駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

トカゲの腹切り

2012年06月26日 | 町医者診言

       

 今朝は異様に涼しい風が吹いていた。永田町にはどんな風が吹くのだろう。

 何度でも書くが、マスコミには反省を促したい。小沢グループという表現は現状では避けるのが公正な情報提供だと思う。公約固執派とか消費税増税尚早派など適当な呼び方があるはずだ。小沢と名付けて、小沢を悪党に仕立てれば小沢と冠することで劣悪集団のように響かせることができる。そうした意図を見抜く力がジャーナリストにはあるはずだ。小沢が善人とは到底思えないが、常軌を逸した扱いがある。小沢を貶めてその主張を葬ろうとしているように見える。

 小沢抜きで、消費税導入を公約していないことと消費税導入前にやるべき事があるという主張を俎上に乗せて、議論するのがまともな政治だと思う。 

 約束を反故にしても良いのか、増税前にやるべき事は出来ているかという論戦で、野田首相は国民を説得できたのか?。どうしてそこまで、自民公明に譲歩するのか?。お題目の21日という期限さえ守れなかった。野田首相がぶれないこと火中の栗を拾ったことを評価するけれども、国民に見込まれて出てきた人とは見えない。

 今世論調査をして消費税増税に賛成する人が過半数を占めるだろうか?。誘導質問でなければ、そうした結果は出ないと思う。既得権擁護の勢力に都合のよい時は世論調査を錦の御旗にするのに、都合が悪いと軽んじる。マスコミは既得権益の提灯持ちなのだろうか。そうではないと言うならば、正面から国民が冷静に考え判断できるデータ情報を提供してほしい。

 採決で反対する奴は処分と恫喝しているが、尻尾切りにしては尻尾が大き過ぎる。これではトカゲの腹切りになる。

 

コメント
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