


病院通いなどの際、気になっていた自転車屋さん
一つは人生ベテラン男性による切り盛り
二つは「片倉のシルク号」看板
久しぶりに通ると雨戸締まり、閉店挨拶紙(上の写真)
「店主高齢の為」
後継者なく、経営者は加齢
自転車屋さんや農家を含む自営業に共通する課題
「片倉のシルク号」に明治期以降の蚕糸業興亡を見る
近代日本の基幹企業の一つだった片倉組・片倉製糸紡績株式会社(現・片倉工業株式会社)
世界遺産・国宝の富岡製糸場を所有経営していた企業
第二次大戦後の財閥解体で創業した片倉自転車工業
ブランド商品がシルク号
台湾などの自転車工業興隆により片倉自転車工業は廃業
片倉工業株式会社は、1994年、121年に亘る蚕糸業から撤退
上記から自転車屋さん閉店に二つの淘汰をみる
団体・法人による自営業の淘汰
新興国による日本工業の淘汰
ともに資本主義の法則
執筆・撮影者:有馬洋太郎
撮影日:2017年08月18日
撮影地:埼玉県久喜市