おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

カマエボリ ミツカの盛土を掘り採った跡 

2015年03月11日 00時00分00秒 | 農村の水

写真1 5月、水溜るS氏の池・カマエボリ ここの土を掘り、運び、積み揚げてミツカを造った
     ミツカは左の宅地内、屋敷林の向こうにある



写真2 ミツカの北斜面 さらに北(写真右)は屋敷林→池・カマエボリと続く(写真1)


写真3 ミツカの南斜面 高さは3mほど 身長168cmのE氏が見上げる高さ


写真4 写真5

写真4 屋敷林の中にある池・カマエボリ
写真5 池・カマエボリ(写真4)を覆う屋敷林


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 洪水時に避難する所、ミツカ・水塚
 盛り土して造るのが一般的
 盛り土の方法について、S氏(2006年聞取り時、71歳)がご教示(資料1)
 自家の池・カマエボリとミツカの関連について(写真1~写真3)、次のよう

 ミツカを盛り上げた土・盛土は屋敷裏の田んぼを掘り揚げた作土
 掘揚げ作土を馬の左右に付けたビクに入れて運んだ
 その掘り跡を、S氏は池と呼ぶ

 S氏の居住集落には屋敷林の中に池・カマエボリをもつ農家がある(写真4)
 掘り跡周りの木々は後日植えられ、既存の屋敷林に合一したのか、ここでは不問
 いずれにしても当集落では、ミツカ造成用に屋敷裏の土を掘り揚げて運んだ

 資料1 ミツカの造り方
 <(S氏宅の)屋号が、ミツカ> うん、そうなんですよ、未だね、崩さないで(ミツカは残っている(写真2・写真3)。
  私のウチは、ミツカの土をね、馬で、後ろの池(写真1のカマエボリ)から、池を掘って、ビクっていう
 <馬に付ける> それを脇へ、もっこみたく、こーやって。それで、下を縛って、
  それへ、両方へね、均等にしないと、こけっちゃうからなー、馬で、
  東のウチの庭を通らしてもらって、上がってって、上へ上がっちゃ、紐をパラッとほどいて、
  それで積み上げたんだってゆうのは聞いてるんですよ。
 <池を掘った土を積み上げたんですか> はい、はい


 注 < > 筆者の質問等 ( )補足説明
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2006年05月20日 撮影地:埼玉県久喜市





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