荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

街に彼岸花

2017年09月18日 | 散文
近くの公園です。












鮮やかだけど、淋しい花です。

お墓参りに行かなければ。
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台風一過の江戸川

2017年09月18日 | 散文
台風一過の暑い東京下町ですが、空気は澄んで気持ち良いです。
この清々しさはどうだ!


スカイツリーも、今日はクッキリ見えます。


ジョギングの人も多く出ています。


河川敷のアチコチに大きな水溜まりが出来ています。


親子が水遊びをしてるのが、台風が去った事を物語る景色です。
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根岸に住んで(正岡子規生誕150年)

2017年09月18日 | 散文
「加賀屋敷の黒板塀と八石教会の竹垣に挟まれた鶯横丁に入り、その先大きく右に曲がると黒板塀に門が三つ並んでいました。」

「・・・そうして三軒のうちを一々調べて、最後に『正岡常規』とある表札を漸く見当てて喜んで戸を押すと、戸に付けてある鈴がチリリンと鳴って、玄関の障子があく前に、必ず主人の咳を聞くであろう。」(虚子)


子規は25歳の時に母と妹律を東京に迎えて根岸に住み、27歳の時にここに転居借家して、終の住み家となります。


「加賀様を大家に持って梅の花」


糸瓜忌に合わせて、子規の生誕150年記念特別展示中です。
子規の命日が9月19日で、誕生日が陰暦9月17日(太陽暦10月14日)なので、このような企画になったのでしょう。

特別展示品とは、子規が明治28年、28歳の時に日清戦争従軍記者として遼東半島に渡る際に、元松山藩の殿様に請うて拝領した仕込み杖です。

まだこの時代は封建社会の気分を色濃く残しており、子規は武士と認められた喜びに溢れていたとのことです。


室内は見学者で一杯なので、早々に庭に下ります。


誰のセンスでしょう、手水鉢に八つ手を浮かべて。


小さなざくろが実を膨らませています。


季節の花です。
「ごてごてと草花植えし小庭かな」

ここ子規の借家は隠居武士の住居でした。
敷地を住居と庭に半々に取った隠居屋敷の代表的造りです。

子規は赤い花が好きで、沢山スケッチを遺しました。


「小園は余が天地にして草花は余が唯一の詩料となりぬ」


子規の寝室前です。
遺作の糸瓜三句です。
「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」


「痰一斗糸瓜の水も間に合わず」


「をとといのへちまの水も取らざりき」
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