというのか、エナジーが足らないと自分で思っているのですよ。体も精神も心もね、何か燃やす、燃えるものが足りない。もっと燃えていたはずだというのがちょっとないな、という実感があるのです。」
「それは歌っていないからかもしれないということに気付いて。1年半以上やってませんからライブとかを。歌わなきゃいけない、歌ってみて自分を試してみたい。ちょっと一生懸命本当に歌うんだという気持ちで、命がけでライブをやってみたいという感じが芽生えてきて。」
「燃えてみたいんですよ、燃えてみたいんです何か。燃えたぎった情熱を持ったままステージへ行って。
燃えたぎった70歳でやってみたいというか、すごくあるんです。」
と、長い引用になったが答えていた。
そして70歳になって作った歌を披露した。
「ぼくの新しい歌」
ぼくは新しい歌を作ったんだ
君が好きだって 内緒で書いたんだ
・・・
色んな季節を君と歩いてきて分かったこと
愛してるって なんて照れくさいんだ
愛してるって なんて照れくさいんだ
これは、「ぼくはウチのヤツと一緒にいる時間が好き。趣味は何ですかと聞かれたら、ぼくはウチの人と言いたい。」と言うほどの拓郎の奥様森下愛子への、公然の賛歌だ。
そして、いつまでもラブソングは作り続けたい、ラブソングのない音楽なんて話にならない、と拓郎は言い切った。
今は人生を語れますか、という最後の質問に対して、
今語れるような気がしますね。
(人生の)道のりは長かったし、太い所細い所色々あった。
ただそれらも、不思議なことに、音楽をやっているとパーッと消える。
いいですよ、音楽の中に浸っていると、
幸せだなー、音楽ってなんて素晴らしいだと思いますね。
音楽と妻への愛、これが吉田拓郎がたどりついた人生の結論だ、ということだろうか。
難解なところもある人生ソングを若い時から歌ってきた拓郎。
その彼が70になってたどりついた地平は、実にピュアでシンプルだ。
それが「越えてきた」証(あかし)なのだろうか・・
10人の高齢者がいれば10人10色の人生が語られるはずで、拓郎の人生は拓郎のもので、私の人生ではもちろんない。
しかし、アラセブ(70代)の新しいライフステージに入ってもなお、燃えるものを求めようとする拓郎。そんな拓郎をみれば、やはり嬉しいし、自分の人生を求め続ける者にとっては大きな励みになる。
ライブを見てみたいなあ。
~ ~ ~ ~ ~
追加追記:2016.9.18
吉田拓郎 「人生を語る編 SONGS 2016」【HD】
吉田拓郎 「リハーサル編 SONGS 2016」【HD】
追加追記2:2016.12.24
拓郎が選ぶ自己ベスト5
1.人生を語らず (1974)
2.朝陽がサン (2001)
3.Woo Baby (1983)
4.僕の道 (2012)
5.ガンバラナイけどいいでしょう (2009)
Songsスペシャル(12.13)より