駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

患者の季節変動

2014年09月19日 | 診療

               

 ニッパチと言って二月と八月はお客が少ない業界が多いと聞く。内科医院は二月は忙しく八月は暇で、ちょっと違う。九月もまだ暇だ。蜜柑が黄色くなる頃は、医者が青くなると言うが、そうでもなく十月から徐々に忙しくなる。

 二十五年やっているが季節の患者変動パターンは大きくはずれない。冬忙しいのは間違いないのだが、一番忙しい月が十二月か一月か二月かは年によって違う。忙しいといってもニ三割増しで、倍ということはなくどんなに多くても五割増しで、それも数年に一度くらいのもので、さほどの頻度ではない。二三割増しというのは大したことがなさそうで、実は結構忙しいというか余裕がなくなる。五割増しになると頭と身体が変になってしまう。もう結構という感じだ。

 面白いことに少ない方へのぶれは小さく、一割減が良いところでそれ以上減ることはない。例年春分秋分が患者数の変化の分かれ目で、暑さ寒さよりもきっちりしている。あと数日で患者が増え始める。

 昔は患者が多いと嬉しかったが、十年くらい前からは嬉しくない。又忙しい半年が始まるかと、少々憂鬱だ。

コメント (2)
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