駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

静かに耳を澄ましたい

2012年06月16日 | 町医者診言

 

 オウムの逃亡犯高橋が遂に捕まった。十七年という長い年月、どこにどう隠れていたか?。どんなに逃亡の才能に恵まれていたとしても独りで十七年も逃げ回ることが可能とは信じ難い。なんとしても逃亡劇の全容とオウム犯罪について知る限りのことを白状させたい。

 改めてオウム事件は終わっていないと強く感じる。むしろ新たな端緒に着いた気がする。オウムは一見特異な事件に思えるが、そうではないと思う。オウムを手がかりにして日本の社会というか人間の社会に巣くう悪性の病原体を解明してゆければと願う。勿論、逃亡犯共は相当の刑に処すのは当然であるが、単に憎い悪者を罰しても一件落着とはならない。

 人の尊厳は他者を理解尊重することから生まれることを日本の社会は忘れようとしている。マスコミは病んでいる。アンフェアな報道を平然と垂れ流している。いつか来た道を歩むのを防ぐのがジャーナリストの仕事ではなかったか。

 今、政府がやっていることやろうとしていることは杜撰だと思う。一生懸命やっているからいいんだ、急ぐので非難はならんというのは、重篤な疾患の兆候だ。国民の生活を取引の材料にされてはかなわない。そんなことでいいのか、党が変形して党の体を成していない、これでは政府を信任できないとなぜ報道しないのか?

 つい、いらいら自分ではどうにもならないことに憤慨し、偉そうなことを書いてしまった。少し頭を冷やして、静かに耳を澄ましたい。自分にできる良質の医療を提供することが自分の仕事と心得よ、塵も積もれば山となると言う声が聞こえる気がする。

コメント
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