シーズン第14戦イタリアGP決勝レースが12日(日)に開催され、チャンピオンシップを争う2人のドライバーが接触の末にリタイアを喫する中、マクラーレンのリカルドが久々の優勝を果たすと同時に、2位に入った僚友ノリスとともにチームに1-2フィニッシュをもたらした。
イタリアでは今季2度目となるスプリントクオリファイイングのグランプリフォーマットが採用され、予選でトップタイムを記録したメルセデスのボッタスがトップフィニッシュを果たし、2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、マクラーレンのリカルドが3番手でゴールしたが、ボッタスはパワーユニット交換に伴うエンジンペナルティを受けることが決まっていたため、決勝レースのポールポジションはフェルスタッペンの手に渡っている。
スプリントクオリファイイングの開始直後にクラッシュを喫したアルファタウリのガスリーもパワーユニットを交換して決戦に挑むこととなり、ピットレーンからスタートすることになった。相棒の角田は15番グリッドに並ぶ予定だったが、ダミーグリッドにマシンを止めた後にトラブルが確認され、開始5分前にしてマシンをガレージに戻す。結局、レースが始まるまでに問題を解消できず、フォーメーションラップにも参加できずにイタリアを去ることになった。
1周5.793km、4本の長いストレート区間がメインのレイアウトとなる超高速サーキットのモンツァを舞台に決勝は53周で争われ、スプリントクオリファイイングの実施によりレースのスタートタイヤは全車が自由選択だ。決勝当日も晴れ間が広がり、気温28.5℃、路面温度45.1℃、湿度33.9%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。上位3グリッドのドライバーがミディアムタイヤを選んだ一方、4番手スタートのハミルトンはハードタイヤをチョイス。その他、大半のドライバーがミディアムを第1スティントに選び、ライコネンに代わってアルファロメオ・レーシングのステアリングを握る17番グリッドのクビサと最後列のボッタス、ピットレーンに並んだガスリーがハードタイヤを装着、ソフトタイヤを履いたドライバーはいない。
注目の蹴り出しはリカルドの方が良く、ターン1を先頭で駆け抜け、フェルスタッペンが2番手、ハミルトンが3番手に上がるもフェルスタッペンとサイド・バイ・サイドになった結果、コースを飛び出してしまい、そのスキにノリスがポジションを取り戻して3番手に復帰している。フェルスタッペンとハミルトンの一件はスチュワードの審議対象となるも、レーシングインシデントとの判断でおとがめなしの裁定が下った。
その少し後方では7番手スタートだったジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)がフェラーリのサインツと接触した影響でマシンのコントロールを失ってスピンを喫し、ガードレールにノーズをぶつけてしまう。バーチャルセーフティカーが発令される中、なんとか走行を再開したジョビナッツィだが、スローペースで緊急ピットインを強いられ、最後尾まで後退を余儀なくされた。バーチャルセーフティカーは1周弱で解除され、このインシデントもスチュワードの審議を受け、結果、ジョビナッツィが安全性に欠ける状況でコースに戻ったことが原因として5秒のタイムペナルティを科せられている。
それ以上に悪夢を見たのがアルファタウリだ。スタートできなかった角田に加えて、ガスリーの状態も良くなかったようで、わずか3周を走っただけでピットに入り、そのままマシンをリアからガレージに収めて昨年のイタリアGP覇者が早々と戦線離脱した。
開始直後からフィールドのあちこちでドラマが生まれたレースは10周目に入った時点でもリカルドがラップリーダーを務めており、フェルスタッペンがコンマ数秒差の位置からプレッシャーをかけていくが、序盤10周でオーバーテイクのチャンスは得られていない。2人から3秒ほど後方ではもう1台のマクラーレンを駆るノリスとハミルトンも激しい攻防戦を繰り広げ、ハミルトンはDRSを生かしてノリスに攻撃を仕掛けていくが、こちらも追い抜きの成功には至らず。マクラーレン勢がそれぞれ巧みな防御でポジションを守っている。
レースペースの観点ではリカルドよりもフェルスタッペンの方が速く、先頭に躍り出れば後続とのギャップを築く可能性が高かったが、リカルドの踏ん張りはハミルトンにも恩恵を与えたと言えよう。
入賞圏外でも接近戦が多く見られ、15周目のターン4ではアルピーヌのオコンをアストンマーティンのベッテルがオーバーテイクしようとしたが、オコンの防御にあってベッテルのホイールがグラベルにはみ出すシーンが見られた。これを審議したスチュワードはオコンに接触を引き起こした責任があるとして5秒のタイムペナルティを科している。
予定外のピットストップを強いられたドライバーを除き、最初にタイヤ交換に向かったのはラップリーダーのリカルドだ。22周を走り終えたところでミディアムからハードタイヤに履き替え、サインツの後方7番手の位置でコースに復帰。それに対応するようにレッドブルも動き、次のラップでフェルスタッペンを呼び入れるも、タイヤ交換に手間取り、実に11.1秒の長いピットストップになってしまった。
ここからピットレーンは全体的に慌ただしくなり、ミディアムからハードに履き替えて隊列復帰したノリスはフェルスタッペンの前に出ており、ステイアウトを続けるマシンを挟んではいるもの、マクラーレンが1-2態勢を築く。
しかしながら、マクラーレン勢とフェルスタッペンに続いてピットに入ったハミルトンがノリスとフェルスタッペンの間に飛び込む格好でコースに復帰したところ、ターン1にかけてサイド・バイ・サイドに持ち込んだフェルスタッペンが一歩も引かずにインサイドからシケインに進入し、わずかながら先行していたハミルトンも道を譲らずにプッシュした結果、チャンピオンシップを争う2人が接触してグラベルに突っ込み、そろってリタイアを喫することに・・・。
ソーセージカーブに乗り上げたフェルスタッペンのマシンはハミルトンの上をまたぐ格好でグラベルに乗り上げており、頭部保護装置のヘイローがあるとはいえ、レッドブルマシンの右リアタイヤがコックピットに入りかけており、できるだけ身をかがめて衝撃を回避しようとするハミルトンの姿が確認されている。
フェルスタッペンとハミルトンのインシデントを受けてすぐさまセーフティカーが出動し、それに合わせてまだタイヤを交換していなかった面々がピットレーンに飛び込む。すでにピットストップを完了していたマクラーレン勢は減速して周回せねばならず、セーフティカー導入のタイミングでピットインしたルクレールが2人の間に割って入り、ペレスが4番手までポジションを上げたほか、サインツを挟んで6番手には最後列スタートのボッタスが浮上していた。
30周目の終わりにセーフティカーが解除され、迎えたリスタートでは先頭をキープしたリカルドの後方でルクレールとノリスの同世代対決が繰り広げられ、いったんはルクレールがポジションを守ったものの、ストレートで並んだノリスがフェラーリマシンを抜き去って2番手に浮上し、マクラーレンの1-2態勢が築かれた。
ポジションを落としたとはいえ、まだ表彰台圏内にいたルクレールだが、ペレスにオーバーテイクを許して4番手に後退。モンツァに駆けつけたティフォシの悲鳴が上がる中、すぐ後ろではサインツが5番手のボッタスに攻撃を仕掛けていたが、サインツがチャンスを得る前に、ボッタスがルクレールをロックオンして4番手にポジションアップした。
先頭のリカルドからノリス、ペレス、ボッタスの4人が1秒差以内のギャップで連なり、そこから1秒と少しの距離にルクレールとサインツが控え、後続もそれほど差がない状態で隊列が組まれた。ノリスは無線でペースは自分の方が速いと訴えていたが、マクラーレンがチームオーダーを発令してポジションを入れ替えることはなく、コース上での対決に集中するよう促したようだ。
1秒前後の接近戦に発展する中、ペレスに5秒のタイムペナルティが下る。ルクレールに対するオーバーテイクが問題視され、ターン5でコースを飛び出したにもかかわらず、それをアドバンテージにしてルクレールの前でコースに戻り、ポジションを戻さなかったことが理由だ。すでに予定していたピットストップを終えていたため、レースタイムに5秒が加算されることを考えると、3番手を走るペレスはボッタスに対して5秒以上のリードを持たない限り、表彰台はおろか、複数のポジションを失う可能性があった。
レースが終盤に差し掛かった44周目にハースF1のマゼピンがコース脇にストップしてしまい、これを受けてバーチャルセーフティカーが発令されるも、コースマーシャルの素早い対応のおかげで1周ほどで解除されている。マゼピンの離脱により、イタリアGPはこれで5台を失ったことになる。
残り5周を切ってなお先頭のポジションをキープするリカルドは1.6秒後方に僚友ノリスをしたがえ、マクラーレン勢から1.7秒差につけるペレスはトップ2に遅れぬようプッシュしながら真後ろで狙いを定めるボッタスを警戒する必要もあった。ペレスのペナルティを考えれば、ボッタスは自動的に表彰台圏内に入るが、チームメイトのリベンジとばかりにコース上でのオーバーテイクをあきらめず、虎視眈々(こしたんたん)と機会をうかがっていた。
ただ、そこからオーダーに変化はなく、リカルドがレッドブルを駆っていた2018年シーズンのモナコGP以来となるトップチェッカーを受け、ノリスが2位でゴールしてマクラーレンが1-2フィニッシュを達成。ペレスが3番目にフィニッシュするも、すぐさま5秒が加算されて5位に後退しており、3位表彰台はボッタスにわたり、ルクレールがフェラーリのお膝元で4位入賞、相棒のサインツが6位に入ってダブルポイントを獲得している。
アストンマーティンのストロールが7位、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル(ウィリアムズ)、オコンが10位でそれぞれポイントを手に入れた。
11位以下、完走はラティフィ(ウィリアムズ)、ベッテル、ジョビナッツィ、クビサ、シューマッハ(ハースF1)だ。
フェルスタッペンとハミルトンのインシデントはレース後の審議により、フェルスタッペンが次戦ロシアGPでの3グリッド降格と12カ月間有効となるペナルティポイント2点を加算された。
シーズン後半戦の幕開けを飾ったトリプルヘッダーを終え、短い休息時間を過ごすF1サーカスは2週間後の24日(金)に次の舞台となるソチに集結する予定。
フェルスタッペンとハミルトンの争いは、インシデントとならないようにして欲しいですね!
イタリアでは今季2度目となるスプリントクオリファイイングのグランプリフォーマットが採用され、予選でトップタイムを記録したメルセデスのボッタスがトップフィニッシュを果たし、2番手にフェルスタッペン(レッドブル)、マクラーレンのリカルドが3番手でゴールしたが、ボッタスはパワーユニット交換に伴うエンジンペナルティを受けることが決まっていたため、決勝レースのポールポジションはフェルスタッペンの手に渡っている。
スプリントクオリファイイングの開始直後にクラッシュを喫したアルファタウリのガスリーもパワーユニットを交換して決戦に挑むこととなり、ピットレーンからスタートすることになった。相棒の角田は15番グリッドに並ぶ予定だったが、ダミーグリッドにマシンを止めた後にトラブルが確認され、開始5分前にしてマシンをガレージに戻す。結局、レースが始まるまでに問題を解消できず、フォーメーションラップにも参加できずにイタリアを去ることになった。
1周5.793km、4本の長いストレート区間がメインのレイアウトとなる超高速サーキットのモンツァを舞台に決勝は53周で争われ、スプリントクオリファイイングの実施によりレースのスタートタイヤは全車が自由選択だ。決勝当日も晴れ間が広がり、気温28.5℃、路面温度45.1℃、湿度33.9%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。上位3グリッドのドライバーがミディアムタイヤを選んだ一方、4番手スタートのハミルトンはハードタイヤをチョイス。その他、大半のドライバーがミディアムを第1スティントに選び、ライコネンに代わってアルファロメオ・レーシングのステアリングを握る17番グリッドのクビサと最後列のボッタス、ピットレーンに並んだガスリーがハードタイヤを装着、ソフトタイヤを履いたドライバーはいない。
注目の蹴り出しはリカルドの方が良く、ターン1を先頭で駆け抜け、フェルスタッペンが2番手、ハミルトンが3番手に上がるもフェルスタッペンとサイド・バイ・サイドになった結果、コースを飛び出してしまい、そのスキにノリスがポジションを取り戻して3番手に復帰している。フェルスタッペンとハミルトンの一件はスチュワードの審議対象となるも、レーシングインシデントとの判断でおとがめなしの裁定が下った。
その少し後方では7番手スタートだったジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)がフェラーリのサインツと接触した影響でマシンのコントロールを失ってスピンを喫し、ガードレールにノーズをぶつけてしまう。バーチャルセーフティカーが発令される中、なんとか走行を再開したジョビナッツィだが、スローペースで緊急ピットインを強いられ、最後尾まで後退を余儀なくされた。バーチャルセーフティカーは1周弱で解除され、このインシデントもスチュワードの審議を受け、結果、ジョビナッツィが安全性に欠ける状況でコースに戻ったことが原因として5秒のタイムペナルティを科せられている。
それ以上に悪夢を見たのがアルファタウリだ。スタートできなかった角田に加えて、ガスリーの状態も良くなかったようで、わずか3周を走っただけでピットに入り、そのままマシンをリアからガレージに収めて昨年のイタリアGP覇者が早々と戦線離脱した。
開始直後からフィールドのあちこちでドラマが生まれたレースは10周目に入った時点でもリカルドがラップリーダーを務めており、フェルスタッペンがコンマ数秒差の位置からプレッシャーをかけていくが、序盤10周でオーバーテイクのチャンスは得られていない。2人から3秒ほど後方ではもう1台のマクラーレンを駆るノリスとハミルトンも激しい攻防戦を繰り広げ、ハミルトンはDRSを生かしてノリスに攻撃を仕掛けていくが、こちらも追い抜きの成功には至らず。マクラーレン勢がそれぞれ巧みな防御でポジションを守っている。
レースペースの観点ではリカルドよりもフェルスタッペンの方が速く、先頭に躍り出れば後続とのギャップを築く可能性が高かったが、リカルドの踏ん張りはハミルトンにも恩恵を与えたと言えよう。
入賞圏外でも接近戦が多く見られ、15周目のターン4ではアルピーヌのオコンをアストンマーティンのベッテルがオーバーテイクしようとしたが、オコンの防御にあってベッテルのホイールがグラベルにはみ出すシーンが見られた。これを審議したスチュワードはオコンに接触を引き起こした責任があるとして5秒のタイムペナルティを科している。
予定外のピットストップを強いられたドライバーを除き、最初にタイヤ交換に向かったのはラップリーダーのリカルドだ。22周を走り終えたところでミディアムからハードタイヤに履き替え、サインツの後方7番手の位置でコースに復帰。それに対応するようにレッドブルも動き、次のラップでフェルスタッペンを呼び入れるも、タイヤ交換に手間取り、実に11.1秒の長いピットストップになってしまった。
ここからピットレーンは全体的に慌ただしくなり、ミディアムからハードに履き替えて隊列復帰したノリスはフェルスタッペンの前に出ており、ステイアウトを続けるマシンを挟んではいるもの、マクラーレンが1-2態勢を築く。
しかしながら、マクラーレン勢とフェルスタッペンに続いてピットに入ったハミルトンがノリスとフェルスタッペンの間に飛び込む格好でコースに復帰したところ、ターン1にかけてサイド・バイ・サイドに持ち込んだフェルスタッペンが一歩も引かずにインサイドからシケインに進入し、わずかながら先行していたハミルトンも道を譲らずにプッシュした結果、チャンピオンシップを争う2人が接触してグラベルに突っ込み、そろってリタイアを喫することに・・・。
ソーセージカーブに乗り上げたフェルスタッペンのマシンはハミルトンの上をまたぐ格好でグラベルに乗り上げており、頭部保護装置のヘイローがあるとはいえ、レッドブルマシンの右リアタイヤがコックピットに入りかけており、できるだけ身をかがめて衝撃を回避しようとするハミルトンの姿が確認されている。
フェルスタッペンとハミルトンのインシデントを受けてすぐさまセーフティカーが出動し、それに合わせてまだタイヤを交換していなかった面々がピットレーンに飛び込む。すでにピットストップを完了していたマクラーレン勢は減速して周回せねばならず、セーフティカー導入のタイミングでピットインしたルクレールが2人の間に割って入り、ペレスが4番手までポジションを上げたほか、サインツを挟んで6番手には最後列スタートのボッタスが浮上していた。
30周目の終わりにセーフティカーが解除され、迎えたリスタートでは先頭をキープしたリカルドの後方でルクレールとノリスの同世代対決が繰り広げられ、いったんはルクレールがポジションを守ったものの、ストレートで並んだノリスがフェラーリマシンを抜き去って2番手に浮上し、マクラーレンの1-2態勢が築かれた。
ポジションを落としたとはいえ、まだ表彰台圏内にいたルクレールだが、ペレスにオーバーテイクを許して4番手に後退。モンツァに駆けつけたティフォシの悲鳴が上がる中、すぐ後ろではサインツが5番手のボッタスに攻撃を仕掛けていたが、サインツがチャンスを得る前に、ボッタスがルクレールをロックオンして4番手にポジションアップした。
先頭のリカルドからノリス、ペレス、ボッタスの4人が1秒差以内のギャップで連なり、そこから1秒と少しの距離にルクレールとサインツが控え、後続もそれほど差がない状態で隊列が組まれた。ノリスは無線でペースは自分の方が速いと訴えていたが、マクラーレンがチームオーダーを発令してポジションを入れ替えることはなく、コース上での対決に集中するよう促したようだ。
1秒前後の接近戦に発展する中、ペレスに5秒のタイムペナルティが下る。ルクレールに対するオーバーテイクが問題視され、ターン5でコースを飛び出したにもかかわらず、それをアドバンテージにしてルクレールの前でコースに戻り、ポジションを戻さなかったことが理由だ。すでに予定していたピットストップを終えていたため、レースタイムに5秒が加算されることを考えると、3番手を走るペレスはボッタスに対して5秒以上のリードを持たない限り、表彰台はおろか、複数のポジションを失う可能性があった。
レースが終盤に差し掛かった44周目にハースF1のマゼピンがコース脇にストップしてしまい、これを受けてバーチャルセーフティカーが発令されるも、コースマーシャルの素早い対応のおかげで1周ほどで解除されている。マゼピンの離脱により、イタリアGPはこれで5台を失ったことになる。
残り5周を切ってなお先頭のポジションをキープするリカルドは1.6秒後方に僚友ノリスをしたがえ、マクラーレン勢から1.7秒差につけるペレスはトップ2に遅れぬようプッシュしながら真後ろで狙いを定めるボッタスを警戒する必要もあった。ペレスのペナルティを考えれば、ボッタスは自動的に表彰台圏内に入るが、チームメイトのリベンジとばかりにコース上でのオーバーテイクをあきらめず、虎視眈々(こしたんたん)と機会をうかがっていた。
ただ、そこからオーダーに変化はなく、リカルドがレッドブルを駆っていた2018年シーズンのモナコGP以来となるトップチェッカーを受け、ノリスが2位でゴールしてマクラーレンが1-2フィニッシュを達成。ペレスが3番目にフィニッシュするも、すぐさま5秒が加算されて5位に後退しており、3位表彰台はボッタスにわたり、ルクレールがフェラーリのお膝元で4位入賞、相棒のサインツが6位に入ってダブルポイントを獲得している。
アストンマーティンのストロールが7位、アロンソ(アルピーヌ)、ラッセル(ウィリアムズ)、オコンが10位でそれぞれポイントを手に入れた。
11位以下、完走はラティフィ(ウィリアムズ)、ベッテル、ジョビナッツィ、クビサ、シューマッハ(ハースF1)だ。
フェルスタッペンとハミルトンのインシデントはレース後の審議により、フェルスタッペンが次戦ロシアGPでの3グリッド降格と12カ月間有効となるペナルティポイント2点を加算された。
シーズン後半戦の幕開けを飾ったトリプルヘッダーを終え、短い休息時間を過ごすF1サーカスは2週間後の24日(金)に次の舞台となるソチに集結する予定。
フェルスタッペンとハミルトンの争いは、インシデントとならないようにして欲しいですね!