3月24日(火)
春になってから最初に登る山は、この山と決めていた。
▲ 予定どおり10時に巾着田の駐車場についた。
オオッ、サクラも咲いている。
▲ 駐車場の前は、高麗川(こまがわ)が流れている。
河川敷に下りてみる。
川上の向こうに山が見えるだろう。あの右端が日和田山(ひわださん)305m。
埼玉の低山群(サイテー)の代表みたいな山。今日はあれに登ろうと思う。
▲ 里山集落の一角から登山口へ行く。
電柱に高麗(こま)神社への表示が。天皇の祖先は朝鮮渡来だとささやかれる由来の神社だ。
ここを左へいくとすぐに
▲ 和田駐車場へ来る。40台可。
ボクが先ほど停めた巾着田の駐車場は500円だが、ここは300円だった
日和田山に登るのはもちろん初めてではなく、2012年の4月1日に登っている。その時はこの駐車場はもっと小さくてノッパラみたいなところだったが、ずいぶんと整備された。
駐車場左端の赤丸印に注目していただきたい。今日、日和田山に来たもう一つの理由がそこにあるだろう。
▲ 「日和田山からエベレストまで」
田部井淳子さんの記念碑が、昨年の10月に建立されたことを他の方のブログで知ったからだ。
▲ 田部井さんは2016年10月20日に永眠された。享年77歳。
世界でエベレスト登頂を女性で初めて果たした登山家だ。「若いときは夫とこの日和田山で訓練、晩年にはリハビリ(癌)のために何度も訪れ、登れた喜び、生きている喜びをかみしめていたそうです。最後まで日和田山と高麗の郷を愛した淳子さんの生き方に感謝し記念プレートを設置します」と刻んである。
ボクもその生き方については記した。
「元祖・山ガールの田部井淳子さんの生き方」2015.12.5
改めてご冥福をお祈りいたします。
さて、登るか。
▲ 駐車場から、すぐ登山口だ。
▲ 最初の鳥居にくる。
その鳥居の後ろに分岐点がある。
▲ 右は「男坂」、左は「女坂」。
どっちでも良いのだが、「女坂」のほうが傾斜が弱いのだろう。
▲ 男坂から登って、「見晴らしの丘」に到着。
▲ 飯能の町並み、その左手にはわてらの町並みも見える(笑)。
さあ、もう少し登ろう。
▲ 今シーズン初めてみる、ヤマツツジだ。
山の季節が始まったな。
▲ 日和田山の唯一の岩場(笑)にきた。
ここを右に回って。
オオッ、あそこには
▲ 若干紫色がかったミツバツツジだ。
こっちの色のほうが、気品があるような。
ミツバツツジも、これから嫌というほど(別に嫌ではないが例えだよ)見るようになるな(^^)。
▲ 金毘羅神社前の鳥居が出てきた。
ああ、ここだ、ここだ。
▲ ここからは、巾着田の全景が見下ろせる。
巾着田(きんちゃくだ)は、蛇行する高麗川が巾着袋のように丸く平地を囲んだ土地だ。
▲ ここから左手の方に目を遣ると、ずっと向こう全部が都心だ。
新宿の高層ビル群が、背の高い影になって、薄っすらと見える。
あそこと、当地が隔てられる(ロックダウン)日は来るのか・・。その時、関所ができたり通行手形がまた必要になったりして(笑)。
▲ 金毘羅神社の右手を回り込んで、もう少し上がれば・・
▲ そう、あそこが頂上だ。
▲ 日和田山頂上305mで
▲ ここからも、我が町および都心方向が見える。
ま、サイテーの山ですからそんなもんしか、アルプスなんかは見えません。
しかし田部井ご夫妻が愛した、はい私どもも好きな山でして。(たしか家内とも登ったのだが、それが何時だったかブログに記載はない)
さて、日和田山登頂成功のあとは(笑)、2012年と同様に隣の山へも行ってみよう。
いったん尾根伝いに、小さな集落を過ぎて
▲ 物見山(ものみやま)への分岐点へ来た。
▲ 大きなヤマザクラが咲いている。
▲ でも、満開を少し過ぎているかな。
2012年の4月1日には全く咲いていなかったのに、2020年の3月24日にはもう満開を過ぎている・・ 今年が早いのか、もう温暖化でこれからこうなのか。
▲ 物見山の頂上が見えてきた。
▲ 物見山頂上375m。日和田山より70mだけ高い。
頂上は、尾根状になっている。
8年前は無かったベンチが併設されていた。管理者の日高市も頑張っている。
▲ ベンチの前は杉林で、それでも中央部に少し開口部があって、町並みが覗く。
ここでランチ。
ランチスポットにここを選んだのは、ここは日当たりが良くて、ポカポカとした中でコンビニ弁当を食べた楽しい記憶があったからだ。
しかし、今日は天気は良いのだが、寒のぶり返しで最高気温が12度ぐらい。後ろの沢から冷たい風が吹き上げてきている。お菓子は食べずに退却で、残念。
帰路は林道に出て、里山の風景を眺めながら下りていった。
▲ あの黄色い花は、レンギョウかな。
3月25日の誕生花だと、きょう明け方にラジオ深夜便で須磨佳津江おばさまが言ってたな。
▲ そのほかの道端に咲いていた花。
ボクは植物学者ではないので学名にはあまりこだわらない。綺麗であればよろし。
追記:ムラサキダイコン、ムスカリ、芝桜、菜の花 (文責junさん)
▲ しかし、こんな赤と白が混在している花の木を、この里山下りの途中で2カ所で見た。
▲ なんとも、華やか、艶やかでよろし。
温暖化による突然変異かもしれないな(笑)。
追記:ボケの花 (文責junさん)
巾着田の駐車場に戻ってきた。
▲ 丸い巾着田の土手に沿って、サクラ(これはヨメイヨシノだと思う)が見事に満開だ。
なのに、花見にきているのは、ポケットに手を入れてトボトボ歩くオッサン一人とは・・ 明らかにコロナが悪い(笑)
▲ サクラ並木は、巾着田の左手の方向にも続く。
今年はどうなるのだろうか。ヒガンバナは間違いなく咲くだろうが、見る我々のほうは・・もう彼岸に行ってなければいいが(それは悲観的過ぎるよ)。
▲ さあ、Harmonyへ戻って、珈琲を淹れよう。
珈琲をすすりと甘いモノを食べながら、ニュースで世界を日本を見ていた。
▲ クルマも少なくなったな。ボチボチ、家に帰ろうか。
Harmonyちゃんも、きょうは桜に囲まれて、ポカポカと良い一日だったろう? ボクはきょうも誰とも話さなかったよ。
そして、田部井さんの言葉が思い起こされた。
生まれてきてから色んな世界があるということを知ってから、死んでいきたい。こんなこともあるのね、常に新しいことを体験する。60歳を過ぎてから(自分の行動を)自分で決められるということは素晴らしい。
やはり、公園のベンチで寝ているわけには・・ いかないな。
ここは;