荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

来島海峡

2015年06月25日 | 散文
今治市波止浜にある造船所の風景です。
建造トン数日本一の町です。

目の前では船底の部分が2基造られています。

建造中の船の向こうに小さな島が見えます。

あれが「来島」です。

パンフレットがあります。
ここが、日本で一番潮流が早い来島海峡由来の島です。

同時に、来島村上水軍の根拠地でもあります。

大浦(陸側、パンフを参照願います)のバス亭前堤防越しに見た来島です。

このように小さな島です。

実は小島の「芸予要塞跡」を見に行く予定ですが、途中にある来島に触れない訳には行きません。

灯明台の向こうにある建物の自販機で切符を買います。

自販機横にある船の時刻表です。

来島まで僅か5分で着きます。
運賃は140円です(今日は上陸しませんが)。

ここから乗船します。



来島からの船が着きました。
一人だけ下船します。
この船が、折り返します。

出港時間はマチマチで、大体1時間強に1本のペースです。

出発時間を見計らって乗船しました。



乗客は私ともう一人だけのようです。

私は船室に入らないで甲板のベンチに座ります。

出発です。

船が離れます。

右手に造船所を見ながら、



更にしまなみ海道を見ながら、



来島に向かいます。



凪ぎの海から見る来島はモンサンミッシェルのようです。



港に近づきました。
村上神社があります(位置関係はパンフを参照願います)。



船は桟橋に近づくと「プー!」と汽笛を鳴らして、船の到着を知らせます。

桟橋には誰も居ません。
もう一人の乗船客もここでは降りないようです。

船は着桟しないで、次の港「小島」に向かいます。
その次の港は「馬島」です。

「瀬戸の花嫁」の歌詞のように、島から島へと渡って行きます。



さて、帰りのこと。
客は私一人です。

潮が流れています。

来島の港に近づきました。
「プー!」と合図するまでもなく、桟橋に客が待っています。
船は桟橋に近づきましたが、着桟しないで離れて行きます。
思わず、「え!?お客さん居るよ」と船員に言ってしまいました。
船員は「潮に流されて失敗したけん、やり直すんよ」とのこと。
船長も桟橋の客も笑っています。

桟橋に船首から着け、舫い綱で結ぶでもなく、客が乗り込んできます。
客が乗り込む間、船は潮の流れの中で、その位置をキープします。
「凄い!」
またもや声が出ました。


たった一人のお客さんを乗せて離桟します。

彼は、2日後、私が波止浜で乗船する際に下船して来ました。
2日後に逢う人の後姿を撮っていました。奇遇だなあ。

潮流の中、来島を離れます。



振り返ると、しまなみ海道が靄っています。

次回の帰省時に訪問(上陸)する所ができました。


コメント (2)
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