2月27日(土)に、芦屋教室で鈴木秀子講師の
「自分らしく生きる」が行われました。

今まで平日のためご受講いただけなかったお勤めの方、男性の方にも参加いただける機会となりました。年齢も10代から80代までの幅広い層でした。
また、お話だけでなく、全員参加のワークショップもあり、たまたま隣の席なった方とペアになり、体験することになりました。
そのうちの1つは、ペアで向き合い、一人は、自分が話したいことを話し、もう一人の方は、何も話さずに、ただ、頷いたりして聞く事だけというものでした。
突然のことで戸惑われた方もいらっしゃいましたが、受講生の感想をお聞きすると
・ワークショップで初対面なのに心が通わせることができました。
・会場全体が1つになった気がしてよかった。心が軽やかになった気がしました。
・自然と涙がでてきて、不思議な感覚を味わいました。
・少々恥ずかしく何も話したらいいのか・・・と思いましたが、やってみるとあつくなってきていい気分でした。
鈴木秀子講師の次回については、詳細は未定ですが、秋に向けて講座開催を調整中です。ご期待ください。
当日の様子は
(パナソニックエイジフリー介護チェーン)で無料配布している「はぴとび」5月号に掲載されています。表紙はこちら。
※「はぴとび」の掲載内容を特別にご紹介します。
皆さま、こんにちは。
二月に兵庫県の芦屋にある、朝日カルチャーセンターで行われた、鈴木秀子先生の講演「自分らしく生きる」を二回にわたり、ご紹介させていただきます。
当日、会場では、シスターである鈴木先生の優しい雰囲気と、柔らかく温かい声に導かれて、命の尊さや幸せに生きる秘訣を学ぶことができました。
今回は、命の尊さについてのお話をご紹介いたします。
◆いざという時にあらわれる人間らしさ
講演会場が兵庫県ということもあり、今から十五年前に起きた、阪神・淡路大震災の被災地で、鈴木先生が実際に見聞きしたお話から講演が始まりました。
そこには、大変な被害で、自分のことだけでも精一杯な状況の中、助け合う人々の姿があったそうです。
「まず、今日生きることが大切」とわずかな食べ物をを目の前の人と分かち合う人、ある女性は、体重が四十五キロと小柄ながら、身体の不自由な大柄のご主人をかつぎ、ペットボトルの水五本を腕にぶらさげ、やっとの思いでマンションの階段を、下まで降りました。
そして、その女性は「大丈夫ですか?」と駆け寄って来た人に「お水がない方はこれをどうぞ」と、腕にぶらさげてきたその水を差し出したのです。
また、寝る間もなく多くの被災者の方々を診続けた、お医者様方は「私たちが、一番よく使った言葉は『生きていて、良かったね』という言葉でした。」と話されたそうです。
ある一人の男性に、どうしてそんな風に優しくできるのですかと、たずねたところ「命があってよかった。という感謝と喜びが、他の人の命に対しても同じように大切に思うから」と答えられたそうです。
こういった人間らしさは、いざとなると出てくるのです、と鈴木先生。
◆生きているということが尊さの証
そして、日頃、忘れかけている、一人ひとりが、どれだけかけがえのない存在であるかというお話をしてくださいました。
人は、誰一人として、顔や身長、性格や育った環境、どれをとっても同じ人はいません。
もしも、自分の子供が亡くなって、代わりにどれほどいい子が来たとしても、子供を亡くして喜ぶ親はいません。子供も、母親を亡くし、代わりにキレイで優しい義理の母がやって来たとして、自分の母親が亡くなって良かったと思う子供もいません。
どんなに凄腕のお医者様が治療を頑張っても、家族でどれだけ祈っても、亡くなってしまったら、もう同じ人は存在しません。「今、生きている」ことが、かけがえのない存在であるという証なのです。
そして、かけがえのない存在である私達に共通する『三つの平等』を教えていただきました。
★三つの平等とは、
①どんな人にも限界があり、いつかは必ず死んでいくということ
②どんな人も完全ではないということ
③どんな人も一人ひとり大切な命を与えられ、毎日を生かされているということ
①は、誰一人として、命を創りだすことはできないということです。②は、どんなに才能に恵まれても、人には必ず欠点があるのです。③は、人には、それぞれに尊厳があるということです。
【あなたの心が光でいっぱいになる本(青春出版社)より】
今回のお話を聞いて、自分が「今、生きている」ということに、感謝や喜びを感じられると、いざという時でなくとも、人は、助け合い、思いあって生きられるのではないか、と感じました。
お話の中で、鈴木先生は、何度も「何ができる、できないではなく、生きていること自体が尊さの証」とお話されていましたが、まさにこの尊さをまず、自分が理解できれば、小さな失敗や挫折にも負けずに生きられるように思います。
命を当たり前と思い、人の尊さよりも、お金や地位や何ができるか、という条件が大切だと勘違いしてしまうと、人はいつの間にか「自分さえ良ければ」という考えになってしまうのではないでしょうか。
ですが、人は、そうした考え方で生きていると、虚しくなるそうです。
命はどこか深いところで繋がっていて、命を粗末にする、人の尊さを忘れてしまうと、繋がりから切り離れ、人間らしさ、自分らしさからも遠ざかってしまうようです。
より良い未来のために、人の尊さを心に銘じ、日常生活を送りたいと思います。
★「私は人間の魂の深いところに他人と繋がる温かい部分があって、小さいことでも他人のために尽くす時に初めて本当の喜びが湧くようにつくられていると確信しています。」【幸せになるキーワード (致知出版社)より】
次回も引き続き、鈴木先生のお話をご紹介させていただきます。(譜久村)