青い空とわたし

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走っていきたくなります

意を決して、ダチョウのマスクで病院へ行ったが・・

2020年03月03日 12時20分32秒 | 新型コロナ

3月2日(月)

13年前に狭心症から心臓バイパス手術を受けた。以降、ずっとその病院の外来専門のクリニック部門へ通っている。3か月毎に血液検査と問診、投薬によるフォローアップだ。手術後2年ほどで、山にもスキーにも行けるようになったのは、このフォローアップのおかげで、非常に感謝している。

ところが、このコロナ騒ぎだ。不要不急で人の集まるところへ行くのは避けたほうがいい。コロナ感染者が来院するかもしれない病院はなおさらだ

 

 

しかし、3か月ごとの通院アポ日が来た。どうしようか・・。元気だし、血液検査には急を要する変化はないだろう。だてに13年間フォローしているわけじゃない(笑)。問題は「クスリが切れる」ことだ。対面による診察無しでは医師は処方箋を発行できないことに法令上なっている。電話だけでクスリ頂戴というのも不可だ。

 

ボクのクリニックでの、コロナ対応はどうなっているのだろうか。HPを見てみた。

 

新型コロナウイルス感染症対策について

【新型コロナウイルス感染症の受診・検査を希望される方へ】
受診・検査を希望される方は、事前に下記の電話相談窓口に相談してください。
当院では新型コロナウイルス感染症の検査はできません。

 

ということで、保健所とか県の相談窓口等の案内があった。

うむ、これなら「コロナかもしれないので・・」という検診希望者はクリニックには来ないだろう。。当院の外来診療は、全科予約制となっています とうたっているから、来てもその時点で断られるだろう。

じゃ、従来からの予約外来患者は大丈夫か。と正直、安心して出かけた。

 

●当院においでになる方はマスクを着用してご入館ください。

※品切れにより当院では販売しておりません。

 

とも書いてあったので。いや、書かれてなくったって自己防衛のためマスクは着用していくよ。

それに、今回は温存しておいた秘密兵器がある。

▲ ジャーン、これだ。

サージカル(手術の意味)抗体マスク

ダチョウ抗体を製品化した”抗体マスク”は、・・産官学連携開発により実現した商品です」。 CR-55 という商品コードも現在最高級の医療用N95マスクを想起させて、いいじゃないか!

「ど、どうしたんだ、コレ?」と家内に聞くと、「だいぶ前にサーズかマーズのとき、効くんだと話題になって買ったけど使わなかったの」。

ちょっと古そうだけど、袋の裏を見ても賞味期限は書いてないし、「ま、いっか。これで武装していこう」。

 

▲ ボクはマスクは、回転使用だ。

スーパーへやむなく行くときは、騒動ちょっと手前にシンガポールの息子の緊急依頼があって、百均で手に入れたこのマスクを使う。花粉症ではないのでマスクもべとつかないが、一応このように天日干しして使っている(これ下着じゃないよ、あーた)

 

で、今日、ダチョウマスクをして病院へ行った。

●入館するすべての方にアルコールジェルによる手指消毒を実施しております。

ご協力お願いいたします。

 

とも、HPに書いてあったな。

しかし、な、無い。「アルコールジェル」とやらが見当たらない。他の方も、何食わぬ顔でいつものように入館していく。「ま、いっか」。

 

▲ ボクの心臓内科の待合場。

11時の予約に対して10時半に入った。血液採取も終えて、ここで待つ。

11時は午前最終予約だから、待合の患者さんもいつもよりは少ない。ボクは一人、スマホOKのスポットで1m以上離れて座る。みんな高齢のご同輩だからスマホなんかいじる人はいなくて、このスポットは空いているし。しかし、時々「ゴホッ、ゴホッ」と咳の音が聞こえてくる 「大丈夫、大丈夫。これラクダじゃなかった・・ダチョウのマスクだから」

マスクをしていない、(特に)じーさんも散見される病院風景。 「買えなかったのだろうなあ」、と思うことにした。

 

▲ 予約時間より30分遅れで(いつもと同じ)、ドクターの診察が始まった。

いつもはマスクなんかしないボクなので、ドクターも心配に思うかもしれないと気を回して、「先生、これエチケットマスクです。どこも行ってないし、元気です」と開口一番言った。たら、ドクターも「私もこれはエチケットです」と返事があった(笑)。

今日の血液結果も、項目によってオーバーはオーバーで、特段新たな変化はなし。

スポーツジムも、やはり先月2月はぜんぜん行かなかったので体重が増えて、結果が心配だったのですが」と、スポーツジム回避の先見の明を誇るように言うと(実際は2月中旬まではメンテナンス閉館していただけなのだが)、

「いやあ、その影響はないようですね」「キャンピングカーで今もあちこち行かれているのですか?」と逆に質問されたので、

「いや最近は行ってません。行くとしても道の駅は気をつけますし、山では私一人しかいませんから。(人が集まる)高尾山とか筑波山なんかは登りませんしね」と若干誇らしげに答えた。

「ところでお願いがあるのですが、クスリを今回は3か月分ではなくて多めに処方してもらえませんか。いや、検診は3か月後にちゃんと来ますが」とドクターに頼んだ。

「じゃあ、10日分多めに出しましょう。そういう依頼は〇〇さんが初めてですよ」

本当は1か月分予め多めに処方してほしかったのだが、万が一医療崩壊したらクスリをもらえなくなるリスクがあるから・・なんて失礼なことは絶対言えないし、そんなことを心配するのはボクぐらいなのだろう(笑)。

しかしこのクリニックに限らず、どこの医療機関だって、万が一コロナ感染者が出ればその施設は、消毒、医療従事者のPCR検査で、1週間ほどは臨時閉所されるだろう。

 

イメージです

3か月後の日本の医療環境がどうなっているか・・・ だれも確証はない。コロナが収束していることを望むだけだ。オリンピックは二の次。開催のために判断を曇らせてはいけない。

 

消毒液は、受付の片隅にちょこんと一応、置いてはあった。だれも、わざわざ使っていない。ここは、入院患者のいない外来専門の総合クリニック。だれも、特段ピリピリしていない。いつもと変わらない病院風景が、かえってボクを安心させた。 マスクを外して外に出た。