荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

相撲部屋の正月風景/2018年ー3

2018年01月06日 | 散文
「田子ノ浦部屋」
おおぉ~!
これぞ地位を得た部屋の正月姿です。


去年の正月には門松がありませんでした。


やりました!
去年、横綱と大関を誕生日させました。


押しも押されもせぬ名門部屋になったのですが、稀勢の里が途中も含めて数場所連続休場しています。
また、大関高安も怪我をして、先場所カド番を脱出する8勝を挙げて即、休場しました。
栄枯盛衰は勝負事の常です。
マズイぞ。


いつものように商店街を廻ってみます。
ありましたありました。
応援の張り紙です。


でも、色褪せています。


まだ正月休み(訪問日は3日)なので、店の中は窺えませんが、張られているのは古い物がそのままです。


こう言うのって、商品まで古くイメージさせます。


この商店は横綱や大関になった時には手書きのポスターまで作ってセールを開催していましたが、今は「稀」の「高」も全くありません。

商売としては、こちらが正解です。


「宮城野部屋」
昨年と変わらない正月風景です。


40回、断トツ優勝の白鵬に非難が集まっています。
傷害事件の遠因を作った事及び、日馬富士が貴ノ岩を殴打するのをすぐに止めなかった事については、1月給与ゼロ及び2月給与半額との処分が決まっているので解決済みです。

処分が決まればいつまでもウダウダ言わないのがケジメだし、人物を見るときは過去にこだわる事無く多様な観点から評価すべきです。

土俵上で張り手・カチアゲを多用したり、ダメ押ししたりに批判が集まっています。
体力が弱って来た彼にすれば、相手に恐怖心を与えておいて、次の取り組みをも有利にしておこうとの思いがあると見ています。
でもそれはいけません。

横綱の理想像とは双葉山の「後の先」だと自らも言っていたように、横綱には横綱らしい取り口があります。
世間の批判の全てはそこに尽きると思います。

帰化しないで親方になりたい、との発言があるとか。
これは、上記の土俵上の姿勢に掛かっていると思います。

誰もが認める横綱であれば、白鵬が目標としていた双葉山や大鵬のようであれば、世論は、帰化しなくても親方にしたいとなると思います。
白鵬は、革命を起こせる位置に居ると思います。


「井筒部屋」
ここも例年どおりの素っ気無い正月風景です。

白鵬同様、鶴竜も日馬富士殴打事件の責任を取らされて、白鵬より一段軽い、1月給与ゼロの処分がありました。
やむなしです。気分を入れ替えて相撲を取るしかありません。

連続休場している鶴竜は、今場所引退が掛かっています。
鶴竜が居なくなると、鏡山親方のように親方が相撲協会の役員でもしていないと、部屋には三段目以下の3人しか居なくなって、部屋の維持が困難です。

以上3横綱の部屋の正月風景です。
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相撲部屋の正月風景/2018年ー2

2018年01月06日 | 散文
貴乃花部屋の後は、先ずこちらです。

「伊勢ヶ濱部屋」
相撲部屋の斜め前の角です。
マスコミ関係者らしき人が2人います。
1人は携帯電話でどこかと盛んにやり取りしています。


貴乃花親方が降格になったので、伊勢ヶ濱親方でも捕まえて、感想でも聴くのでしょうか?
人が嫌がる事をするのは大変な商売ですね。


いつもと変わらない正月風景ですが、玄関には張り紙が貼られたままです。


この部屋の昨年は散々でした。
日馬富士が横綱を引退しただけでなく、初優勝した時はすぐに横綱になれると思っていた照ノ富士が大関を陥落し、更に前頭十枚目まで落ちてしまいました。
怪我を完治させないで無理して出場した結果です。


日馬富士の引退は当然です。
もっと重い処分でもやむなしと思います。

年末、元(でいいのか?引退式までは名乗れるのか?)日馬富士に初めて出会いました。
この辺に日馬富士の自宅があるらしいよねと思いながら、図書館へ行こうと路地へハンドルを切った時、その向こうの角からも同じ路地へ歩み出た男と、お互いに突然の出現者に気付いて安全確認の為に目を合わせました。
マスクの上の目が日馬富士でした。
擦れ違って振り返って見たジーンズに厚手のセーター姿は、背が高く大柄な青年の背中でした。
角界では小さな体に負けん気を漲らせて突っ込む彼の相撲が好きだったのに・・・。

「鏡山部屋」
いつもと同じ正月風景です。
去年の正月に、車で出掛ける親方に出会いました。
相撲協会への初出勤の日だったのですね。

この部屋には力士が2人しかいません。
2人ともまだ幕下です。
早く関取を育てないと新弟子の獲得が益々難しくなるし、収入が増えないと部屋の経営が厳しいと思います。

協会の危機管理部長としては十分な機能をしていないように見えます。

貴乃花部屋への実績作りとしか思えない訪問が見るに堪えられませんでした。
彼の責任でなく、組織の拙さを露呈していました。
民間人をトップに置いたらどうでしょうか?



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