木曽の御嶽山が噴火した。予知困難と気象庁は言っているが、その通りなのだろう。勿論、何千の一か何万分の一かの確率は有ったわけだが、大丈夫と踏んで行動している人間は突然、思いも寄らぬと感じてしまう。
犠牲者が居られるようで、残念で痛ましいことだ。救助が迅速に行われることを祈りたい。
火山の噴火が怒りに似ているせいか、私だけではなく多くの人が何か人知を越えるものからの警告のように感じておられるのではないかと思う。
医院の来院患者さえ予測できない。大体の傾向はあるが、連休の翌日でもさほど混まないこともあるし、何でも無い金曜日に物凄く混んで一時間半待ったとお叱りを受けてしまう。だから、この頃は殆ど予想しないで、今日はどうかなといった程度の気持ちで診療を始めている。こうしてやろうなどというのは人間の思い上がりかもしれない、慢心は危険で事故や失敗を招くのは歴史の教えるところだ。偉そうに感じ振る舞うのは心地よいが、転倒失策が待ち構えている。
臨床医として痛い目に有って成長してきたので、虚心坦懐の大切さを思い知らされている。自信は大切だが、身の程を忘れてはならないといつも気を付けている。それでも思いもよらぬことが起こる。