駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

強力迷彩内閣発足

2014年09月03日 | 政治経済

                 

 改造される安倍内閣の布陣が公式発表に先立って報道されている。谷垣幹事長を予想していたマスコミはいないようで、見事にはぐらかされたようだ。一部には片棒を担いで意表を突かれた振りをして、取り入っていたマスコミもいるかも知れない。

 谷垣さんは紳士でいい人なので、自民党のためにと頑張られるだろうが、実は脇が安陪式で固められており、自由裁量は限定されているように見える。

 いずれにしろ、今回もジャーナリストの筆力は名優にして優れた戦略家の安陪首相に遠く及ばなかった。この強力迷彩布陣を前に、野党が反撃するのは容易ではないだろう。安陪さんの政治政策には賛成しないが、政治家力は評価したい。一歩進むために三歩先回りして二歩譲って見せる。

 アベノミクスと言われるけれど本当はアベノティクスなのをマスコミは気が付いているのに指摘しない。マスコミも企業ですからと言われるのだろうか。

 連発されるいくつかの最重要課題の中で、一見外交が課題のようだが、やはりアベノミクスが命運を握っていると感じている。外来に受診される患者さんは景気回復は実感されておらず、重税感が出てきているからだ。誰もが大企業に就職できるわけではなく、親方日の丸と公務員志向公共事業頼りは国の衰弱兆候と診断される。社会主義と揶揄されるけれども、獲物の分け前はエスキモーに学ぶところがあると思う。

 医者に何が分かるかと批判される方もおられようが、政治は誰しもが当事者。政治に無関心、関係ないと言われる方にも政治は影を落とし、時には容赦ない付けを回してくると申し上げたい。

コメント
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