20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

オランダGP-決勝

2021-09-06 14:08:04 | F1レース
5日(日)、ザントフォールト・サーキットを舞台にシーズン第13戦オランダGP決勝レースが開催され、レッドブルのフェルスタッペンが初めて挑んだ母国グランプリでポール・トゥ・ウインを達成、チャンピオンシップリーダーに返り咲いた。



メルセデスとレッドブルがポールの座を狙って接戦を繰り広げた予選では地元ドライバーのフェルスタッペンがポールポジションを獲得し、0.038秒差でチャンピオンシップライバルのハミルトン(メルセデス)が2番手、僚友ボッタスが3番手につけた。

予選Q1でトラフィックに引っかかり、16番手に終わったレッドブルのペレスがパワーユニットを交換してピットレーンスタートとなったほか、Q2でクラッシュを喫してギアボックスやノーズパーツを交換したウィリアムズのラティフィもピットスタートを強いられている。

なお、アルファロメオ・レーシングのレーシングドライバーであるライコネンがグランプリ週末に実施されている定期の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査で陽性反応を示し、即座に隔離に入ったため、土曜日からリザーブドライバーのクビサが代役としてステアリングを握っている。

全長4.259km、幅が狭く周囲をグラベルが覆う追い抜きが容易ではないザントフォールトの決勝レースは全72周で争われ、青空が広がる中、気温21.5℃、路面温度35.9℃、湿度53.8%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。タイヤ選択が自由な11番手以降ではウィリアムズのラッセル、マクラーレンのノリスらがミディアムタイヤを装着しており、ピットスタートのペレスが唯一、第1スティントにハードタイヤを選んでいる。

注目のスタートは好発進を決めたフェルスタッペンがリードを保ち、ハミルトンとボッタスに次いで4番手スタートだったアルファタウリのガスリーもポジションをキープしてターン1を通過したが、フェラーリの2台を挟んで7番グリッドを確保していたアルファロメオ・レーシングのジョビナッツィはオープニングラップでアルピーヌ勢とマクラーレンのリカルドに追い抜かれ、10番手に下がって2周目に入った。

ハースF1のシューマッハが早々にピットに向かってタイヤを交換しており、ソフトからハードの新品に切り替えて最後尾で隊列に復帰した。先頭のフェルスタッペンはレースペースも好調で、徐々に2番手以下に対するリードを広げ、10周目に入る頃にはハミルトンとのギャップが3秒近くに拡大していたが、ハミルトンも懸命にマシンをプッシュしてフェルスタッペンの背中を追いかける。ボッタスは上位2台より0.5秒ほどペースが遅かったものの、ガスリーのラップタイムはさらに1秒遅く、トップ3と4番手以下の間には11秒以上の間隔が開いていた。

シューマッハ以外ではペレスとベッテルが早めのピットストップを実行し、ペレスはミディアムに、ベッテルはソフトからハードに履き替えている。

レース前半に激しいポジション争いが見られたのはポイント圏外の11番手から後方だ。タイヤ戦略の異なるラッセルとストロール(アストンマーティン)がコンマ数秒差で攻防戦を続け、すぐ後ろにはラッセルと同じくミディアムタイヤを履くノリスが控え、ソフトタイヤでスタートしたアルファタウリの角田、クビサ、ラティフィが1秒前後のギャップで連なり、そこにすでに1回目のピットストップを終えたペレスが追いついて7台が団子状態でレースを展開した。

動きが見られたのは19周目。オーバーテイクの難しいコースながら、好ペースを生かして巻き返しを図るペレスがラティフィを追い抜いて16番手に浮上。さらに2周後にはクビサも料理して15番手に上がっている。

上位勢で最初に動きを見せたメルセデスとハミルトンは21周目に入るタイミングでピットインし、新しいミディアムタイヤに履き替えて3番手の位置でコースに復帰した。右フロントタイヤの装着に若干の時間を要したものの、4番手を走るガスリーとは十分なギャップがあり、第2スティントをスタートさせた時点で2人のギャップは7秒弱あった。

ライバルの戦略をカバーしようとレッドブルもフェルスタッペンをピットに呼び入れ、選んだタイヤセットも同じミディアムタイヤだ。ラップリーダーとなったボッタスから10秒弱の位置でコースに戻ったフェルスタッペンのハミルトンに対するリードは1.8秒に縮まっている。

ピレリの計算ではソフトタイヤでスタートし、25周目から30周目の間にハードタイヤに履き替える1ストップ戦略が最速プランとされており、フェルスタッペンとハミルトンが選んだ2ストップ戦略はミディアムとハードをつなぐ1ストップ戦略に次ぐ速さと考えられていた。

レースの3分の2を消化した時点で第1スティントを続けるボッタスが先頭を走るも、フェルスタッペンはすでに3.8秒後方に接近し、ハミルトンが1.4秒差で追いかける展開だ。4番手につけていたガスリーは25周目に最初のタイヤ交換に向かい、ミディアムタイヤに履き替えて7番手で第2スティントをスタートさせている。ガスリーのピットインを受けてフェラーリ勢も動くかと見られたが、ルクレールとサインツの2人ともステイアウトを選んだ。

長めの第1スティントを走るボッタスのペースはフェルスタッペンやハミルトンに比べて1秒以上遅かったものの、4番手以下とのギャップが十分にあると考えるメルセデスはフェルスタッペンの抑え込みを狙ったのか、タイヤに苦しみ始めているボッタスをコースにとどめた。しかしながら、30周目にはフェルスタッペンがボッタスのリアをとらえ、バンクからホームストレートにかけてサイド・バイ・サイドに持ち込むと、31周目に突入すると同時にオーバーテイクを成功させる。ボッタスはすぐさまハミルトンに道を譲り、ラップ終わりにはピットに入ってタイヤを交換した。

レース中盤は入賞圏内を走るドライバーたちのピットストップが相次ぎ、先にサインツを呼び入れたフェラーリはハードタイヤを履かせてコースに送り出し、アルピーヌはオコンにピットインを指示してミディアムタイヤを装着。アルピーヌはオコンに2周遅れてアロンソのピットストップも完了、ソフトからミディアムに履き替えた。フェラーリは36周目にルクレールのタイヤをハードに交換している。

後方では、スタートと同じタイヤで走り続けるクビサを追いかけていたベッテルがターン3のバンクでリアを失ってスピンを喫してしまう。すぐ後ろにはボッタスが迫っていたが、ギリギリのタイミングながら接触を回避する見事な判断で惨事を免れた。ボッタスの真後ろにいた角田もベッテルのマシンを避けて通過し、ポジションをひとつ上げている。

一方、先頭集団はハミルトンが40周目に2回目のピットストップを実行したのをきっかけに、フェルスタッペンも次のラップでピットインした。ハミルトンとメルセデスはユーズドのミディアムタイヤを選んだが、フェルスタッペンとレッドブルは新品のハードタイヤで対抗する戦略だ。先にタイヤ交換を済ませたハミルトンは複数のマシンが連なるポジションでコース復帰した影響もあり、ピットストップ前には2秒を切っていたギャップが3秒以上に広がった。

最も長く第1スティントを走ったノリスはフェルスタッペンが44周目に入るタイミングで、最初で最後のピットストップを完了。ミディアムからハードに履き替え、チームメイトであるリカルドに並ぶ形でコースに復帰する。リカルドはラッセルとストロールの2人と接近戦を繰り広げており、ノリスはそのど真ん中に加わることになった。ひとまずはリカルドが隊列を率いる格好となるも、フレッシュタイヤを履くノリスの方がペースは良く、45周目にはノリスがリカルドの前に出ている。

ピットスタートという不利な状況ながら、戦略を工夫することで一度は7番手まで上がったペレスは49周目に2回目のピットストップに向かい、新品のソフトタイヤに履き替えて12番手でコースに復帰した後、すぐさまラッセルを追い抜いて11番手に上がる。

ショートコースのザントフォールトではレース終盤もフィールドのあちこちで接近戦が繰り広げられたが、その中で14番手につけていた角田がピットインするも、ガレージ前にマシンを止めて戦線離脱。赤旗の影響を受けた予選後にはレースでの巻き返しを誓っていた角田だが、トラブルにより無念のリタイアを余儀なくされた。

周回遅れのマシンに対応するフェルスタッペンとハミルトンのギャップは2秒以下になる場面もあったものの、前がひらけた状態のときは2.5秒前後で落ち着いており、3番手のボッタスはすでにハミルトンからも18秒以上遅れていたが、後方のガスリーまでは43秒のマージンがあったため、慎重にトラフィックをさばきながら残り10周に臨んだ。

レース終盤の見どころとなったのは6番手を争うサインツとアロンソのバトルに加えて、ノリスとペレスの9番手争いだ。アロンソは数周にわたってサインツにプレッシャーをかけていたが、同じスペイン出身のサインツが巧みに先輩の攻撃をかわす。ノリスとペレスの攻防戦は数周後に決着がつき、ソフトを履くペレスがオーバーテイクを成功させて9番手に上がった。

残り3周を切るタイミングでメルセデスはボッタスをピットインさせ、フリーストップのチャンスを生かしてユーズドのソフトタイヤに交換、ファステストラップの1点をもぎ取りにいく作戦でボッタスは1分12秒549を刻んで最速タイムを塗り替えている。しかし、1点の追加を確実にしたところで、同様にフリーストップが可能だったハミルトンもソフトタイヤに切り替えてファステストラップを狙う。ドライバーズ選手権のバトルを考えれば、1点を追加しておきたいのはハミルトンとあって、ファイナルラップで1分11秒097をたたき出してファステストラップを更新した。

そのハミルトンより21秒速くチェッカーフラッグを受けたフェルスタッペンがポール・トゥ・ウインで母国グランプリ優勝を遂げ、ハミルトンとボッタスのメルセデス勢が2-3で表彰台に上っている。同一周回でフィニッシュしたのはトップ3のみ。

周回遅れながら4位にガスリーが入り、ルクレールに次いでアロンソが6位でゴールし、ポジションを落としたサインツは7位、ペレスはオコンをも追い抜いて8位入賞を果たした。9位のオコンと10位のノリスがそれぞれポイントを手にしている。

11位以下、完走はリカルド、ストロール、ベッテル、ジョビナッツィ、クビサ、ラティフィ、チェッカーを目前にピットに入ったラッセルが17位完走扱いとなり、ミックは3周遅れの18位だった。

ホンダPU勢、フェルスタッペンが優勝、アルファタウリ・ホンダのガスリーが4番手、レッドブル・ホンダ,のペレスが8位入賞となりましたが、残念ながら角田がリタイヤとなってしまいました。

今季2度目のトリプルヘッダーとなる第14戦イタリアGPに、4車入賞を期待しましょう!





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