こんばんわ。
アップルビデオ高津店 アニメ評論家ではないブルームです。
1月も下旬に突入しました。
開始の早かった作品は3話くらいまで放映され、
そろそろ切るかどうかを決める時期。
…何の話かって?1月スタートのTVアニメに決まってますがな。
今期イチオシは何と云っても「どろろ」!
原作は50年前の手塚マンガです。
これまで何度もアニメ化やゲーム化や実写映画化されてきた名作です。
PS2版は俺の大好きな「無限の住人」沙村広明先生キャラデザ。
実は原作は打ち切り漫画で、それも2度も打ち切られた迷作です。
今回のアニメは何よりも作画クオリティが素晴らしい。
まず、どろろが可愛い!!
久々にブログ書いてて文字サイズを大きくするくらいに。
CVの鈴木梨央さんはベテラン子役の方で、
(6年前の大河ドラマ「八重の桜」で幼少期の主人公を演じられておりました)
今回初のTVアニメ主演とはとても思えないほど巧いです。
そしてこれまでの映像化作品に見られなかった独自のアレンジも見どころです。
現在3話まで放映されましたが、主人公・百鬼丸の台詞は一切ナシ!
百鬼丸は生まれた直後に身体の各部位を魔神に奪われており、
作り物の体を身に纏いつつ、魔神を倒しながら取り返していくっていう物語ですが、
今回のアニメでは「声」を取り戻すまでは全く喋らないものかと。
原作漫画を含めてこれまでの作品ではテレパシー的なモノで普通に会話&意思疎通してましたが
全く喋れないことによって、元々の目も見えなきゃ耳も聞こえないという不自由感がハンパない。
義手義足の両手両足は原作通りにフシギなチカラで自由自在に動き回れるのですが。
1話目で「顏」は取り戻したけど、まだ目や耳や口は奪われたままで「表情」も変化しません。
顏を取り戻す前も明らかに作り物の顔面になってて、これも今までにない表現です。
あれ?これって昔のファミコン雑誌に載ってた漫画で似たようなのなかったっけ?
はい、その「魍魎戦記MADARA」の元ネタですね。
今回のアニメ版のキャラデザインの漫画家・浅田弘幸先生は
「魍魎戦記MADARA」作画担当の田島昭宇先生のご友人でもあります。
なんだか感慨深いですね。
前回書いたゲームサントラの話の画像左上のCDも、
今回のどろろ新作を観て連想的に欲しくなった訳でして。
で、今期の最ガッカリ枠は「けものフレンズ2」で確定。
1期とは監督や製作会社が変わってしまったためですが、
何もかもが劣化しすぎており、お話になりません。
先日放映の2話まで観ましたが、コレはもう切っていいだろう。
1期が良かったので期待してただけに、観ててつれぇわ…。
アタマ空っぽにして、すっごーい!たーのしーーい!!って言いいながら観つつも、
終末観や狂気が見え隠れする深い世界観。バリバリな複線もキッチリ回収してましたし、1期は。
ネガティブな世界観とポジティブなキャラたちが織りなす絶妙な作品でした。
ちなみにフィギュアモデラー的には、キャラのフルCGアニメとしては
かなり正解に近いモデリング&シェーディングだと思っています。
“入り・抜き”のある主線表現や、ライティングではなく塗り分けによる陰影表現など
もっと評価されて良いと思っているのですが。
ていうか現在フルCGアニメ作ってる方々が参考にしなければならない要素です。
いかに手書きアニメに近い作画を楽に作れるか、ってのが重要なのだとすれば
けもフレ1期はかなり良い線行ってます。他に類を見ないくらいに。