駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

どこまで続く泥濘

2012年06月05日 | 町医者診言

  

 小泉元首相には後付けでさまざまな毀誉褒貶が流れているが、その評価には歴史的な歳月が必要だろう。

 その功罪はともかく、彼は最後の首相だったように思える。その後続く、安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田という人達は器でないというか悪い冗談のように思える。今、何のための内閣改造か?。大飯原発は最初から動かすつもりだったのが見え見え。ここに来て遂に愛想が尽きてきた。

 もとより困難な時代で、首相一人に過大な期待は無理と分かっているが、取れもしない責任を最終責任は私になどと言われては、鼻白む。世論調査を既得権側に都合の良い時は錦の御旗にするのに、旗色が悪いと世論調査の鳴りを潜めさせてしまうマスコミは誰のために存在するのか。マスコミにジャーナリストの意気が残っているならば、安全でない原発と弱者に厳しい消費税を分かり易く何度も説明して、公正な世論調査をして欲しい。難しいことではない、責任を背負えない背中に背負わさせず、国民一人一人に分かち与えるように動くだけのことだ。

 無体な比較だがグラッドストーンやデイズレリーの爪の垢をと、思ったりもする。

   ワイン通のK先生と一杯やった時の会話を思い出す。

 「サッカーも野球も結構本場に行って活躍しているね」。と私。

 「ああ、スポーツは実力の世界だからね」。とK先生。

 「なるほど」。

  付けたし:幕末に欧米諸国を訪問した日本人は、欧米では地位の上の人ほど優秀だと驚いた。明治に日本を訪れた欧米人は日本では地位のない無名の人達が有能で清らかな心を持っていると驚いた。

 今は?。

 

 

コメント
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