荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

白山の円乗寺(八百屋お七の墓)

2017年03月29日 | 散文
白山のビルの谷間に円乗寺があります。
円乗寺には八百屋お七の墓があります。


今日が命日です。


お七の生家は駒込片町(ここ白山の隣町)で大きな八百屋を営んでいました。
天和2年、近くの寺院の出火(後に天和の大火)でお七の家も焼けてしまい、菩提寺であるここ円乗寺に避難しました。


その避難中、寺の小姓である佐兵衛(または吉三郎)と恋仲になりました。


やがて家は再建され自家に戻りましたが、お七は佐兵衛に会いたい一心で付け火をしました。
焼け出されればまた円乗寺に避難できます。


放火の大罪で捕らえられたお七は、天和3年3月29日に、火あぶりの刑に処されました。
数えて16歳だったといいます。


中央は寺の住職が供養の為に建て、右側は寛政年間に岩井半四郎がお七を演じて好評だったので建立しました。


左側は近所の有志たちが270回忌の供養で建てたものです。

人の運の不思議を想います。
悲恋の主人公である彼女は大犯罪者です。
歌舞伎に取り上げられなかったらただの不良娘、ヤンキーだったのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男はつらいよ/さくらの像

2017年03月29日 | 散文
柴又駅に居ます。
寅さん像の周囲はいつも人だかりがしていますが、今日はそれほどでもありません。


今日の主役はこちらです。
3日前(訪問は3/28)に寅さんの妹さくらの銅像が建立されました。


隣に居るのは「山田洋次監督公認」と本人が言っていた寅さん芸人の、・・・名前は忘れました。浅草芸人らしいです。
時々、TV新聞で見る人です。

彼の説明によると、
「見送るさくら像です」

「3日前に除幕式が行われましたが、ずっと雨でしした。今日が実質のお披露目です」


「倍賞千恵子さんの等身大です。倍賞さんは身長が155cm位なのですね」


「雨があがって、今日のお客さんは運がいい!これがさくらの晴れ姿です!」

寅さんみたいに何かの商売を始めそうです。

「山田洋次監督と倍賞さんがサインをして行きました」


「白のマジックインクですが、皆が触って、1ヶ月もすれば無くなってしまいます」


「いつもさくらは白いハイソックスにサンダル姿です。よくご覧ください。サンダルには『さくら』と書かれています」


「この像は、失恋して旅に出る寅さんを見送るさくらです」


「台座にシナリオがあります」


「倍賞さんの表情がよく表れています」

以上彼の説明でした。

こうしてさくらが駅前に立って、寅さんが改札を潜って電車に乗って別れるシーンなのですね。


見交わす兄と妹です。


寅さんとさくらの別れが駅である場合、さくらがホームに立って電車のドアが閉まって寅さんが行ってしまう・・・、というのじゃなかったっけ?








まあ、ホームに二つ銅像を建てる訳にはいかないものね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする