駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

防御力は自前で

2014年09月21日 | 町医者診言

   

 果たしてアベノミクスはうまくいっているのだろうか?。八割方の人は恩恵を感じておられないだろう。

  私の医院でも四月に昇給させたのだが、手取りは増税のために横這いに留まってしまった。物価は秘かに確実に上がっているので、彼女達は昇級を実感してくれていないかもしれない。

  私の医院は庶民の住む町に在るのて、殆んどの患者さんはアベノミクスの効果を実感しておられない。そして残念というか歯がゆいというか、皆さんは政治とはそんなものと醒めたというか諦めた考え方をしておられるようだ。

  不思議なこと?だが、半数以上を占めるこうした庶民の声を反映した記事は影に隠れている。大手マスコミの多くは政府の意図を汲んだ?今のところ順調あるいはこれからという表現が多いようだ。勿論、いたずらに悲観的では明日への活力を削ぐことになるかもしれない。しかし、現実を直視することが最善の道を開く方策なのはもっと強い真実だろう。少なくとも庶民は言葉で操られる思惑を見透かし自らの身を守る道を術を身につける必要があると思う。何とかしてもらえると思っていると言葉でだけの慰撫に留まったり最悪あなたは違うと排除されてしまう恐れがある。

   政治家は修辞に優れる人が多いので背後の意図を見抜いて、より正確な現状把握を心掛ける必要がある。自分独りで出来ることは限られているように思われるかもしれないが、気を付けないと誰も守ってくれない。臨床医のいうことだから話半分以下と思われるでしょうが、専門外の臨床医の言うことだからということもあるかもしれませんよ。

コメント
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